2018年 ロンドン、パリ旅行 フォトエッセイ

ヒースロー空港に到着

はじめに

今回の旅行の目的は、息子の英語研修のサポートと、私自身の写真撮影。そのために、7月29日から8月15日まで、ロンドンに2週間、パリに4日間滞在しました。この間、Canonの一眼レフカメラ EOS 6DMarkIIを使って、約4000枚撮影しました。このブログでは、その中から精選した写真を中心に、旅行記を公開したいと思います。お楽しみいただければ幸いです。文体は、当初別ブログに「で、である」調で記述したこともあり、そのままで書き綴っています。あしからずご了承ください。

2018年7月28日出発

3週間の語学研修&見守りの旅が始まった。28日午後3時45分のJALで私と息子、息子の友達A君の3名が伊丹に向かって飛びたった。空港にはA君のママと妻が見送りに来てくれた。ありがとう。なんと9年ぶりの海外旅行で、しかも子供二人を引率しているので、少し緊張してしている。

2018年7月29日 キャセイ航空でロンドンへ

キャセイ航空の香港からロンドンまでの飛行は長かった。座席が狭い上に、WiFiがつながらず、快適な空の旅とはいえなかった。ただ、今回はノイズキャンセリング機能つきのヘッドホン(BOSEのQuiet Confort 35II)をもってきたので、ヘッドホンをつけて音楽を聴いたり、iPadにあらかじめダウンロードしておいたNETFLIXの映画を見たりして、静寂な環境の中で音楽や映画を楽しむことができたのはよかったと思う。

BOSEのヘッドフォンは、外部の音をほとんどシャットアウトしてくれるので、飛行機の騒音を大幅にカットしてくれた。これからの空の旅に、ノイズキャンセリング機能のついたヘッドホンは必須ではないかと感じた。

おかげで、iPadにダウンロード済みの「シャーロック」や、評判の高いフランス映画「エール!」をゆっくり楽しむことができた。前者は、「シャーロック・ホームズ」を原作としながらも、現代のロンドンを舞台に、ハンサムな人気俳優のカンバーバッチが大活躍するアクション映画だ。ロンドンの名所なども出てくるので、今回の旅行にも役立つところが少なくない。

後者は、2014年に制作され、大ヒットした感動のファミリードラマだ。原作はLa famille Belier(ベリエ一家)。聾唖の家族の中で、主人公のエミリーだけが障害なく育った。家族は互いに支えながら幸せな生活を送っている。ところが、エミリーには歌の才能があり、先生にパリに出て本格的な勉強をするよう薦められる。家族への愛と、歌手になる希望との間で揺れ動くエミリー。最後は、家族もエールを送ってくれ、オーディションを受け、見事合格する。このオーディションでエミリーが歌う「Je vole」(私は飛び立つ)は、思わず涙が出てくるほど感動的だ。親から離れて独り立ちする若者の心情を素直に表現している。

そんなわけで、機中は長く、睡眠も十分にとれなかったが、それなりの収穫はあったといえよう。

途中、香港で同じキャセイの別の飛行機に乗り換えた。乗り換えまでの2時間、搭乗ゲート前のスターバックスで時間をつぶした。

ヒースロー空港着

ヒースロー空港に到着したのは、午後8時。定刻よりやや早かったが、入国審査場についたのは8時半すぎ。それから審査までの行列がものすごく長く、2時間近くも待たされただろうか。審査自体は、3人一緒に受け付けてくれ、スムーズに通過することができた。子供達2人は英語学校(Summer School)に通うのだと説明すると、OKという感じで、それ以上は尋ねなかった。私はSightSeeingだと説明。

そのあと、Baggage Claimでは、Cathay Pacificの表示が見当たらす、係員に聞いてようやく荷物のラインを見つけることできた。日本の空港と違って、表示は不親切だ。

そんなわけで、タクシー乗り場に着いたのはもう11時近くになっていた。ホテルは空港のすぐ近くだったので、よかった。市内のホテルに予約していたら、たいへんだっただろう。

ちょっとショックだったのは、日本から持ってきた古いポンド札が使えなかったこと。きょ、ヒースロー空港で100ポンドほど引き出す必要がある。

空港からホテルへ

Leonardo Hotelに到着し、チェックインを終えたのは11時をまわっていた。部屋は2階。イギリスでは2階をFirst Floorと呼ぶので、注意が必要だ。1階はGround Fllor(0階)なのだ。フランスと同じ。

部屋に荷物を置き、早々に眠りについた。

7月29日朝
この日は、時差ぼけのせいか、6時前に目が覚めてしまった。子供達も、7時前には起きたので、食事は予定通り7時半からとり、い9時20分くらいのシャトルバスでヒースロー空港へ向かった。

