デジエッセイ

iPad、Macbook、パソコンを駆使して確定申告!

(松山市南堀端にて  photo by Shunji Mikami )

松山は日差しも暖かくなり、早咲きの桜がお堀端を彩っています。

みなさんは確定申告をお済ませでしょうか?わが家は税務署の近くにありますが、目の前に連日ずらっと長蛇の車の列ができています。これは年中行事だそうです。松山の人はみなさん車を持っているので、近くても車で来るのでしょうか?東京では見ることのできない珍景ですね。

第1日目

私は昨年かなりの額の譲渡所得があったので、確定申告をしなければなりませんでした。しないと、多額の追徴課税が来てしまいます。なにしろ、確定申告をするのは久しぶりのこと、ネットでいろいろ調べたのですが、e-Taxに必要なマイナンバーカードがないので、印刷で提出することにしました。そこで、必要な申告書を税務署のサイトからダウンロードして、分かる範囲でiMacを使って入力しました。

その際に活躍したのは、PDF Expertという、PDF編集機能のすぐれたソフトです。Adobe AcrobatというPDF編集ソフトも持っているのですが、使いやすさはPDF Expertのほうが圧倒的に上だと思います。本家のAdobeも顔負けの多機能ぶりです。マニュアルがなくても、直感的に操作できるのもいいところです。フォームの指定された位置に合わせて、フォントサイズも自由に設定して入力できるので重宝します。今回の確定申告書の作成でも威力を発揮してくれました。

第1日目のきのうは、申告書の下書きを入れたiPadを持って相談コーナーに行き、係員に見せながら、二人で書類の訂正、追加記入をしました。譲渡所得の内訳を記入する書類は、不動産の契約書類やら取得にかかった費用やらを記入した上に、複雑な計算式を入れなくてはならず、しんどい作業でしたが、iPadとPDF Expertがあったので、スムーズに進めることができました。

この「内訳」書はいちばん大変なところですが、この他に通常の確定申告書の記載が必要ということで、また、内訳書を印刷する必要があったため、きのうはこれで終わり、自宅に戻りました。

ところが、自宅に戻ってみると、せっかく苦労して記入した「内訳」書の後半が消えているではありませんか。原因は、PDF ExpertがiCloudにファイルを保存するようになっていたために、ネット 接続のない税務署では保存できていなかったためのようです。第1日目はこれで終わり。

第2日目

きょうは、朝いちばんに税務署へ行きましたが、今回はきのうの教訓を受けて、テザリングつきのスマホと、テザリングでWi-Fi接続可能なMacbookを持っていき、きのうと同じ担当者といっしょに消えたデータを復活させました。完成した書類をいったん自宅に持ち帰り、プリンターで出力させ、もう一度税務署へ行き、最終段階の「パソコン」コーナーへ。私はこのコーナーは担当者のアシストのもとで私がパソコンに入力するものとばかり思っていたのですが、実際には入力はすべて担当者がやってくれるという親切なサポートで、おおいに助かりました。もっとも担当者のPC入力操作能力はあまり高いとはいえず、思わず助け船を出したくなりましたが、ぐっとこらえて黙って見ていました。

今回の譲渡所得は、約10項目ほどの条件を満たしているということで、なんと3000万円の控除を受けることができました。本当にラッキー!おかげさまで、納税額はほんのわずかで済み、ほっと一息つくことができました。申告をしていなければ、たいへんなことになる所でした。

不動産の譲渡をお考えの方は、ぜひこの控除制度を活用することをお薦めします。

というわけで、これでやっと春を迎えることができそうです。

今回の確定申告で納税のノウハウができたので、来年度は「ふるさと納税」に挑戦してみたいと思います。

-デジエッセイ