ラウターブルンネン (Flickr)

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2023/07/01 スイスで一番美しい村:ラウターブルンネン

クライナシャイデッグからラウンターブルンネンへ

ユングフラウヨッホから鉄道でクライネシャイデッグまで降り、ここでアルペンマカロニの昼食をとった後、他のメンバーと別れて、ひとりでラウターブルンネンという、アルプスで最も美しいともいわれる村を散策しました。ここが今回の旅の最後の訪問地となりました。

Wengen付近の車窓からラウターブルンネンの谷を望む

周遊コースは、鉄道でクライネシャイデグからラウターブルンネンに行き、そこからヴェンゲンに戻り、ロープウェイでメンリヒェンに上り、メンリヒェンから別のロープウェイに乗り換えて、グリンデルワルドに戻るというものです。こうした乗り換えも、別々に購入することなく、一括してチケットを購入できるようです。現地のガイドさんが自動チケット販売機で手続きをしてくれましたが、残念ながら、すべて一括にはできず、ラウターブルンネンの窓口でやってほしいといわれたので、後で自分でラウターブルンネンの駅窓口で頼んでみたところ、ガイドさんのいう通り、鉄道とロープウェイの乗り継ぎも一括して購入することができました。さすが鉄道王国スイス!

ラウターブルンネンの美しい村を歩く

ラウターブルンネンは、昔から私の憧れの村でした。50年前に初めてスイス・アルプスを訪れた時、電車の車窓から見て、とても美しい村だと思ったのが最初のきっかけでした。それ以来、写真で見るたびに、その美しい姿に強い印象を受け、ぜひ一度はこの目で歩いて見たいと願っていました。今回の旅でようやくその夢が叶いました。

ラウターブルンネンという言葉は、「音の鳴り響く泉」という意味で、村にある「シュタウプバッハ」という滝に由来します。かつて、ドイツの文豪ゲーテがこの滝の近くに住んで小説を執筆していたこともあるそうです。最近では、宮崎駿監督がアニメ「アルプスの少女ハイジ」を制作するに当たって、事前の現地リサーチを行い、ラウターブルンネンも訪れましたが、この地が気に入り、「ハイジ」冒頭のシーンをこのU字型の谷に設定したことでも知られています。


ラウターブルンネンの駅を降り立って、村のメインストリートを歩き始めて、驚きました。なんとこの小さな村が欧米の観光客で溢れかえっているではありませんか。こんなにも人気な観光地とは知りませんでした。でも、なぜか日本人は皆無。日本では、インターラーケンやグリンデルワルドはよく知られていても、ラウターブルンネンを知っている人は意外と少ないようですね。

早速、ガイドさんに勧められたシュタウプバッハまで歩いてみました。メインストリートは、駅から滝まで続く一本道ですが、ツェルマットとは違い、車が自由に行き来しています。でも、おしゃれな車が多く、観光地らしい賑わいです。途中、滝がよく見えるレストランで休憩しました。

ラウターブルンネンのメインストリート

滝の見えるレストランで休憩

レストランの裏からシュタウプバッハを望む

やがて、シュタウフバッハに到着しました。巨大なU字谷の崖から一気に流れ落ちる滝の姿は壮観でした。滝の上に登る階段がありましたが、連日の観光とハイキングの疲れで、上まで登る気力はありませんでした。

シュタウプバッハ

シュタウプバッハを背にして自撮り

自然と文化の絶妙な融合:これが地上の天国か?!

