dシニア

1982年から35年間、東京の私立大学で情報とメディアについて教えてきました。2017年に退職し、家族のいる愛媛県松山市に移り住み、主として中高年層を対象にスマホ、PC、WordPressについて教える傍ら、デジタルライフ、英語上達法、海外旅行に関する複数のブログを運営しています。「ITシニア」(IT Senior)は管理人のことですが、広く「スマホやデジタル製品を使いこなすことによって豊かな生活を実現している中高年層」をイメージした言葉です。

no image

マクルーハンのメディア論と梅棹忠夫の情報論

2021/5/27  

 今回は、マクルーハンの『メディア論』を読みながら、メディアの進化について考えてみたいと思う。この本が出版されたのは、1964年である。ちょうど、テレビが黄金時代を迎えた時期である。しかし、まだパソコ ...

no image

「利己的な遺伝子」と情報(2012年1月28日:再録)

2021/5/27  

 今回は、高名な動物行動学者であるリチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』(1976)を読みながら、情報あるいはメディアというものの本質を探ってみたい。ここでの情報は、ヒトや動物の遺伝子レベルの情報 ...

no image

グーグルはいま(2012年1月31日:再録)

2021/5/27  

昨年末に出版された、グーグル本の最新刊『グーグル ネット覇者の真実』(スティーブン・レヴィ著)を購入し、さっそく読んでみたので、その感想を少し。  本書は、これまでのグーグル本とは違って、初めて、イン ...

no image

情報の三類型(2012年2月24日:再録)

2021/5/27  

 「基礎情報学」の中で、西垣通氏は、情報を「生命情報」「社会情報」「機械情報」の三つに分類している。その包含関係は、次のようになっているという。  つまり、もっとも根源にあるのが「生命情報」であり、「 ...

no image

情報のメディア戦略考

2021/5/27  

 1年あまり前、マクルーハンのメディア論について、メモ的な書き込みをしたことがあるが、その文章の最後に、「 ドーキンスは、『利己的な遺伝子』の中で、遺伝子情報の生存戦略について詳細に論じたが、この考え ...

no image

ローレンス・レッシグ著『CODE』を再読して(2012年11月24日:再録〕

2021/5/27  

 必要があって、約10年ぶりにローレンス・レッシグ著『CODE』を再読した。オリジナルの原書が出版されたのは、1999年。日本語訳が出たのは、2001年3月27日。私が直接レッシグ教授にお目にかかった ...

no image

デジタル時代のマクルーハン理解(2013年2月:再録)

2021/5/27  

 気鋭のマクルーハン研究者である、ポール・レヴィンソンが1999年に出版した、『デジタル・マクルーハン』(NTT出版, 2000)。若干の私見と最新動向を交えながら、そのエッセンスを紹介しておきたい。 ...

no image

メディア構築主義とは何か(2013年2月17日:再録)

2021/5/27  

 以前のブログで、「メディア構築主義」という言葉に触れたが、その定義をここでもう少し明確にしておきたいと思う。   情報は、なんらかのメディアを媒介することによって、われわれによって知覚、利用可能なも ...

no image

メディアのエコシステムを構成するのは、「メディア開発者」「メディア提供者」「メディア利用者」「メディア規制者」の4つ。(2014年4月5日:再録)

2021/5/27  

 情報は、なんらかのメディアを媒介することによって、われわれによって知覚、利用可能なものになり、それゆえ、われわれにとって有用なもの、あるいは有害なものとなる。  その際、メディア開発者(技術、アーキ ...

no image

インターネットの冷戦起源説は俗説か?(2014年9月30日:再録)

2021/5/27  

 今週の講義では、インターネットの歴史を概説することになっている。その際に悩むのは、はたしてインターネットは米ソの冷戦をきっかけとして開発されたのかどうか、という点だ。  Neil Randall著『 ...