次第に暗くなるストーリー展開
シーズン1から、ほとんど毎日のように、一話ずつ楽しみに見てきた「大草原の小さな家」。早くもシーズン4に入り、HULUの大画面テレビで見ているが、いちばん見てほしい息子は、一向に関心を示さず、相変わらずゲームに夢中だ。ああ、嘆かわしい。まあ、1970年代に放送されたアメリカのドラマだから仕方がないか。
それにしても、1970年代までのアメリカのテレビドラマは、おもしろくて、ためになる番組が多かったような気がする。もう知っている人も少ないと思うが、「名犬ラッシー」「パパは何でも知っている」「ローハイド」など、夢中になってみたものだ。ローハイドには、かのクリント・イーストウッドが出演していたのだ。
シーズン4に入ると、「大草原の小さな家」は、ローラとメアリーが大きくなったせいか、暗い話が多くなってきた。妻などは、「話が暗くなる一方なので、見る気がしない」といい、いまやこのドラマを熱心に見続けているのは、私一人となった。それでも、シーズン9の最後まで見続けるつもりだ。6月末からは、HULUでシーズン5の配信が始まったようだ。この調子で、シーズン6以降も配信してほしいものだ。
ただ、このあと、メアリーの目が見えなくなることになっていたと記憶する。そうなると、私も見続けることができなくなるかもしれない。また、ローラは大人になり、学校の先生になるはずだ。とくに、ローラは少女時代がよかったので、大人になってからのローラにはあまり魅力が感じられないかもしれない。
名子役は、必ずしも名俳優になるとは限らない
ローラもそうだが、ハーレイ・ジョエル・オスメントなども、「シックス・センス」や「ペイ・フォワード」では、感動的な名演技を見せてくれたが、大人になってからは、いま一つすばらしいと思える演技をしてくれていないような気がする。ちょっと残念だ。映画に限らず、芸術の世界でも、子供時代に「天才」「神童」と呼ばれて、すばらしいパフォーマンスを見せていたのに、大人になってからは、かつての輝きが失せたという例も少なからずあるようだ。たとえば、ピアニストのエフゲニー・キーシンなどは、12歳頃のショパン協奏曲など、本当にすばらしかったが、大人になってからは、あまりぱっとしない。ヴァイオリニストの五嶋みどりなども同様かもしれない。
それでも、第二のローラ、第二のオスメントがまた彗星のごとく登場するのは、今から楽しみである。