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デジタルカメラの画像に位置情報をつけてマイマップで表示させる方法【iPhone、Mac編】

最近の高級カメラにGPS機能が搭載されていない訳

去年、SONYの高級ミラーレス一眼レフカメラ α7IIRを中古ショップで購入しました。3年前の旧モデルですが、ミラーレスとしては最高級の性能をもっています。35mmのフルサイズセンサーを装備し、約4240万画素という高画質を誇ります。画質には満足しています。それまで使っていたCANONの6DIIよりもワンラック上の画質だと思います。その代わりに、CANON 6DIIのレンズをメルカリで売却してしまいました。

ところが、最近になって気づいたのですが、CANON 6DIIにはGPS機能が内蔵されているのに、SONY α7IIにはGPS機能がなかったのです。あの先進的なIT企業であるSONYのハイエンドカメラにGPSがついていないとは!あとでこれに気づいたバカな私。CANONの旧機種である6D(2012年発売)には、他メーカーに先駆けて高級デジタル一眼レフとして初のGPSが搭載され、それが大きなウリになっていたのです。この8年間にいったい何が起きたんでしょうか?

よくよく考えた結果、iPhoneなどGPS機能付きのスマートフォンが普及したことが最大の原因ではないかと思い至りました。わざわざ高級一眼レフでGPSつきの写真を撮らなくても、スマホでけっこう高画質な写真を撮ればGPS情報は自動的に取得できるだろう、というわけです。というより、写真愛好家はスマホでとった写真を馬鹿にしているから、高級デジカメでGPSつき写真をとることに抵抗を感じるようになっているのではないか、そんな勘ぐりもしたくなります。

しかし、高級デジカメにGPS機能が必要ないというのは本当でしょうか?下のリンクにある写真家「なみかわ」さんのブログ記事を読んで頂ければ、これが正しくないということがおわかり頂けるか思います。GPSつき写真画像は、Googleマップを使えば大活躍してくれるのです。

デジカメにGPSなんかいらねーよと言ってるヤツらに反論する - なみかわブログ
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GPS機能つきカメラを使って撮影した写真には、基本的なEXIF情報(F値、焦点距離、露出時間、ISO感度)に加えて、撮影位置(緯度、経度)の情報が自動的に付加されます。これを使えばLightroomなどの写真編集ソフトやGoogleマップに撮影場所を表示させることができます。このように地図上で撮影場所つき写真を表示できれば、あとで写真を撮ったときの状況を正確に再現することができるので、撮影状況の細かな分析、思い出アルバムづくり、写真アーカイブ構築、家族や友人との撮影現場の共有、SNSへの投稿、ブログでの活用、将来の旅行プラン作成など幅広い場面での活用が可能になります。

「なみかわ」さんは、デジカメにGPSロガーをつけて撮影することを勧めていますが、CANONユーザー以外は無理のようです。カメラシューに取り付け可能なGPSロガーをいまでも発売しているのはCANONだけです。そのCANONにしても、価格が21,000円もするし、図体が大きいのであまりお薦めできません。かつては自前のGPSロガーを発売していたNIKONとSONYもいまでは生産中止しています。なぜ生産中止に追い込まれたのかといえば、やはりGPSつきスマートフォンの普及のせいだと思います。

 

スマートフォンをGPSロガーに変身させる方法

バッテリーの消耗対策はモバイル・バッテリーでバッチリ

実は、スマートフォンにGPSロガーアプリをインストールすることによって、スマートフォンを「GPSロガー」に変身させることができるのです。いまや、デジタルカメラを持っている人なら、だれでもiPhoneかandroidのスマートフォンを持っていると思います。これに無料のGPSロガーアプリを入れるだけで、単体のGPSロガーに劣らず正確なGPS情報の取得が可能になっています。それでは、バッテリーが早く消耗してしまうじゃないかという意見もありますが、いまでは長時間の充電が可能なコンパクトなモバイル・バッテリーをリーズナブルな価格で入手することができます。とくにお薦めは20000mAhのANKER製の大容量モバイル・バッテリーです。

 

 

ワイヤレス充電対応のスマートフォンをお持ちの方には、下にあげるモバイル・バッテリーがおすすめです。外出先でもケーブルなしに手軽に充電できるからです。私はiPhone 12を持っているので、このモバイル・バッテリーを愛用しています。

 

スマートフォンにGPSロガーアプリを入れる

ではさっそく、スマートフォンにGPSロガーアプリを入れてみましょう。以下では、iPhoneとMacに限定して、GPSロガーアプリによるGPSデータ取得方法、GPSデータを転送してMacで編集する方法、Macのソフトを使って、ふつうのデジタルカメラで撮った写真に位置情報を追加する方法、位置情報つき写真と編集済みのGPSロガー情報をGoogleマイマップにインストールする方法、Googleマイマップに読み込んだ位置情報つき写真とルートを編集する方法、マイマップを共有したりWebページに埋め込む方法について、順を追ってわかりやすく説明したいと思います。AndroidスマホとWindowsパソコンについては続編で取り上げる予定です。

iPhoneでおすすめのGPSロガーアプリ

デジタル一眼レフやミラーレスカメラの写真にGPS情報をつけるという目的に絞るなら、スマートフォンをGPSロガーにするのにもっとも適しているアプリは、myTracksSimple Loggerだと思います。私もこれらの無料アプリを入れて、位置情報を計測していますが、使い方が分かりやすいので気に入っています。この種のアプリを入れる場合に気をつけたい点は、位置測定の精度、出力できるGPSファイルの種類ではないでしょうか。myTracksはiPhone用アプリとMac用アプリがあり、両者はデータのやりとりなどをスムーズに行うことができるのでたいへん便利です。トラックポイントの最小間隔を細かく設定できるので、より正確なGPS情報を取得することが可能です。取得したGPSデータはiPhone内に保存される他、iCloudに保存することも可能で、Mac PCのmyTracksソフトでダイレクトに読み込むことができます。また、myTracksアプリはApple Watchにも対応しているので、iphoneがなくても、腕につけたApple Watchだけで操作することも可能です。Simple Loggerの場合は、測定の精度を「最高」から「最低」まで5段階で指定できます。必要に応じてレベルを調整するとよいでしょう。出力できるGPSファイルのフォーマットは、GPXとKMLのいずれかを選べます。どちらもGoogleマップに読み込めるタイプなので心配ありません。私はSImple LoggerをmyTracksの「予備機」として活用しています。

myTracksアプリの使い方

iPhone用のGPSロガーアプリでいちばんのおすすめは、myTracksです。GPSロガー専用であること、Macとの連携がすぐれていること、Apple Watchと併用できること、アプリの中で位置情報入りの写真を撮影でき、撮影ポイントをマップ上に記録できること、などがポイントです。

‎「myTracks - The GPS-Logger」をApp Storeで
‎「myTracks - The GPS-Logger」をApp Storeで

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