情報収集手段としてのツィッター
ツイッターは、もともと「ミニブログ」とも呼ばれ、140字以下の短い文章で「つぶやく」のがメインでした。つまり手軽な情報発信手段と考えられていました。けれども、現在では世界中の多くの企業や組織、メディアなどが宣伝、広告、情報提供の手段として活用しており、ユーザー側では、最新の情報を収集する手段として利用しています。
ツイッターは短い字数で写真や動画も交えて、とにかく発信の手間が少ないので、最新情報を頻繁に更新するのに適しています。とくに、新聞社、テレビ局、通信社などが、ウェブのニュースサイトと並んで、最新ニュースを24時間流しているので、テレビニュースやニュースサイトよりも速く入手することができます。自分の好きなメディアを「フォロー」すれば、自分で取りに行かなくても、自動的にプッシュ式で情報が届くのはありがたいことです。
リツィートによる間接的な情報発信
WordPressのブログでとくに利用価値が大きいのは、「リツィート」ではないでしょうか。WordPressのSNSプラグインを入れると、ツイッターのタイムラインをサイドバーなどに表示させることができます。もっとも人気のあるプラグインは、Jetpackかもしれません。このプラグインには、「ソーシャルメディアアカウントを接続する」という機能があります。Facebook、Twitter、Google+など主要なSNSのアカウントと接続の設定をしておくと、記事を自動的にSNSに同時投稿してくれるので便利です。
また、このプラグインを入れると、「ウィジェット」にTwitterタイムラインを表示させるメニューができ、ここにTwitterのアカウント名を入れると、そのアカウントのタイムラインが指定した数だけ表示されます。自分のアカウントでもいいし、他のどんなアカウントでもタイムラインを表示してくれます。JetpackでTwitterを自動投稿に設定しておけば、このアカウントをサイドバーに設置することで、ブログの新規投稿をサイドバーに表示させることができます。
ただし、これだけでは、WordPressに標準で備わっている「新規記事」リストと変わりありません。けれども、「リツィート」機能を利用すれば、ブログ上での新たな情報発信手段として活用することができます。
リツィートというのは、ツイッターの「ホーム」画面に流れてくる情報の中から、自分のフォロワーにも読んでもらいたい情報を、自分の「タイムライン」上に転送することをいいます。これによって、ブログに設置したツィッターの画面に、自分のツィートだけではなく、読んでもらいたい他者のツィートも同時に流すことができます。つまり、自分の発言と同時に、気に入った他人の発言も間接的に「投稿」することができるわけです。ブログに設定する場合には、そのブログ専用のツイッターアカウントを取得しておけば、そのブログに関連の深い記事を選択して「リツィート」(再投稿)できるわけで、ブログのコンテンツをよりリッチなものにすることができます。
本ブログでも、「ITmiraiLab」というツイッター・アカウントの取得して、Jetpackプラグインを利用して、サイドバーに、ツィッターのタイムラインを流しています。定期的にこのツイッターでブログの読者にとって関心のありそうなツィートを「リツィート」しています。リツィートは単にボタンを押すだけの安易な手段ではありますが、ゴミのように大量に流れてくるツィートの中から珠玉のような情報をより分けてブログに「投稿」することができるので、大変便利な情報収集、発信手段ではないかと思います。