BOSE Quiet Comfort35II photo by Shunji Mikami 2018.02.07

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BOSE Quiet Comfort 35IIで変わる音楽環境

ノイズキャンセリングつきヘッドフォンの威力

今年は飛行機に乗る機会が大幅に増えるので、機内の騒音をシャットアウトして、音楽を快適に聴けるような、ノイズキャンセリング機能のついたワイヤレスヘッドホンを購入することにしました。第1候補にあげたのは、昨年11月に発売されたばかりのBOSE QuietComfort35IIです。SONYからも同等の製品が出ていますが、私は日頃からBOSE愛用者なので、今回もBOSEを選択しました。

問題は価格の高さでした。39966円(税込み)これを高いと思うかどうかは、微妙なところです。私はいまから40年くらい前、まだLPレコードの時代、50万円以上もかけて、ただ美しい音楽を聴くだけのためにコンポーネントステレオセットを購入したことがあります。あの頃は、ステレオのブームで、それくらいのお金をかけてもステレオ装置を買う人が少なくなかったと記憶しています。

それに比べれば、同じクオリティの音楽を4万円で手に入れることができれば、安いものかもしれません。しかも騒音があふれている現代の生活環境でノイズキャンセリングによって静寂な環境が手に入るならば、一石二鳥といえるでしょう。

けさ、注文したBOSEのワイヤレスヘッドホン(ブラックモデル)が届いたので、さっそくiPhoneにBluetoothでつないで、いまスタバで聞いているところです。音質は期待した通りグッド。ノイズキャンセリングが効いているので、カフェの中でもまわりの騒音がほとんど聞こえてきません。まるで、防音室で音楽を聴いているような感覚で、実に快適です。ヘッドフォンを外すと、途端にカフェの大きな音楽やまわりの騒音が飛び込んでくるのでびっくりします。

ヘッドホンなので、けっこう図体は大きいですが、コンパクトに折りたためるので、ケースに入れると、バッグの中でもかさばりません。これから、飛行機の中などで大いに活躍してくれるでしょう。1回の充電で連続20時間はもつとのことですから、東京−ロンドン間、ずっと聴きっぱなしでも大丈夫。ノイズキャンセリングだけを効かせれば、機内でも熟睡できるのではないでしょうか。

ノイズキャンセリング・ヘッドフォンのもう一ついいところは、ボリュームをぐっと落としても、快適な音楽を楽しめるということです。これは、聴覚神経を痛めないという大きなメリットがあります。また、ボリュームを落とすことで、同時にしている仕事、勉強、読書の集中度、生産性を高めることが期待できます。

なお、付属のオーディオケーブルをつければ、iMacやiPadのイヤホンジャックにつないで、さらに高音質の音楽を楽しむことができます。

BOSE QC35IIのおかげで、私の音楽環境は大きく変わりそうです。これまであまり聞いていなかった地味な曲も、QC35IIだと、とたんに輝き出すから不思議です。私の音楽レパートリーはぐっと広がりそうな予感がしています。

ただし、自宅で家族が一緒にいるときこのヘッドフォンで音楽を聴いていると、妻や子供の呼ぶ声が聞こえず、苦情が増えるという心配はあります。それでなくても妻からいつも、「あなたは耳が遠いのね!」といつも叱られているのですから、、。家庭内の平和を維持するためにも、できるだけひとりのときに使うのが賢明かもしれません。また、機内では音楽に没入するあまり、せっかくの機内サービスを逃すという心配もあります。ノイズキャンセリング能力が高いのも善し悪しかもしれませんね。

GoogleアシスタントはSiriよりもすぐれているか?

このBOSE QC35IIには、Googleアシスタント機能が備わっています。ヘッドフォンの専用ボタンを押しながら、質問をすると、GoogleアシスタントのAIが答えてくれるというものです。試しに同じ質問をGoogleアシスタントとiPhoneのSiriにしてみましたが、試した限りでは、どっちもどっち、GPSを使った検索では、Siriのほうがやや的確なような印象を受けました。ヘッドホンをつけている状態のときには、Googleアシスタントもそれなりに役に立つとはおもいますが、それ以外のときにはSiriでじゅうぶん間に合うと思います。まあ、おまけのような機能でしょう。

Googleアシスタントで、もうひとつ残念な点は、音楽をリクエストする場合、Google PlayミュージックかSpotifyしか選択できないことです。私がいつも聴いているApple Music、iTunesミュージックには対応していないのです。これは痛い。仕方がないので、iPhoneのSiriでリクエストせざるをえません。これでは、QC35IIのメリットが生かされず、残念です。これはGoogleに改善を期待するしかないようです。

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