スイス・アルプス旅行のプラン
いつかスイス・アルプスを旅行したいという気持ちは、若い頃からずっとありました。そのきっかけは、大学を卒業した24歳の夏、ヨーロッパのグループツアーに参加してバス旅行したときに、ユングフラウの山々を見た時の感激でした。ユングフラウ鉄道から見たベルナーオーバーランドの美しい山々、ラウターブルンネンの美しい谷間などがいつまでも印象に残りました。
4年ほど前に、老後の楽しみとして「世界遺産を学ぶ」というHPを作り始めてから、スイス・アルプスへの憧れが再燃しました。世界自然遺産の代表として、スイス・アルプスを旅してみたいと思うようになったのです。実際に、チューリッヒから世界遺産のレーティッシュ鉄道に乗って、ツェルマットまで行き、マッターホルンに登り、その後、ユングフラウなどベルナーオーバーランドの山々をハイキングしてまわるという旅行プランまで立てました。
しかし、コロナの蔓延、息子の大学受験などのため、このプランは実現せずに時が経ちました。今年に入り、コロナが収束に向かい、息子も無事に東大に合格したので、スイス・アルプス旅行がようやく実現することになりました。旅行時期は、エーデルワイスが咲き始める6月末から7月として、旅行準備を始めました。妻は仕事を持っている上、山などの自然にはあまり興味がないので、私一人で旅行するという計画を立てました。ただし、高齢での一人山旅は危険だからやめろという妻の意見に従い、今回は旅行会社の企画するグループツアーに参加することにしました。結果的に見ると、ツェルマットで自由行動の間、単独で山登りをした時に悪天候に見舞われ、かなり心細い思いをしたことを考えると、グループに参加したのは正解だったと思わざるを得ません。
スイス・アルプスの旅行を企画する旅行会社をネットで色々と調べたところ、クラブ・ツーリズムの企画が私の希望に一番近いことがわかりました。約1週間という希望を満たす企画の中から私が選んだのは、「【スイスエアラインズ往復直行便利用】5つの名峰を満喫!充実のスイス8日間」というテーマの旅行でした。スイス航空の直行便、レーティッシュ鉄道の旅、マッターホルン、モンブラン、ユングフラウ、グリンデルワルドをめぐる旅というプランに惹かれました。参加者は最終的に17名でしたが、添乗員はベテランの女性で、天真爛漫ないい方で、参加者もご夫婦が多かったですが、いい方ばかりでラッキーでした。一人参加は私を含めて2人だけでしたが、ベルニナ鉄道で同席した楽しい老婦人の友達連れと仲良くなるなど、他のメンバーともすっかり打ち解けて、楽しい旅になりました。
一人で参加したとはいえ、実際にはもう一人、私と一緒にスイス・アルプスを旅してまわってくれた道連れがいました。それは、亡き父と病身の母です。旅行の前、99歳になる寝たきりの母を見舞った折り、姉から「お父さんは、亡くなる前に家族で一緒にスイスアルプス旅行をするという計画を立てていて、楽しみにしていたのよ」という話を聞きました。私には初耳でしたが、それじゃあ、お父さんとお母さんが海外旅行で撮った写真を持って行こうかと思いつきました。きっと、一緒に楽しんでもらえるだろうし、お守りにもなると思ったからです。
父は若い頃、根っからの山男でした。大学では山岳部に所属して、全国の山々を登っていました。結婚して家族ができてからも、小さい私たちを連れて、八ヶ岳や北アルプスなどの山に登っていました。西穂高に家族で登ったときの思い出は強烈に残っています。独標を登っていた時、激しい雨となり、それ以上の登山は諦めて下ったのですが、ずぶ濡れになって下山したことは、今も苦い思い出になっています。実は今回のスイス・アルプス旅行でも、これと似た体験をしたのは偶然とはいえないかもしれません。亡き父がこの時の経験を踏まえて、見えない世界から的確にナビゲートしてくれたのかもしれないと感じています。
下の写真は、旅行の携行用として姉と一緒に選んだものです。1993年夏、父が亡くなる2年前に、一緒にイタリア旅行に行った時、ヴェローナの「ジュリエットの家」で私が撮った1枚です。有名な「ジュリエット像」を真ん中にして、父と母が並んで写っています。この像の右胸を触ると、幸福が訪れるという言い伝えがあり、多くの人が像に触れていくそうです。私も右胸に触ってみたのを覚えています。父が珍しく満面の笑顔で写っているのが印象的です。今回の旅行に持って行く写真を姉と一緒に選んだのですが、「これがいいんじゃない」と姉が選んでくれたのがこの写真でした。この選択は正しかったようです。
日本出発
天気:
晴れ
旅行ツアー
クラブツーリズム「【スイスエアラインズ往復直行便利用】5つの名峰を満喫!充実のスイス8日間」参加者17名
行動記録:
6:01 渋谷発 成田エクスプレス1号
7:19 成田空港着
成田空港第1ターミナル
8:15 集合 添乗員:今泉ふみさん
10:45 スイスインターナショナルエアラインズ直行便LX161
成田→チューリッヒ
所要時間:約14時間25分
時差:日本より-7時間
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https://www.swiss.com/jp/ja/fly/on-board/swiss-economy
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引用メモ
18:10 チューリッヒ着
着後、専用バスでサンモリッツまで
深夜 サンモリッツ着
Hotel Europa St.
住所:Via Suot Chesas 9 Champfer, St. Moritz
電話:41-81-8395555