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OneNote活用術

究極の知的生産ツール:Surface ProとOneNoteの活用法

「ノートブック」「セクション」「ページ」「サブページ」の使い分け方

OneNoteで新しいノートブックをつくる場合、ノートブックの種類は何でも構いません。むしろ、いまこれから新しい「ワーク」あるいは「プロジェクト」を始めたいとき、それにふさわしい名前をつけて、ノート作りを進めるというのが基本的なスタンスになるかと思います。Evernoteのノートブックのように、大きなテーマを設定するのとは違い、どんなコンテンツでも「ノートブック」に指定できるという自由さがあります。例えば、私の場合、最近作り始めた「ノートブック」には、「日記」「写真撮影テクニック」「東北旅行」「インデックス投資」「The Digital Difference」「WordPressのテキスト」などがあります。これらは体系的に作成したものではなく、必要に迫られて次々と作っていったものです。ノートブックの順序はいつでも自由に変更できますから、作成しながら、テーマ的に近いものが並ぶように整序することができます。こうすれば、OneNoteのノートブックは、次第に自分の関心の強さを反映したものへと「自己組織化」していくことでしょう。

ノートブックの下には、「セクション」の階層が作られます。セクションもまた、ノートブックに応じて、異なるタイトルが並ぶことになります。「日記」ノートブックを例としてとりあげましょう。このノートブックは、もともと、MacとiOS端末で「Day One2」というライフログアプリを使って毎日更新していた日記を、OneNoteに移行するために作ったものです。Day Oneアプリでは、日付やカレンダーが自動的に作成されたために、日記の作成が容易でした。OneNoteには、こうした自動日付、カレンダー機能がありませんので、「セクション」タブを年月に分け、ページのタイトルに日付を入れるという形で、1ページに日記1記事を書くという形態でコンテンツを作成しています。Day One2では、このような記事を1日何本でも作成できます。OneNoteでも、ページの数に制限はありませんから、同じ日の日記には同じ日付を入れて何本でも記事を書くことができます。日付の入力は、上部の「挿入」メニューにある「日付」をクリックすると、自動的に今日の日付が入るので便利です。同じ日の日記記事が多数ある場合は、「日付タイトル」だけのページを作り、その下に、記事タイトルと記事だけの「サブページ」を作れば、もっとスマートな日記になるかもしれません。OneNoteには強力な記事検索機能がありますから、Day One2と同じように、キーワード検索によって、いつ頃どんなことがあったかを振り返ることができるようになるでしょう。「日記ノートブック」が威力を発揮するのは、こんなときです。

「東北旅行」のノートブックは、今年の夏休みに家族で行く予定の「東北旅行」に関連するあらゆる情報を集約して掲載しようと作ったものです。セクションとしては、「旅行日程」「時刻表」「主な訪問先の施設情報」「訪問予定の観光スポット」「東北地方の情報」などを作りました。旅行日程以外のコンテンツは、ほとんどがウェブページ、観光ガイドブック(電子書籍版)、PDFファイルのコピペです。ウェブページをOneNoteに取り込むには、Chromeブラウザの拡張機能 OneNote Web Clipperが便利です。Evernoteとは違って、ウェブページ全体だけでなく、記事単位、領域単位での指定クリッピングが可能なので大変便利です。Kindleやhontoなどの電子書籍からOneNoteのページに記事を張り込むのも、領域を指定してコピー&クリップだけの簡単な操作で行えます。詳しくは、のちほど説明したいと思います。PDFファイルの記事を取り込むのも、OneNoteは「挿入」メニューから一発で行うことができるので便利です。

「インデックス投資」というノートブックは、ごく最近作り始めたものです。私は株式投資を細々と続けていますが、思うような運用実績をあげることができませんでした。ところが、最近ある投資の専門家から「いちばん確実に儲かるのはインデックス投資だ」という耳寄りな情報を聞き、これはよさそうだとの判断から、ネット証券を通してインデックス投資を始めることにしました。そこで、さっそくインデックス投資の「虎の巻」ともいうべき文献をKindleとhontoで入手し、OneNoteで「ノートブック」作成を開始したところです。いまのところ、必読文献を数冊、「セクション」に収録するとともに、「インデックス投資の実践」のセクションに、自分が選択すべきインデックスファンドに関する詳細な情報、取引先のネット証券に関する各種の情報、投資の実績、などに関するページを逐次更新し、インデックス投資の「ノウハウ」をすべてこのノートブックに「詰め込む」ことにしています。

(Mac版のOneNoteの事例:「インデックス投資」ノートブックの一部)

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