ワークデスクにはEcho Showの居場所はなかった
10月8日に予約注文しておいたAlexa Echo Showが、12月12日に到着しました。実は、注文したことも忘れていたので、少々面食らいました。
とりあえず、書斎のデスクにおいて、いろいろと使い勝手を一通りためしてみました。まず印象的だったのは、ステレオスピーカーの音質のよさです。スマートスピーカー史上もっとも高音質のスピーカーではないでしょうか。とくに、低音がよく効いてくれるので、音楽の聴き応えが違います。
YouTube再生は音声だけでOK
もうひとつは、ディスプレイとスマート機能を生かして、YouTubeを音声コマンドだけで容易に再生できることです。
YouTubeに向かって、「Alexa、YouTubeを開いて」と言うと、FirefoxのブラウザでYouTubeが開きます。そこで、画面中央のマイクを一度タップしてから、たとえば「ヒカキン」と言えば、HIKAKINテレビの画面を開くことができます。キー操作はいっさい不要なので、とても便利です。YouTubeには無数の動画が収録されていますから、みたい動画は、このマイク入力で簡単に呼び出すことができます。ベッドに寝たきりの人でも自分で選べるので、病人にとってはうれしい機能といえます。
また、「Alexa、今日のニュース!」と言うだけで、設定しておいたニュースをすぐに流してくれます。ディスプレイを生かして、NHKニュースを最初に読み上げるニュースに設定しておけば、最新のテレビニュースを見ることができます。これは便利ですね。
音楽をリクエストすると、Amazon MusicかSpotifyのミュージックを探して、大きな歌詞つきで再生してくれます。英語やフランス語の歌などでは便利です。
ただ、それ以上の機能となると、これまでのEchoとほとんど変わりはありません。図体がでかいだけに、書斎のデスクでは場所ふさぎになって、どうも具合がよくありません。機能的にも、デスクに置いてあるiMacの大画面PCとバッティングする部分が少なくありません。
Alexa Showをベッドサイドに置いてみた
そこで、Echo Showの機能をもっとも活かせる場所はないものかと考えたあげく、ベッドサイドがいちばん良さそうだという結論に達しました。
ベッドサイドに折りたたみの椅子をもってきて、この上に乗せてみたら、これがぴったり。ベッドに横になりながら、「Alexa、松田聖子の音楽を聴きたい」というと、amazon musicから、リクエスト通りの曲をシャッフルで再生してくれました。
「Alexa、スリープタイマーをかけて」とリクエストすると、Alexaは何分後かを聞いてくるので、「30分」と答えれば、30分後に音楽を自動停止してくれます。お休み前にはたいへん便利です。おやすみモードにしておくと、画面が自動的に暗くなって、睡眠の妨げにならないので助かります。「Alexa、あすの朝7時にアラームをかけて!」といえば、アラームをセットしてくれます。ただし、ミュージックアラームはまだ対応していないようです。ベッドサイドの椅子にShowをおけば、図体のでかさは気にならず、ジャストフィットします。
このようして、我が家でのAlexa Echo Showの居場所は、ベッドサイドにほぼ決まりました。他のEchoのように、部屋の隅でホコリをかぶらないように、せいぜい有効活用していきたいと思います。
Alexaのスキルは、少しずつ増えているようです。近々、Apple Musicが聴けるスキルも登場するようです。ますます期待が高まります。
プライム・ビデオを見るには事前の準備が必要
最後に、美しいディスプレイと迫力あるステレオ音声を活かせる動画再生について検討してみましょう。
アマゾンのプライム会員であれば、動画サービスの「プライム・ビデオ」が見られます。けれども、Alexa Echo Showの場合、お目当てのビデオを再生させるのは、PCよりも手間がかかります。YouTubeのように、マイクによる検索ができないので、みたい映画やドラマをすぐに画面に出すのは難しいのが現状です。「Alexa、プライム・ビデオでタイタニックを見せて」と言っても「わかりません」という答えしか返ってきません。
まずは、「Alexa、プライム・ビデオを見たい」と言って、プライム・ビデオのトップ画面を出してもらいます。しかし、その後が続きません。トップ画面に出ている映画やドラマは、必ずしも見たいものではないからです。ここで映画のタイトルを言っても、相変わらず「わかりません」というつれない答えばかり。
そこで、事前に見たい番組をPCのブラウザで「ウォッチリスト」に登録しておく必要があります。その上で、「Alexa、ウォッチリストを見せて」と言い、ウォッチリストの動画一覧を画面に出します。無料動画の場合は、そのまま動画サムネイルをタップすれば再生が始まりますが、有料の場合には、やはり事前にPCのブラウザで「レンタル」の登録をしないと再生してはくれません。
このように、Alexa Echo Showで目的のプライム・ビデオを見るには、事前の手間がかかるので、かなり利用しづらいというのが実情です。見たい無料のビデオ作品を事前にブラウザで、なるべく多くウォッチリストに登録しておくのが、いちばん賢い方法といえるでしょう。