文京区

文人の道(文京区)を歩く【オリジナル版】

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散歩の記録

日時:2024年4月19日(金)
天候: 晴れ
距離:8.8km
歩数:12,361 steps
カロリー:674 kcal

行程:
10:10 東京メトロ「根津」駅 出発点
10:30 根津神社
11:00. 森鴎外記念館11:30 池上梅園
12:00  夏目漱石旧居跡
13:00 東京大学本郷キャンパス
13;15 - 14:00 山上会館で昼食
14:30 樋口一葉ゆかりの伊勢屋質店
15:00 東京メトロ「本郷三丁目」駅 到着点

ウォーキングマップ

 

根津神社のつつじ

フォトアルバム

 

 

散歩日記

暖かい快晴の春の朝、文京区にゆかりのある明治の文豪三人の旧居跡を巡るルート(文人の道)を歩いてみました。その前に、恒例の「つつじ祭り」で賑わう根津神社を訪れ、目に艶やかなつつじを楽しみました。絶好の被写体なので、東京にいるときは、ほぼ毎年通っています。去年歩いた時は、根津神社からスタートして、文京区を北上して、本駒込にぬけ、六義園までのルートでしたが、今年は趣向を変えて、根津神社のあと、森鴎外、夏目漱石、樋口一葉という明治の文豪の旧居跡を辿るルートをとることにしました。

 

 

森鴎外記念館

フォトアルバム

 

散歩日記

根津神社の北門を出て左折し、しばらく行くと、右手に日本医科大学病院の建物があります。ここの手前の角を右折すると、藪下通りに入ります。ここをずっと歩いて行くと、やがて森鴎外記念館に着きます。

道路脇の説明板(文京区教育委員会作成)によると、この道は森鴎外の散歩道で、小説にも登場してくるそうです。また、多くの文人がこの道を通って鴎外の観潮楼を訪れたといわれます。

鴎外記念館は鉄筋コンクリートの立派な建物です。内部には鴎外の略年表が写真や資料とともに展示されていて、その激動の生涯を知ることができます。

 

夏目漱石旧居跡

散歩日記

鴎外記念館は、団子坂にありますが、坂を左方向に下ってしばらく行くと、駒込中学、高校の校舎があります。ここを左折して、しばらく歩くと、右手に夏目漱石旧居跡の記念碑が見つかりました。特に記念館などはなく、小さな石碑と猫の像があるだけでした。先ほどと同じく、文京区教育委員会作成の説明板によると、漱石がイギリス留学から帰国後の明治36年3月から39年12月までの間、漱石はこの地に住んでいたそうです。当時、漱石は東京帝大英文科、第一高等学校講師として教職にあり、この地で初めて創作の筆を取りました。その記念すべき第1作こそは、かの「吾輩は猫である」だったのです。そこで、この住所はこの作品の舞台として、「猫の家」として親しまれることになったのでした。記念碑の背後には、その猫像が置かれています。

 

 

東京大学本郷キャンパス

フォトアルバム

散歩日記

夏目漱石旧居跡から、道を延々と南に下って行くと、やがて東大農学部のある弥生キャンパスに着きます。道は本郷通りに合流し、やがて東京大学の正門に至ります。

正門を入ると、新緑の眩しい銀杏並木があり、ここを通り抜け、右手を辿れば、三四郎池があり、そのほとりには三条会館があります。ここで昼食を取りながら、パソコンを開いて、写真を整理しました。

 

樋口一葉ゆかりの地

フォトアルバム

 

散歩日記

「文人の道」ウォークの最後の目的地は、わずか24年の生涯に数多くのすぐれた小説で高い評価を受けた明治の文学者、樋口一葉ゆかりの本郷界隈でした。最初に訪れたのは、旧伊勢屋質店です。

東大正門と赤門の中程の角を曲がり、まっすぐ行くと、急な坂があります。ここを一気に下ると、歴史ある菊坂に出ます。この通りには、宮沢賢治も住んでいたことがあるそうです。樋口一葉は24年という短い生涯の半分近い10年をこの地で過ごしました。一葉は、生活に困ったときにしばしば伊勢屋質店に通ったと言われます。

散歩日記

ウォーキング最後の思い出に、樋口一葉旧居跡を訪ねてみることにしました。Googleマップの表示を頼りに、菊坂と並行に走る狭い通りを歩いて行くと、それらしい路地がありました。Googleマップでは、ピッタリ目的地点と一致するのですが、記念碑も、記念館もなく、一般市民が住む家屋ばかりです。ただ、路地の一角に古い手漕ぎ井戸が置いてあるのが気になり、これを含めて撮影しました。あとでネットを調べてみると、確かにこの古井戸のある一角が樋口一葉の旧居跡だったことがわかりました。なんとなく、明治時代の面影を残しているように感じられ、印象に残りました。

 

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