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Apple Watch4の44mmGPSモデルを使ってみた感想

一回り大きくなったApple Watch

週末、久しぶりに東京に行った折、Appleストア銀座店に立ち寄り、Apple Watchシリーズ4の新製品を試用してみました。エルメスのおしゃれな革バンドのモデルにはほれぼれとしましたが、なにせ15万円という金額では手が届くはずはありません。Macbookが買えてしまう値段です。

他のモデルをいろいろと試してみました。ステンレスのモデルが一番魅力的に見えましたが、セルラーモデルです。よく聞いてみると、対応している携帯電話は、docomo、au、softbankというキャリアだけとのこと。私のようにMVNOを使っている者には無縁だということがわかりました。Apple WatchがMVNOのSIMに対応していないのは残念です。

というわけで、選択肢は一番安いGPSモデルに限定されてしまいました。Apple Watchはいまでも飛ぶように売れているそうで、在庫があるのは、ローズゴールドにピンクのスポーツバンドだけとのこと。ネットで調べると、オンラインショップで注文すると、到着まで約1ヶ月も待たなければならないことがわかりました。そこで、せっかく上京したこともあり、このGPSスポーツバンドモデルを買うことにしました。ピンクのバンドは男性向きとはいえませんが、私ほどの年になればピンクでも特に気にはなりません。スポーツバンドは装着が楽なので、これに決めました。

問題はサイズです。シリーズ4は40mmと44mmの2つのサイズがあります。いずれも、シリーズ3に比べて2mm大きくなっています。実際に腕にはめてみると、腕が細い私でも44mmはジャストフィットで、画面が大きいので、文字が大きくて見やすいと感じました。そこで、迷うことなく44mmを選ぶことにしました。これは実に正しい選択だった、と今でも思っています。「大きいことは正義」だったのです。

Series3とSeries4のスペック比較

私がこれまで使っていたのは、Apple Watch Series1のGPSモデルでした。使っていて不満だったのは、次の点でした。

  1. 画面が小さくて見にくい
  2. ストレージが小さく、ミュージックの楽曲数が限定される
  3. バッテリーの持ちが悪い
  4. ディスプレイの情報量が少ない

Series4の44mmGPSモデルは、これらの不満をすべて解消してくれました。実際に、Series3(44mm)とSeries4(42mm)のGPSモデルで、スペックを比較してみましょう。

Apple Watch Series 4  44mm GPS Apple Watch Series 3  42mm GPS
素材 アルミニウム アルミニウム
本体の厚さ 10.7mm 11.4mm
心拍センサー 電気心拍センサー 光学式心拍センサー
容量 16GB 8GB
転倒検出 あり なし
裏蓋 全面セラミックとサファイアクリスタル 複合材
ディスプレイ 977平方ミリメートルの表示領域 740平方ミリメートルの表示領域
チップ S4(64ビットデュアルコアプロセッサ) S3(ディアルコアプロセッサ)
Bluetooth 5.0 4.2
電源 最大18時間 最大18時間

このスペック比較でみるように、バッテリーの持ち時間以外は、明らかに大きく進化しているようです。バッテリーについては、充電器を買うとかして対策を立てる必要があるかもしれません。

新しいApple Watchで便利になったこと

よくかける相手への電話がワンタッチで可能になった

セルラーモデルについては、ネット上の評判をみても、必要ないという意見が圧倒的に多いようです。実際、iPhoneが手元にあれば、GPSモデルでも、Apple Watchだけで通話をすることが可能です。Apple Watchの文字盤によく通話する相手の通話アイコンをセットしておけば、このアイコンをクリックするだけで相手に通話することができます。わざわざiPhoneoを取り出さなくても、Apple watchに向かって話しかえれば、相手と話すことができます。ワイヤレスのイヤホンをつけていれば、相手の声もはっきりと聞こえます。これは本当に便利。

SUICAの改札操作がワンタッチになった

もうひとつ、Apple Watch4で便利だと思ったのは、SUICAの利用です。これはseries 3でもできたのかもしれませんが、これまでiPhoneのWalletに入れていたSUICAをAppleWatchに移してみたところ、改札での操作が大幅に改善されたのです。iPhoneの場合、いちいち「指紋認証」をしなければSUICAを起動できなかったのに、Apple Watchでは、そのような手間はいっさいなく、WalletアプリをタップしてSUICAを表示させれば、改札に腕を近づけるだけでOK。改札でのストレスは大幅に軽減されました。

ディスプレイで直近の予定をひと目で確認できる

これまでは、ディスプレイに予定を表示させても、文字が小さくて見づらかったので、実際に使うことはなかったのですが、44mmモデルでは、文字が大きくなったので、ひと目で予定を確認することができるようになりました。

しかも、アナログの時計表示でも、画面の上に円盤状に予定が表示されるので、おしゃれです。時計表示はできればアナログにしたい私にとって、ありがたい表示方法といえます。ディスプレイの面積が30%も大きくなったおかげで、表示できる情報の数が8個になり、前モデルに比べて飛躍的に増えました。どこにどんな情報を表示させるかというのも楽しみの一つです。

 

大幅に増えたMusicの容量

旧モデルでは、Watchに入れておけるApplel Musicの容量が約300曲しかなかったのが、今回の新モデルでは2倍に増えました。少なくとも600曲は入ると思います。iPhoneがなくてもこれだけの曲を聴けるというのは、ありがたいことです。実際、いま10枚くらいのアルバムを入れてみましたが、まだ余裕はあるようです。

Macbook、iMacの自動ロック解除が快適

これはMacパソコンの利用者だけの特権ですが、Apple Watchのおかげで、パソコンを立ち上げたときのログイン入力がいらなくなりました。「システム設定」でApple Watchの自動ロック解除を指定しておくと、Watchを身に着けている状態では、ログイン時にわざわざパスコードを入れなくても、一瞬にしてパソコンの画面が出てくるようになります。これは、マジックを見ているようで超快適です。私の場合は、Macbook ProとiMacを常用しているので、たいへんありがたい機能です。これだけでも、Apple Watchが手放せません。なにしろ、食事時間とスポーツクラブ以外は、ほとんどMacパソコンに向かっている状態の生活ですから。

宇宙飛行士になった気分を味わえる

上に示したApple Watchの画像には、満月のマークがあります。これは月齢を表示するものらしいですが、実用的にはあまり役に立つとは思えません。でも、これを表示させておくだけで、自分が宇宙飛行士になった気分を味わえます。林雄二郎先生(未来学者)がかつて、モノの実用的価値と対比させて「情報的価値」とおっしゃっていたことを思い出します。Apple Watch series4は、まさにモノの情報的価値を最大化させた商品だといえるかもしれません。シリーズ最高峰のHERMESモデルは、これを象徴するものでしょう。スペックは変わらずとも、「HERMESのApple Watchをもっている」ことだけで、他者と差別化できるというわけです。このモデルが一番人気だというのも頷けます。Appleストアでも一段と大きな人だかりができていました。

https://www.apple.com/jp/apple-watch-hermes/

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