2018年 ロンドン、パリ旅行 フォトエッセイ

リージェンツ・パーク、アビー・ロード、大英博物館

リージェンツ・パーク散策

この日は、朝早く起き、ホテルからほど近いRegents Parkを散策した。

この公園には大きな池があり、たくさんの野鳥が池のまわりに生息している。とても人になれているので、近づいても逃げない。おかげで、いい写真をたくさん撮影することができた。

アビー・ロードでの災難

このあと、徒歩でビートルズファンの聖地「アビー・ロード」を訪れた。ここは、Regents Parkの西側、EMIスタジオの近くにあり、1969年に出したアルバム「アビー・ロード」の表紙が撮影された横断歩道が、「Zebra Crossing」として有名だ。それを見に行くことが今回の目的だった。

Abbey Roadを歩いて行くと、それらしき歩道が見えたが、確信が持てず、通り過ぎてしばらく行ったところで、詐欺の一味にまんまと引っかかってしまい、クレジットカードをだまし取られてしまった。そのときはだまされたことにまったく気づかず、夕方ホテルに戻ってから初めて詐欺被害に遭ったことに気づき、すぐにクレジットカード会社に電話して、カードを止めてもらったが、すでに犯人グループに引き出された後だった。幸い、翌日に最寄りの警察署に被害を届け出て、詳しい被害証明書を作成していただいたおかげで、帰国後、クレジットカード会社からロンドンの警察に照会してもらい、被害の全額を補償してもらうことができた。この出来事は苦い教訓であった。しかし、実質的な被害がなくて済んだのは、不幸中の幸いだった。今後は、二度と同じ詐欺には引っかからないだろう。

今回の事件の教訓

    1. ロンドンでは、2人組の怪しい警官をみたら泥棒と思え!
    2. ロンドンでは、警官に職務質問されたら、まず身分証の提示を求めよ!
    3. ロンドンでは、狭い路地に一人で入るな、誘い込まれるな!
    4. ロンドンでは、通りを一本間違えると、悪漢が待ち伏せしていると思え!
    5. 被害に遭ったら、まず大使館ではなく最寄りの警察署に届けて証明書を作成してもらうこと!

※大勢の人が歩いているメインストリートが一番安全です。

現場から再びアビー・ロードに戻ると、観光客の人だかりができていたので、ここがアビー・ロードとわかり、記念写真を撮った。

ちなみに、次の写真は、ビートルズのアルバム「アビー_ロード」の表紙だ。後方左側の白い塀で撮影現場だということがわかる。

(ビートルズのアルバム「アビー・ロード」より)

その白い塀には、ビートルズファンが書いた無数の落書きがあったので、記念に撮影した。

Museum Tavernでの昼食

このあと、バスで大英博物館へ向かった。ちょうどお昼時だったので、博物館正面のMuseum Tavernというパブに入り、フィッシュアンドチップスを注文した。このパブは、「シャーロック・ホームズの冒険」シリーズの一作「青いざくろ石」の舞台となったことで有名だ。詳しくは、次の記事を参照されたい。


わざわざこのパブに入ったのも、それが理由だった。実際、入ってみると、壁には作者コナンドイルの肖像写真や関連資料がかけられてあった。

待っている間、カメラでコナン・ドイルなどの写真を撮っていると、いかにも学者然とした年配の男性が近づいてきて、「向こうの壁にマルクスの写真があるぞ」と教えてくれた。それを聞いて私はすっかり感激。そう、このパブはカール・マルクス行きっけの店だつたのだ!!あの大著『資本論』を大英博物館の図書室にこもって完成させた原動力の一つは、このパブにあったのかもしれない。下の写真で、中央のカウンターに背を向けて立っている年配の男性が、教えてくれた方。もしかすると、本当の学者だったかもしれない。聞いてみれば良かった。


こちらは、そのカール・マルクスの肖像写真だ。これが何よりの証拠。なお、大英博物館の図書室は、その後、大英図書館として別の場所に移転し、今はない。

注文したフィッシュアンドチップスは、今回のロンドン旅行で初めて食するものだった。初めてだけに、とても美味しく感じられた。フィッシュアンドチップスには、ビールがとてもよく似合う。

大英博物館の見学

さて、お腹もいっぱいになり、ホームズ探訪の目的も達し、おまけにマルクスの写真も拝むことができたので、満足でパブを出て、いよいよ大英博物館に入ることにした。

お目当ては、まずはお決まりの「ロゼッタ・ストーン」だ。今回は、それほど混んでいなかったので、ゆっくりと鑑賞することができた。

次は、すぐ近くにある「ラムセス2世像」など、一連の古代エジプトの作品群だ。今回初めてお目にかかったのは、「ゲイヤー・アンダーソンの猫」だ。意外と小さかったが、なんとも優美な姿にうっとりとした。

この他で、今回初めて見たのは、イースター島から運び込まれた「モアイ像」だった。たしかに巨大だ。

-2018年 ロンドン、パリ旅行, フォトエッセイ