NETFLIX USAの人気ドラマ「The Office」

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VPN経由でNETFLIX USAナンバーワンの人気ドラマ「The Office」を楽しむ方法

全米でNETFLIX人気第1位のドラマ「The Office」が見たい!

NETFLIXは、いうまでもなく世界でいちばんよく利用されている映画・ドラマの定額ネット配信サービスです。なかでもアメリカ製の人気ドラマを数多く配信しています。全世界でサービスを展開しており、合計1億5000万人が契約しています。日本では2015年からサービスを開始しています。NETFLIX の特長は、HULUやプライムビデオなどと違って、世界中どこにいても、ネットに接続さえできれば、1つのアカウントでその国のNETFLIXを利用できるという点にあります。

したがって、VPNという仮想ネットワークサービスに加入すれば、日本からでもアメリカのNETFLIXにアクセスして、アメリカのNETFLIXだけで配信している映画やドラマを見ることも可能です。アメリカでもっとも人気のあるドラマ The Office は、2019年7月現在、日本のNETFLIXでは見ることができませんが、VPNに接続すれば、日本からでもふつうに見ることができます。

なぜわざわざVPNを経由して、アメリカのNETFLIXで The Officeを見る必要があるのでしょうか?それは、The Officeが(アメリカ)英語学習の教材として最適の特性を備えているからです。以下では、The Officeという人気ドラマがどのようなものか、The OfficeをNETFLIXで視聴するための方法、その他の米国版NETFLIXの人気映画、ドラマの紹介をしていきたいと思います。

The Office とは?

The Office とは、もともと2001年と2002年にイギリスのBBCで放送され、人気を博したシチュエーション・コメディ(Situation Comedy: シットコム)です。アメリカのネットワークテレビ局 NBCがこの人気に目をつけ、アメリカ版にリメイクし、2005年から2013年にかけて、9シーズンにわたってThe Officeという同名のシットコムとして放送し、驚異的な視聴率をあげました。また、数多くの賞を受賞しています。以下では、アメリカ版のThe Officeの概要を紹介しておきたいと思います。

The Office では、Dunder Mifflin 製紙会社のペンシルベニア州スクラントン支社に勤務する社員たちの日常をコミカルかつリアルに描いています。このドラマは「モキュメンタリー」(mockumentary)というフォーマットを採用しています。つまり、通常のシットコムとは違って、スタジオの聴衆や笑い声などの演出を加えず、1台のカメラが登場人物を追いかけるというドキュメンタリーに似せた制作手法をとっています。

主な出演者は、「世界一のボス」(World's Best Boss)こと、地域マネージャーのマイケル・スコット(スティーヴ・カレル)、キュートな受付係パム・ビースリー(ジェナ・フィッシャー)、マネージャー補佐ドワイト・シュルート(レイン・ウィルソン)、販売主任ジム・ハルパート(ジョン・クラシンンスキー)などです。主演のスティーヴ・カレルは、コメディアンとして知られ、『40歳の童貞男』『ラブ・アゲイン』『マネー・ショート』『デイ・ナイト』『エバン・オールマイティ』『ゲット・スマート』『フォックスキャッチャー』などの映画で主演し、個性的な演技を見せてきました。

"World's Best Boss"を自称するマイケルと、愛用のマグカップ(NETFLIXより)

The Officeのストーリー

ドラマの舞台は、ペンシルベニア州の小都市にある製紙会社の小さなオフィス。社員は地域マネージャーを務める「世界一のボス」マイケルを筆頭に、アシスタントのドワイト、販売主任のジム、受付係のパムなど総勢20人くらいのチームからなります。マイケルは、リーダーとして社員の士気を高め、オフィスの従業員たちを「家族」あるいは「ベストフレンド」のように思い、目いっぱいのパフォーマンスを繰り広げます。これに対し、社員たちの受け止め方はさまざまで、アシスタントのドワイトのように、マイケルに熱烈な忠誠心を示す部下もいれば、ジムやパムのように、マイケルに好意を抱きながらも、一定の距離を置く社員もいます。社員同士の間でも、複雑で微妙な人間関係や駆け引きがあり、公的なオフィスの中にプライベートな関係が持ち込まれることもしばしばあり、日本の会社以上に、公私混同的なカルチャーがみられるのは意外で興味深いところです。ハロウィーン、クリスマス、新年とそれぞれのシーズンごとに社内でアットホームなパーティが催され、そこで社員同士の男女関係が発展し、あるいは破綻することもあり、それが、ともすれば単調になりがちなオフィスライフにドラマティックでロマンティックな要素を付け加えています。

The Officeの登場人物像

The Officeの主役は、もちろんボスのマイケルですが、数多くの登場人物のうち、アシスタントのドワイト、受付係のパム、販売主任のジムもまた、マイケルと並んで魅力的なキャラクターで、このコメディでは特に重要な役割を演じています。

ドワイトは、マイケルに劣らぬ高い演技力を発揮し、コミカルでエキセントリックなキャラクターを演じ、見る者を楽しませてくれます。パムは、とにかくキュートで愛らしいキャラクターで、ジムやマイケルと交わす微笑ましいやりとりがなんとも魅力的です。とくに、同僚のジムとのロマンスは、最後までハラハラドキドキさせるものがあります。ジムは、ドワイトやマイケルとは対照的に、穏やかで温かい人柄で、誰にでも好感をもたれる役柄を演じています。

キュートな笑顔が素敵なパム、ドラマを引き立てる華(NETFLIXより)

このコメディの楽しさは、こうしたユニークなキャラクターの登場人物たちの個人的な魅力に負うところが少なくありません。

私がアメリカで出会った「世界一のボス」

The Office でマイケルが演じる中小企業の上司は、決してドラマだけのフィクションではありません。アメリカの多くの小さなオフィスでは普通にみられる日常ドラマをある程度反映したものと思われます。だからこそ、圧倒的に多くのアメリカ人に愛され、9年間にわたって長期間放送され続けたのでしょう。

私は会社員ではなく、一人の研究者でしたが、フルブライト奨学金を頂いて、1年間オハイオ州コロンバスにあるオハイオ州立大学の災害研究所 (Disaster Research Center)に客員研究員として滞在したことがあります。この小さな研究所の所長は、まさに「世界一のボス」(World's Best Boss)といってもいい、きわめて魅力的で個性の強い、しかし愛すべきボスでした。彼の愛称はDR.Q (あるいはHenry)といいました。

Dr. E.L.Quarantelli ,Founder & Director of the Disaster Research Center (from DRC Website)

Dr.Qは災害社会学の世界的権威者でしたが、偉ぶるところが少しもなく、いつも笑顔を絶やさず、連発するジョークでスタッフや私達を笑わせてくれました。それが小さなオフィスに活気と温かいアットホームな空気を作り出し、研究所を成功裏に発展させる原動力となっていたのです。形は違えど、まさにマイケルと同じアメリカ流の強いリーダーシップだったんですね。スタッフの自宅で催されるポットラック・パーティには、私も呼ばれて、大きな鍋一杯の手作りスープを持っていったことを、なつかしく思い出します。そこで、私は持参したカラオケマシンで「神田川」を披露しました。ドラマでは、マイケルもまたカラオケ好きで、アメリカのポップソングを派手なパフォーマンスで歌っていましたが、、、

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