私のようなノマドワーカーにとって、カフェのWi-Fiサービスは必要不可欠です。これまでは、Wi2という月額360円のサービスを利用していましたが、2018年3月から「ギガぞう」というセキュアなWiFiサービスが開始されました。Android向けは月額540円、iOS向けは月額500円(いずれも税込み)となっています。
カフェなど公衆のスポットでフリーWi-Fiを利用していると、しばしばセキュリティの警告メッセージが画面に出ることがあります。これは、フィッシングなどの被害を受ける恐れがあることを示しています。そんなわけで、私は安全対策のないフリーWiFiはよほどのことがない限り利用しないことにしています。そのかわり、有料でWi2というWi-Fiを利用してきました。
けれども、このWi2も実はセキュリティ面では問題があり、安全を期すためには、1時間100円のWi2 premium_clubというSSIDを利用しなければならないという状況でした。
今回開始された「ギガぞう」の公衆Wi-Fiサービスは、こうした問題を解消するもので、ノマドワーカーにとってはたいへんありがたいサービスといえます。Wi2eapというSSIDを使えば、セキュアなWi-Fiサービスを受けることができます。Wi2eapを提供している施設は、次に示すとおりです。
ただし、これらの店舗のすべてでWi2eapが利用できるとは限られないようです。エリアマップで検索して確認することをおすすめします。利用可能店舗は、「ギガぞう」のスマホアプリでも簡単に検索できます。個人的には、ドトールコーヒーでWi2eapが使えるようになったのは、うれしいところです。
https://www.e-map.ne.jp/smt/gigazo/
(カフェ、ファーストフード)
「ギガぞう」には、安全・安心なネット接続の他に、LTEの通信を最適化して動画などの使用量を節約するという機能もあります。それぞれについて詳しく説明したいと思います。
Wi-Fiスポットの安全な接続を確保すること
まず、iPhoneやAndroidなどのモバイル端末であれば、VPNを使った安全なネット接続を使うことができます。
Virtual Private Networkの略です。Private Networkは、LANあるいはWi-Fiのことです。一言でいえば、インターネット上の情報をあたかもプライベートなLAN上でのやりとりと同じように、安全性を確保しながら伝送することができるようなネットワーク(仮想LAN)のことです。
次に、VPNの設定を行います。
これで、モバイル端末がVPN接続となり、Wieapだけではなく、フリーWi-Fiでも安全性の高いネット利用が可能になります。
パソコンでも安全な接続が可能なWi2eap
以上は、iPhoneやAndroidなどのモバイル端末でのVPN接続でしたが、Wi2eapの安全な接続はWindowsやMacなどのパソコンでも行えます。これは、WPA2というネットワークキーを使うサービスです。WPA2は、ネットワークを安全に使うための暗号化キーの一つです。他に、WEP、WPAなどがあります。このうち、WEPは安全性の点ではWPよりも低く、脆弱性が高いといわれています。これに体当して、WAP(Wi-Fi保護アクセス)はWEPよりも安全性は高いといわれていますが、まだ脆弱性がありました。WPA2は、現状でもっとも安全性の高いネットワーク安全保護キーだといわれています。Wi2eapでは、WPA2エンタープライズというネットワークキーを採用していますから、安全性はかなり高いと考えていいでしょう。
Wi2eapのSSIDをパソコンで使うには、「ユーザー名」がモバイル端末の場合と異なりますので、注意が必要です。
のように、IDのあとに@gigazo@wi2をつけること!