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10万円以内で最高のモバイル用ハイレゾ・オーディオ環境を構築する方法【2019年3月改訂版】

再生プレイヤーにXperiaスマホを選んだ理由

ハイレゾ音源をモバイルで再生するためには、小型軽量の再生プレイヤーが必要です。最初は、前から持っているiPhone7Plusを再生用プレイヤーにすれば十分ではないかと思っていたのですが、いくつかの点で不満が出てきました。

まず第一に、iPhoneはそもそもハイレゾ対応機種ではないということです。イヤホンジャックがないだけではなく、SONYのXperiaやウォークマンなどのようにハイレゾ化のための機能がいっさい装備されていないのです。Lightning端子からの出力も、デジタルには対応していません。

第二にハイレゾ音源を保存する場合、FLAC形式だと1曲あたり平均100〜500MBの容量を必要とします。WAVE形式だと1GBに達することもあります。ところが、私の持っているiPhone7Plus(128GB) だと、実質的に音楽ファイル保存できる容量は100GBくらいですから、最大でも1,000曲くらいしか保存できません。これでは大いに不満です。

第三に、使い勝手の非常にいいOnkyo HF PlayerアプリのiPhone版が非常に使いにくいという問題がありました。ハイレゾ再生アプリは多数あるのですが、本当に使いやすく高性能のアプリはほんの数えるほどしかありません。初めのうち、iPhone用のHF Playerを使っていたのですが、「プレイリスト」の新規作成ができず、iPhoneでの利用を諦めました。あとで述べるように、Android用のonkyo HF Playerはプレイリスト作成もスムーズにできます。

このように、iPhoneだけでは、ハイレゾの再生用プレイヤー不十分だと感じ、これ以外に新たなっプレイヤーを格安の価格で購入することを検討しました。予算の上限は約3万円です。

この価格だと、いわゆるDAP(ハイレゾ専用プレイヤー)か、ハイレゾ機能つきスマホかということになります。このうち、DAPとしては、SONYのウォークマンAシリーズという、3万円ちょっとの高性能のDAPを手に入れることができます。

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また、つい数週間前、FiioからM6という、ウォークマンも凌ぐほどのコンパクトで高性能のハイレゾ再生プレイヤーが発売され、大人気になっています。

M6 – FIIO Japan
M6 – FIIO Japan

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これらの機種には大いに気をそそられたのですが、ただ一つ、致命的な問題があると感じました。それは、内蔵されている再生用アプリの使い勝手があまりよくなさそうだという点でした。とくに、IiPhoneでいろんな再生アプリを試してみたあとだったので、同価格帯であれば、専用プレイヤーよりも、ハイレゾ対応のスマホを選択したほうがいいのではないか、という結論に達したのでした。

さて、約3万円くらいのスマホでハイレゾ対応の高性能スマホを新品で買うことはできるでしょうか?確かにdocomoやauなど大手キャリアでは、SONY Xperiaの最新機種を安く手に入れることはできるのですが、なにしろ月々の携帯利用料金が高すぎます。いま利用している格安SIMのmineoから割高の大手キャリアに戻る気はさらさらありません。

アマゾンでいろいろと調べてみると、SONYのdocomo Xperia Z3シリーズが、旧モデルとは言え、新品で¥32,800で販売されていることがわかりました。NETでは、これよりも安く、中古のいわゆる「白ロム」(SIMロックが解除され、格安SIMを入れれば使える状態の商品)があちこちで販売されていますが、下手をすると、まったく使えない「赤ロム」を掴まされる危険もあります。

アマゾンで「新品」表示の製品を買えば間違いないと判断し、かつZ3シリースがハイレゾ対応であることを確認できたので、注文することにしました。(私がいまSIMフリーのiPhone7で使っているmineoのm格安SIMは、docomoの回線を使っているので、機種を乗り換えても問題ないはずです)。3日前に商品が到着。さっそく、iPhone7のSIMをxperiaに差し替え、APNの設定をし、必要なアプリをインストールしてみましたが、今のところなんの問題もなく正常に動いています。まずは一安心というところです。ハイレゾの音楽を聴くために、Onkyo HFプレイヤーアプリとPowerampというハイレゾ再生アプリをインストールし、200GBのmicroSDカードを装着しました。実は、製品カタログではmicroSDカードは128GBまでしか対応しないように書かれていたため心配でしたが、実際に装着してみると、200GBきっちりと認識し、正常に作動してます。これなら256GBでも動くのではないでしょうか。将来、ハイレゾの楽曲が増えても、これなら安心です。iPhone7では絶対にできなかった、巨大ストレージがandroidスマホでは簡単に実現できるのです。しかも、microSDカードの価格は年々安くなっており、512GBや1TBのカードにも手が出るようになりました。

iPhoneは最近のXシリーズで高性能を売り物にしているようですが、microOSDへの未対応、ハイレゾへの未対応など、致命的な問題を抱えているように思われます。今後、ますます多くの人がiPhone離れしていくのではないでしょうか?

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