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Twitter複数アカウントの恩恵

最近は、SNSというとFacebookしかやらなくなっていたが、数日前、WordPressでつくっているブログのサイドバーにtwitterのタイムラインを貼り付けたらどうだろうか、と思いつき、プラグインを導入して、試してみた。結果は上々で、それぞれのブログ専用のtwitterアカウントを新たに取得し、そのブログに関連するツィートを載せることによって、一種の新着情報告知サイト的な機能を持たせることができることがわかった。これに対し、facebookの場合には、原則1つしかアカウントを作ることはできないので、twitterのような複数アカウントのメリットを発揮することができないこともわかった。

若者はtwitterの複数アカウントを多用している

私が昨年の6月に、大学の授業の中で実施したアンケートによると、多くの学生がtwitterの複数アカウントを持ち、交流の相手や内容のプライバシー度に応じて、実名のアカウントと匿名のアカウントを使い分けていた。

自由回答の中から、いくつかを紹介しておく。

回答例1:鍵アカ  Twitter では「鍵アカ」というものが存在している。通常の Twitter の仕様では自分の投稿は不特定多数の人が誰でも見ることができるようになっているが、個人の設定でアカウントに「鍵」をつけるこ とが可能であり、鍵をつけた場合、自分が許可した人以外の人からは自分の投稿は全く見られないようになる。鍵をつけた状態で自撮り画像を投稿したとしても自分の知り合い以外の不特定多数の人間からは見られることはなく、ある程度プライバシーが守られる仕組みになっている。プライバシーの侵害から逃れるためにこのような機能を使うことはかなり有効なのではないだろうか。

回答例2:裏垢   SNS のアカウントを複数持つ人が特に若者は多く感じる。裏のアカウントと言う意味で「裏垢」と呼ばれるがそこには限られた一部の人だけが見ることができる状態にされており、その「裏垢」だけに写真をあげているパターンをよく見られる。また、みんなに 公開しているアカウントには写真をぼかして加工してアップしているが、裏垢には堂々と個人が特定できるようにアップされているのを見る。見ることができる人が限られることでプライバシーの心配が低く なることがこの状況を作り出しているように思う。特に裏垢は親しい人にのみに公開されているパターンがほとんどである。また、鍵垢も自分が知っている限られた人だけなのでプライバシー面などでも安心できるのだろう。

twitterは、異なるメールアドレスであれば、ひとりでいくつものアカウントをとることが可能である。こうしたtwitter独自のアーキテクチャが、複数アカウント所有を促進していると考えられる。

収集情報のジャンルによる複数アカウントの使い分け

私の場合には、5つの異なるテーマのブログを運営しているので、それぞれに合ったコンテンツのtwitterをサイドバーに貼り付けることにした。コンテンツの違いは、どのツィートをフォローするかによって決定される。それぞれのテーマでもっとも有益で信頼のできる最新情報をできるだけ頻繁に更新してくれるユーザーをフォローすることにした。たとえば、スマホ教室に関するブログの場合には、「ケータイWatch」のサイトをフォローし、そのツィートを、私自身のツィートのすぐ下に貼り付けることで、ケータイやスマホに関する最新情報がブログのトップページに表示されるようにした。

つまり、WordPressブログにおいては、twitterは広報手段および情報収集手段という2つの役割を果たすことができるのである。140字という短い文字制限が、この場合には非常に好都合である。サイドバーで、タイムラインを快適にスキャンすることができるからである。

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