目次
第6部:KM法2.0の課題と将来展望
第21章 知的生産から知的創造へ:AIと人間の共生
21-1 : 生成AI時代における基本原理(10則)
地球上で、私たち人間やAIが守り、実践すべき基本原理
- 公正さ (fairness) (遵法性、公平性、社会正義、機会の平等)
- 真正さ (truthness) (ユネスコ世界遺産の判定基準、正直さ、本物)
- 調和 (harmony) 生態系(エコシステム)における共生、予定調和(ライプニッツ)
- 友愛 (love) (フランス啓蒙思想)
- 誠心誠意(sincerity)(宮沢賢治の生き方)
- 相互信頼 (mutual trust ) (「社会関係資本」の基本的要素)
- 反省・進歩 (reflection and progress) (弁証法、進化論)
- 互酬性 (reciprocity)(「交換理論」「贈与論」「勧善懲悪」「因果応報」など。社会関係資本の基礎)
- 光と影の共存 (coexistence of light and darkness) (陰陽思想)
- 基本的人権 (basic human right )(日本国憲法)
これらの基本原理は、生まれながらに、人間の心に(デフォルトとして)備わっているものである。
ルネ・デカルトのいうbon sens(ボン・サンス、良識・理性・分別)に相当するもの。
生成AI時代に守るべき十戒
以上の基本原理から導かれる「人とAIの守るべき戒律」を10項目にまとめました。
第1戒 正しくありなさい:正直は最良の政策
第2戒 誠を尽くしなさい:誠心誠意、
第3戒 互いに愛しなさい:
第4戒 互いを信じなさい:
第5戒 自らの役割、使命を知りなさい
第6戒 相手との約束を守りなさい
第7戒 相手の個性、才能、美点を発見し、尊重しなさい
第8戒 互酬性の原理に従いなさい
第9戒 つねに学び、反省し、改めなさい
第10戒 人類の平和と幸福に貢献しなさい
21-2 : 普遍的価値=到達目標
「これらは、自然法則ではないが、人間とAIが遵守すべき原理、原則である。その大部分は、実際に人間に生まれながらに備わり、過去、現在において実践している原理でもある。もし、これらが正しく自覚(認識)されなかったり、人間やAIによって悪用(濫用)されたり、遵守されなければ、自由、民主主義、平和、芸術性(美)、社会秩序、幸福、安全、健康、生命などの(人類が追求すべき)普遍的価値が破壊され、人類は生存することができなくなるだろう。
21-3 : 制御ツール
到達目標である人類共通の普遍的価値を獲得、発展、維持、保護するための手段(制御・規制ツール)には、どのようなものがあるだろうか?ハーバード大学教授の法学者ローレンス・レッシグは、「法律」「市場」「規範」「アーキテクチャ」の4つをあげている。ここでは、最も重要なツールである「コミュニケーション(メディア)」を加えた次の5つの手段を指摘しておきたい。
- 法律(制度)
- 市場(マーケット)
- 技術(アーキテクチャ、アルゴリズム)
- 規範(教育、文化)
- コミュニケーション(メディア)

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