Google Homeにおけるミュージックタイマーの限界
以前、Google Homeの「ミュージックアラーム」機能を使って、好きな音楽で目を覚ますという記事を書いたことがあるが、これだと、英語でリクエストを出さなくてはならない上、設定できる音楽は1曲に限定されるという制約があった。スリープタイマーについても、同様の制約があった。
そこで、最近、音楽再生や音楽アラームに関するiPhoneアプリをいくつか試してみたところ、これらの問題を解決してくれるものが見つかったので、ここで備忘録を兼ねて紹介しておきたいと思う。
ひょんなことから見つけた便利な音楽スリープタイマー
Musicloudというアプリがそれだ。私はCDの音楽を聴くのにDropboxを利用している。ふつうの人はiTunesを利用していると思うが、音楽ファイルの管理のしやすさという点で、Dropboxに「music」というフォルダを作って、CDの音楽をすべてmp3形式で保存し、PCをはじめ、iPadやiPhoneでも、Dropboxのこのフォルダにアクセスしてすきな曲をどこにいても聴けるようにしてる。これだと、自分の保有するCD音楽を一元的に管理できるというメリットがある。
しかし、SpotifyやiTunes、Google Play Musicと違って、再生するときのカスタマイズが難しいという欠点があった。それを解決してくれたのが、MusiCloudというアプリだった。このアプリを使えば、Dropboxに入れたCD音楽を簡単に端末のデバイスにダウンロードすることができる。必要なくなったら、いつでも削除できる。もう一つ便利だと思うのは、イコライザーやブースターの機能があって、曲ごとに音質を自由に変えられるという点だ。20くらいプリセットされた音質のレパートリーがあって、その中から例えば、「クラシック」「ボーカル」などの音質を選ぶことができるので、曲にあった最適の音質で再生できる。
これは、Spotify、Google Music、Apple Musicなどの聴き放題サービスにはない便利な機能だ。
さらに、新しく発見した機能として、曲ごとに「おやすみタイマー」をセットできるというのがある。ある曲を再生しているとき、「タイマー」をセットすれば、分単位でその曲をおやすみタイマーに設定できるのだ。入眠に最適な曲を選んで、たとえば「15分後に切る」という設定にすれば、その音楽をお休みタイマーにすることができる。ゆうべなどは、お気に入りの「ジェットストリーム」をお休みタイマーに設定したおかげで、気持ちよく眠りにつくことができた。城達也の穏やかなナレーションに続いて、静かに流れる美しい旋律は、快適な眠りに誘ってくれるので、お休みタイマーの音楽には最適だ。
プレイリストが目覚ましタイマーになるアプリ
次に、朝目を覚ますときに、好きなプレイリストをミュージックアラームとして設定できるiPhoneアプリを昨日、偶然に発見したので、紹介しておきたい。これは、ネットなどでもあまり紹介されていない、マイナーなアプリだが、ミュージックアラームとしての機能が優れているので、すっかり気に入っている。基本は無料だ。
アラームを設定するとき、「サウンド」を選び、「+曲を追加」で、iPhoneに入っている音楽を、曲単位、あるいはプレイリスト単位、アルバム単位で選択すると、複数の音楽をお目覚めミュージックにすることができる。再生の順序も自由に変えることができるので便利だ。
おかげで、今朝は好きな歌手の音楽、好きなピアノ曲などを次々にお目覚め音楽で流すことができた。このような複数音楽の連続再生機能は、Google Homeにはなかったので、こちらのほうが快適な目覚めを実現してくれるので便利だと感じる。
このように、Google Homeは声で指示できるという便利さはあるものの、再生できる音楽が1曲と限られていることなど、不便な点が多く、現状ではiPhoneアプリにはかなわないという感じだ。
SONYのBluetoothスピーカーでの再生
もう一つ、iPhoneアプリで優位なのは、お休みタイマーにしても、お目覚めアラームにしても、音楽再生先のデバイスとして、Bluetooth接続の外部スピーカーを指定できるという点だ。Googl Homeではこれができなくて困ったのだが、上に紹介した2つのiPhoneアプリだと、Bluetoothであらかじめデバイスを接続しておけば、外部スピーカーから音楽を流してくれるのだ。私は先日、SONYのBluetooth スピーカー「SRS-HG10」を購入し、セカンドスピーカーとして使っている。しかし、このスピーカーを十分に生かす方法が見つからなくて困っていたが、お休みタイマー、お目覚めアラームの端末として使えることが分かって、ようやくこのスピーカーの性能をフルに発揮することができるようになり、ホッとしている。
以上の「ミュージックアラーム」は、iPhone純正の「時計」アプリでも実現できるが、「時計」の場合には、外部のBluetoothスピーカーからミュージックを再生することができない。この点では「目覚まし時計HD」のほうが優れていると思う。私のように音質にこだわる派にとっては、iPhoneの「時計」は不満だ。
このスピーカーは、とてもコンパクトなので、来週から行く予定の海外旅行にも、携行してタイマーやアラーム代わりに使いたいと思っている。iPhoneミュージックと合わせて、旅先でも睡眠と目覚めが快適になることが大いに期待できるだろう。