OneNoteでデジタル・スクラップブックを作成する
次に、OneNoteを使って、「電子雑誌」「電子書籍」「電子新聞」「Webページ」のスクラップブックを作ってみましょう。Evernoteとの違いは、階層化の仕方とタグの使い方です。
OneNoteスクラップブックの階層構造
Evernoteでは、ふつうのノートブックとノートでは階層の深さが限定されてしまうため、苦肉の策として「タグ」を階層化してスクラップブックを作成しました。OneNoteでは、はじめから本あるいはノートブックのイメージでアプリが作られていることもあり、階層的なスクラップブックを作成するのは簡単です。OneNoteの階層は
ノートブック > セクション > ページ > サブページ > サブページ
という5つの層でスクラップブックを作成することができます。最上層の「ノートブック」は「電子雑誌スクラップ」「電子書籍スクラップ」「電子新聞スクラップ」の3つとします。「セクション」の層は「ジャンル」、「ページ」の層は雑誌名(書名、紙名)、「サブページ」の層は「記事」(コンテンツ)にそれぞれ割り当てます。
下の画像は、「電子雑誌スクラップ」の階層構造を示したものです。Evernoteと同様に、「セクション」のジャンルは「Tマガジン」のカテゴリーを採用しています。
いちばん右側には「ページ」の階層があり、BRUTUS、Tarzanなどの雑誌名のページを作っています。実際の記事は、見出しをページから少し右にずらした「サブページ」のレベルに置いています。サブページの作り方は、新しいページを作成したあと、マウスの右クリックで「サブページにする」を選ぶと、右にずれたサブページができます。それぞれの記事には、わかりやすいタイトルを入れます。
OneNoteの「ノートシール」
OneNoteのちょっと残念なところは、Evernoteのような強力な「タグ」機能がないことです。その代わり、「ノートシール」というラベルを活用する方法が考えられます。タグとは違って、「タグ名」を自動的に挿入できるわけではありませんが、いろんなアイコンにタグのような名前をつけておき、該当するシールをページにつけておくと、あとでノートシール名で検索することができます。
上の画像はその一例として、赤いハートマークのノートシールをつけています。これは「食べたいもの」というシールをつけたものです。あとで「食べたい」で検索すると、このページがヒットするようになっています。Evernoteとは違って、「タグ名」がつかないので、ちょっと不便ですが、タイトルの左にノートシールをつけておけば、分類上の目印にもなり、それなりに便利ではないでしょうか。