シュタウプバッハから坂道をゆっくりと降りていくと、白い壁の美しい教会の裏に出ました。スイスアルプスを紹介する写真で必ずお目にかかる、三角屋根の印象的な教会です。なんでこんな小さな村にこんなに優美な形の教会ができたのだろうか?一体、この教会を設計したのは、どんな人なのか?こんな疑問が湧いてきました。

美しい白亜の教会

教会を後にして、駅に向かう小径を辿ると、教会とシュタウプバッハ、その奥に広がるU字型峡谷を見渡す絶好のビューポイントに行き着きました。ここは人気のビュースポットらしく、観光客で溢れていました。本当に美しい眺めです。

ラウターブルンネンの谷間に続く小径

ラウターブルンネンの絶景ポイントに集まる観光客

 

しばらく眺めていて思いました。「これほど美しい景観を作り出したのは、自然でも人間でもなく、両者の間の絶妙な連携プレイ、「協同作品」なのではあるまいか?そうに違いない」。目に見える世界に住む芸術家と目に見えない世界(自然+天国)に住む芸術家たちが長い年月をかけて協力して作り上げた、世にも稀な美しい「協奏曲」、それがラウターブルンネンというアルプスの村なのではないだろうか。

ふと、こんな言葉が脳裏をよぎりました。

天国とは決して天上にある楽園ではなく、地球上でいまだ建設途上の「未完の約束の地」なのだ。あのサグラダファミリアのように!。

ウェンゲンからメンリヒェンへ

ラウターブルンネンでの素敵な散歩を終え、ラウターブルンネン駅に戻ってきました。駅でグリンデルワルドまでの通し切符を買うと、再び鉄道に乗り、一駅目のウェンゲンで下車。

ウェンゲンはラウターブルンネンの谷を見下ろす高台にある静かなリゾート地です。多くの有名人やお金持ちが長期滞在するようです。ユングフラウの優美な姿が間近に見えます。

本当はここで1時間くらいゆっくりと散歩したかったのですが、あいにく曇天だったのと、早くホテルに帰りたかったので、散歩はカットし、ロープウェイ🚡でメンリヒェンに登ることにしました。電車の窓から見下ろすラウターブルンネンの谷の遠景は素敵だった。この美しい村に遠くから別れを告げました。

ウェンゲン付近の車窓からラウターブルンネンの谷に別れを告げる

ウェンゲンで下車し、ここからメンリヒェンまで一気にロープウェイで登ります。人気のルートです。

ウェンゲンからメンリヒェンに登るロープウェイの駅

ウェンゲンからメンリヒェンへ登るロープウェイからの眺め

メンリヒェンは一面のお花畑

メンリヒェンは、ユングフラウやアイガーの名峰を一望に見渡すことのできる、ベルナーオーバーランド屈指のビューポイントとして知られています。ここを出発点として、クライネシャイデッグまで下るハイキングルートは、ゴールデンルートとして有名です。私もぜひ一度歩きたいと思っていたルートでした。

晴れた日のメンリヒェンからの眺めとハイキングルート(Flickrより)

ただ、この日はあいにくの曇天で、アルプスの景観を楽しむことはできませんでした。一面の黄色いお花畑を楽しめたのが、せめてもの幸いでした。ここでの散策はスキップし、グリンデルワルドへのゴンドラに乗り換えることにしました。曇天のせいか、帰りのゴンドラは他に誰も乗っていない、貸切状態だったので、ゆったりと車窓を楽しむことができました。

誰もいないゴンドラの車内

ヨーロッパ最長のゴンドラ

参考資料:ラウターブルンネン

ラウターブルンネン(Lauterbrunnen)はスイスのベルン州に属する基礎自治体 ( アインヴォーナー・ゲマインデ ) 。一時、ドイツの文学者ゲーテはこの村のシュタウプバッハの滝(落差300m)の近くに住んで作品を執筆していた。地名は、「音の鳴り響く泉」の意で、この滝から由来したものである。スイス・アルプスでもっとも美しい村といわれる。

氷河に削られてできたU字谷の底に位置する村。村の付近で72の滝を眺めることができる。インターラーケンからユングフラウヨッホへと向かう際の中継地点となる。近隣の都市や集落としては、北のインターラーケン、東のグリンデルヴァルトまで約10キロ程度。ミューレン、シルトホルンに登るロープウェイの起点でもある。

(Wikipediaより)

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