ホテルから空港までは、シャトルバスが走っている上、空港のすぐそばなので、アクセスがいい。空港のターミナルで、とりあえずA君の円をポンドに交換して、ロンドンでの支払いに備えた。この両替所では、なんとヒースロー・エクスプレスの子供料金をただにしてくれるバウチャーを発行してくれた。また、ロンドンから帰国するとき、この両替所によれば、あまったポンド紙幣や硬貨を買ったときと同じレートで円に替えてくれるという。これはうれしいサービスだ。

10:30、ヒースロー空港の第5ターミナルからヒースローエクスプレスでロンドン市内のパディントンへと向かった。ヒースロー・エクスプレスは、成田エクスプレスと似ているが、空港がロンドン市内と近いので、所要時間がわずか15分という近さだ。

8月30日 ロンドン市内観光へ

きょうは、ホストファミリー宅でホスト役のアンジェラと会うのが午後6時30分た。幸い、私のホテルはPadington駅のすぐ近くだったので、駅から徒歩でホテルまで移動した。実際、パディントン駅の近くにホテルを予約したのも、こういう場合に備えてのことだったのである。

ラッキーなことに、まだ午前10時半なのに、ホテルではすぐにチェックインができ、私の部屋に3人の荷物を入れることができた。しばらく休憩したあと、身軽なリュックだけをかついで、3人で市内観光に出かけた。

きょうの目的は3つあった。一つ目は、Oxford StreetのEEショップ(スマホ、SIMの販売店)でイギリス用のSIMカードを買って、スマホに装着すること、二つ目は、Merylebone Streetのフィッシュアンドチップスの専門店に行くこと、三つ目は、蝋人形館とシャーロック・ホームズ博物館を見学することだった。

EEショップでSIMカードを購入

ハイドパーク横のマーブル・アーチを通り抜けると、Oxford Streetに入る。ロンドン有数のショッピング街だ。表参道のような雰囲気。ラッキーなことに、左側にはめさ”すEEショップが見っかった。中に入り、3人分のSIMカードを購入した。5GBで15ポンド’。しかもデータだけでなく、通話も500分できるらしい。ヒースロー空港の半額くらい。市内で買ってよかった。

フィッシュアンドチップスの老舗は休業中

このあと、オクスフォード通りを左折し、Marylebone通りに入った。このあたりは、おしゃれな高級住宅街という感じで、すっかり気に入ってしまった。東京でいえば、青山、代官山あたりの雰囲気がある。次にイギリスに来たときは、このあたりのホテルに泊まってみたいな。

しばらく歩いて、お目当てのフィッシュアンドチップス専門店に行ってみると、なんと日曜は休業とある。残念!

そこで、やむを得ず、その近くにあるNatural Kitchenという自然食主体のレストランに入った。ここは、有名なお店で食材もヘルシーでいいのだが、ちょっと味付けが薄くて、子供達にはあまりお気に召さなかったようだ。

シャーロック・ホームズ博物館

食事が済んだあとは、今日のハイライトである「シャーロック・ホームズ博物館」へと向かった。Marylebone通りを北上すると、Baker Streetに達する。この通りの221B番地こそ、シャーロック・ホームズの住所なのだ。

博物館についてみると、長蛇の行列だ。世界中のホームズ・ファンが押し寄せてくるのだ。

1時間も待って、ようやく博物館に入ることができた。2階から5階までが博物館になっている。2階はホームズとワトソンの書斎、寝室がある。

3階では、訪問者が署名できるデスクがあり、ここで3人が記念に署名した。

ホームズの書斎が忠実に再現され、ホームズのパイプ、バイオリンなどの調度品、登場人物の模型などもたくさん展示されていた。ガイド氏が身振りたっぷりに解説してくださった。息子は、この博物館がことの他気に入ったようで、よかった。

ホストファミリー宅へ

ホストファミリー宅には、当初タクシーで行くつもりだったが、ホテルのデスクで頼んだところ、きょうはサイクリングレースがあって、当該住所付近の道路は閉鎖されており、タクシーは予約を受けられないとのこと。なんということだ!

仕方がないので、ホテルのデスクに依頼して、ホストファミリーまでのルートを印刷してもらった。メトロと鉄道を乗り継いで、1時間以上かかるようだ。

ホテルで荷物を受け取り、午後5時頃ホテルを出た。印刷してくれたルートマップのおかげで、ホストファミリーにたどり着くことができたが、時刻が約束の時間を30分くらい超過してしまった。

ホストファミリーの家族は、なんと黒人一家だった。これは予想していなかった。迎えに出た奥さんは、最初はぶっきらぼうな感じを受けたが、話すうちに打ち解けて、これなら大丈夫かなという感じになった。子供達の部屋は、なんと3階に。2段ベッドが2つあり、2人に1台ずつ割り当てられた。隣には2人だけのためのバスルームがあり、これなら使いやすそうだ。

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