海外旅行用にiPadを新調
7月末から約3週間、ロンドンとパリに旅行する予定で、今その準備を進めているところだ。とくに力を入れているのは、プライベートモードで作成中のWordPressサイト。パスワードロックした上で、旅行中に必要な情報をすべて詰め込んでいる。旅行中は、つねに携帯しているiPadからこのサイトにアクセスして、役立てるつもりだ。
ロンドンやパリのどこを歩いていても、つねにこのページを参照するためには、iPadが絶えずネットにつながっている必要がある。しかし、いま持っているiPad Proは、残念ながらWiFiモデルなので、モバイルルーターを一緒に携帯していなければネットにはつながらない。これは少々不便だ。そこで、iPadのセルラー(Cellular)モデルを買ったらどうかと考えた。幸い、5月に発売された新しいiPadは、旧モデルよりも価格が低下した上、Apple Pencilにも対応するようになった。iPad Proで日頃からApple Pencilを愛用している私としては、願ってもない新製品だ。海外旅行には、iPadのほうがコンパクトなので、持ち歩きにも便利だ。高価なiPad Proは自宅に置いておき、安いiPadを旅行に持参すれば、万一紛失、盗難に遭ったときの被害も少なくて済むだろう。
こういった思惑から、iPadのセルラーモデルを購入することにしたのである。
iPadセルラーモデルの快適さ
とりあえず、これまでモバイルルーターに入れていた、U-Mobileの使い放題LTE SIMカードを、iPadセルラーモデルに挿入し、APN設定をしてみた。(このU-MobileのSIMは、月額が2500円以上もするので、今月いっぱいで解約し、IIJ Mioの格安SIM(月額900円)に切り替える予定。キャンペーンにつき、初期費用ゼロなので助かる。U-Mobileの違約金もなし。キャリアと違い、格安SIMはこの点がいい。)。Wi-Fi設定を外してみると、きわめてスムーズにネットにつながった。当たり前ではあるが、WiFiでなくてもiPadが常時ネットにつながるというのは、ストレスがなくて快適である。これなら、ロンドンでもパリでも、ルーターの助けを借りることなく、iPadでネットにつないで、WordPressのサイトを見たり、ブログを更新することができるだろう。
今回の旅行では、iPadとは別にMacbook Pro (13インチ)も持参する予定だが、日本とは違って、Macbook Proを街中のカフェで使うのは危険ではないかと思う。とくに観光客の身では、いつだれから狙われるかもしれぬ。そのためにも、Macbook Proは、ホテルの部屋の金庫にしまっておき、街に出るときには、iPadだけを携帯するのが無難だろう。それだけに、iPadセルラーモデルには、期待するところ大だ。
iPadセルラーモデルには、もう一つの「秘密」がある。それは、Apple SIMが使えるということだ。Apple公式サイトによると、Apple SIM を使えば、世界 180 以上の国と地域で、主要な通信事業者のデータ通信プランを選べるという。iPadの「設定」画面で、「設定」>「モバイルデータ通信」>「モバイルデータ通信を設定」の順に選択すると、利用できる通信事業者のリストが表示される。
モバイルルーターの場合には、現地のお店でプリペイドのSIMカードを買って、iPadにさし、APN設定をするという面倒な手間をかけなくてはならない。ところが、Apple SIMの場合には、日本でSIMカード(600円)を買ってiPadに入れておくだけで、渡航先の空港に着いたら、iPadの設定画面で操作するだけで、すぐにiPadを現地のネットにつなぐことができるので、非常に便利だと思う。まだ実際に使ったわけではないが、きっと便利に違いないと想像する。
Apple SIMは、なぜか最近のiPadでしか使えないという。iPhoneには対応していないのだ。まあ、私はiPadを使う予定なので、支障はないが、、
快適なApple Pencilの操作性
iPad Proでも使っていたApple Pencilだが、今回購入した新iPadでも、はじめてApple Pencilに対応するようになった。iPad Proよりも画面がコンパクトなせいか、Apple Pencilは、いっそう使いやすく感じる。私は日本語変換にAtokの手書き文字変換を使っているので、Apple Pencilが使えるのは大いに助かっている。WordPressブログ記事の更新も、さらにはかどるのでは、と期待される。
iPadでテザリングができる!
もう一つの驚きは、iPadに格安SIMをさし込むと、「テザリング」ができるようになるということだ。例えば、ホテルの部屋でMacbook Proを使っているとき、WiFiが万一つながらなくなっても、iPadを一種のルーターにして、「テザリング」の設定をするだけで、Macbook ProがWiFiでえネットにつながるようになる。これは、さきほどカフェで試して実証済みだ。スピードもそこそこ出ているようなので、iPadをモバイルルーターとして使うこともできるということだ。もっとも、iPhoneだと「インターネット共有はできません」というメッセージが出てしまい、iPadのテザリングは使えなかった。まあ、海外では、iPhoneの出番はないので、ホテルの金庫にしまいっぱなしになるだろう。実際、通話はiPadのLINE通話やSkypeを使えばいいのだから、下手にiPhoneを持ち歩いて高価な電話料を請求されるのを避ける意味でも、海外旅行中はiPhoneの電源は落としておくのが無難だろうと思う。それで思い出すのは、9年前だったか、パリで携帯を持ち歩いていたら、日本にいる学生から電話がかかってきて、慌てて切るという失態を演じたことだ。こんなトラブルを防ぐためにも、海外旅行中はスマホは電源を切ってホテルの部屋の金庫に入れておくという対策がぜひとも必要だと思う。「海外旅行中はiPadのLINEかSkypeかFacetimeで通話する」というのが通信の基本原則だ。
さて、これでネット&PC関係の旅行準備は万端整った。あとは、現地での実践を待つのみだ。乞うご期待!!