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OneNote活用術

究極の知的生産ツール:Surface ProとOneNoteの活用法

わかりにくい「OneNote」と「OneNote2016」の違い

OneNoteはOfficeシリーズのアプリですが、Microsoftの運営するOneNoteのサイトから無料でダウンロードできます。Windows、Mac、iPad、iPhone、Androidのどの端末でも、自動的に判別してダウンロードしてくれます。例えば、Macの場合には、Mac App Storeのサイトに自動的に飛んで、ダウンロードすることができます。ただし、デバイスの種類によって、インターフェイスや機能が少しずつ異なっています。

上のサイトでダウンロードしたOneNoteは、例えばWindows版であれば、次のような画面が基本になります。

これは私が今年の夏に計画している東北旅行に関するノートブックです。白神山地で計画しているトレッキングについては、紙の書籍を一部分スキャナーで取り込んで、OneNoteの「描画」機能と、Surface Pro6専用のタッチペンを利用して、トレッキングルートと所要時間などを書き込んでみました。手書き入力機能のついたOneNoteなら、このようなノートも簡単につくれます。問題は、この画面では、地図の右側が切れてしまうことですが、これもWindows版のOneNoteなら、最新のアップデートされた機能で、ワンタッチ操作で画面を広く使えるようになります。画面左上の「本棚」マークをクリックすると、「セクション」「ページ」のメニューがたたみ込まれて、ページの内容だけの広大な画面を表示させることができます。

残念ながら、この機能が使えるのは、いまのところWindows版の端末だけです。

この「OneNote」とは別に、Windows版の場合には、「OneNote2016」という似て非なるソフトを利用することもできます。これは、もともとパッケージ版のOfficeシリーズにバンドルされ、3年ごとにアップデートされてきたものです。本来ならOneNote2019が出てもよさそうですが、Microsoftでは、Officeバンドル版のOneNoteは2016年で開発を打ち切り、現在では、ウェブ上でOneNote2016だけが無料でダウンロードできるようになっています。

OneNote2016は、セクションのタブが画面上部に表示され、ExCelの表やWord文書の印刷イメージを直接OneNote画面に読み込めるなど、OneNoteにはないメリットもあります。私もOneNote2016の画面表示や独自機能が気に入っていて、Windowsマシンには、OneNote2016とOneNoteの両方をインストールして併用しています。

ただ、OneNote2016は新規機能の提供をストップしており、2021年以降は使えなくなる可能性が高いため、新規機能のバージョンアップをしてくれるOneNoteの利用が推奨されています。参考までに、私がOneNote2016を使って作成したいくつかのノートブックの事例をご覧に入れたいと思います。

画面最上部のタブは、ノートブックの中の「セクション」を示しています。画面左側には「ノートブック」が表示されています。ここにセクションを表示させることもできるし、閉じることもできます。また、左上のクリップアイコンをクリックすれば、「ノートブック」のタブ自体を非表示にすることができます。それによって、画面を広く使うことができます。また、画面右側にはセクション中の「ページ」一覧が表示されています。一覧性が高いので、めざすページを見つけるのが楽です。私自身は、この画面構成が気に入っているので、新しいOneNoteに全面的に移行するのをためらわれています。

もっとも、OneNoteで作ったノートは、自動的にOneNote2016にも同期されますから、両方同時に使っている限り、「移行」の問題は生じません。現在のところは、片方にしかない機能を必要に応じて使い分けています。いずれは、OneNote2016にある機能は、すべて新しいOneNoteでも使えるようになるものと期待しています。また、Windows版にあってMac版にない機能というものも解消されるのではないかと思われます。現状では、OneNoteで新しいコンテンツを作成する場合には、Windows版で利用するのがいちばんのおすすめかと思います。

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