たしかに、SONY Experia ZX1は、ハイレゾ対応が完備しており、Z3に比べると、ポタアンなしでも十分にハイレゾ音楽を楽しむことができるようになりました。けれども、JVC/Kenwoodの中古ポタアンをつないでみると、さらにふくよかで奥行きがあり、重厚感のある、真にハイレゾといえる音楽にグレードアップされることが分かりました。これは、ベートーヴェンの交響曲第5番や五輪真弓の「恋人よ」などを聴き比べると明らかでした。
これは、Xperia XZ1にはDAC(ハイレゾアンプ)が内蔵されていないためではないかと思われます。この点に関して言えば、DACを内蔵したSONYのウォークマンには一歩遅れているかもしれません。しかし、定価が5万円以下のウォークマンに内蔵されているDACは、私が購入したJVCのポタアン SU-AX7に比べると、スペック的にはかなり劣っているのではないかと思います。したがって、現状で10万円以内の予算で最高音質のハイレゾ音楽を聴くには、SONY Xperia XZ1 + JVC SU-AX7の組み合わせがベストではないか、というのが私なりの結論です。ポタアンが真価を発揮するのは、定価が5万円以上の高級機だろうと思います。
というわけで、再度、10万円以内で最高のハイレゾ音楽装置がつくれるかどうかを確認しておきたいと思います。Xperia XZ1のおかげで、iPhone、HF Player、iPhone用アプリは不要になります。
種類 | 機種 | 購入先 / 価格 | スペック / 発売時期 |
ハイレゾ用プレイヤー | SONY docomo Xperia XZ1 (並行輸入モデル) | アマゾン / ¥39,710(新品) | 4GB / 64GB / 2017年 |
ポタアン (携帯型 DAC) | JVC SU-AX7 ポータブルヘッドホンアンプ | アマゾン / ¥21,400 (中古) | 2014年6月 |
ハイレゾ対応イヤホン | SONY ワイヤレス・ノーズキャンセリングイヤホン WI-1000X | アマゾン / ¥30,960 (新品) | 2017年モデル |
Xperia用microSDカード | Sandisk | アマゾン / ¥6,750 (新品) | 256GB |
接続ケーブル | USB、type-cケーブル | アマゾン / 合計 ¥3,000 | |
dBpoweramp Music Converter | CD Ripping、音楽ファイル変換用ソフト | $39.00 (USD) 約¥4,000 (Mac, Windows対応) |
iMac用 |
合計 | ¥105,820 |
ハイレゾ対応スマホを大幅にグレードアップしたにもかかわらず、総額は初めとほぼ同じ10万円台に抑えることができました。今後、ハイレゾ対応のスマホは進化していくと思いますが、Xperia XZ1はあと5年間くらいは十分に最高級のハイレゾプレイヤーとして活躍してくれるでしょう。また、ポタアンのSU-AX7もハイグレードな音質を確保するためには、欠かせないパートナーとなってくれることでしょう。あとは、進化著しいハイレゾイヤホンを買い足して、ジャンルに合った異なる音色を楽しみたいと思っています。