フォトエッセイ

四国カルスト観察行

この記事は、拙著「フォトログ」に11月6日に掲載したものの再録です。このたび、「フォトログ」を休止し、「iシニアのブログ」に統合することにいたしました。それに伴って、「フォトログ」収録記事を順次、本ブログに再録していきたいと思います。「フォトログ」のコンテンツは、本ブログのグローバルメニューの「フォトログ」をクリックすることでご覧になれます。フォト中心のコンテンツをここに掲載する予定です。

「天空の爽回廊」四国カルストの旅

2017年11月5日(日)、連休の最終日、YWCAのF先生とMさんの発案で、四国カルストに行くことになりました。せっかくなので、私の妻と息子、息子の友達とそのお母さんを誘って、計7名で、2台の車に分乗して、約2時間半かけて行きました。運転は77歳のF先生が引き受けてくださいました。私は残念ながらペーパードライバーで、車もなく、同乗させていただきました。F先生、ありがとうございました!!

四国カルストは標高1400mの高原にあり、石灰岩からなるカルスト地形が広がっています。石灰岩は海底でしかできないので、ここがもと海底であったことを示しています。紡錘虫など海底に生息する生物の化石も多数見つかっています。8000m級のヒマラヤ山脈からも海底生物の化石が見つかっていることを考えると、1400mの高原がもと海底だったというのは、それほど驚くべきことではないかもしれませんが、それでも地球の巨大な営みを身近に見ることができるので、貴重な地形といえます。

樹木がなく、草の生える高原を利用して、肉牛や乳牛の牧畜が行われています。私たちが訪れたときも、黒い和牛があちこちに寝そべって、ひなたぼっこを楽しんでいました。なんとも穏やかな光景でした。なにも考えずに優雅に草を食む牛の姿がなんとなく羨ましく感じられました。

右上にはカルスト地形が見える。左上には、遠く石鎚山の流麗な山並みが見える。

高原に広がるカルスト地形。遠くには風力発電機が2機見える。

カルスト台地に優雅に寝そべる乳牛。石鎚山が少しだけ顔をのぞかせている。

 

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