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サーバーを「さくら」から「エックスサーバー」に移転(2)

[phoe-icon name="fa-desktop"] サーバー移転は一仕事

WordPressが10個もあるサーバーを移転するのは結構大変だろうな、と思っていましたが、やはり予想通り大変な作業でした。また、これを機会に、ドメインもエックスサーバーに移管しようと思ったのですが、事情によりできないことがわかり、来年に先送りすることになりました。前回は、WordPressのサーバー間移転の経緯を書きましたが、今回は、ドメインの移転について報告したいと思います。なによりも、タイミングが重要であることを思い知らされました。

エックスサーバーでのドメイン設定

サーバー移転の第一段階は、移転先のサーバーで「ドメイン設定」を行うことです。もちろん、この段階では公開状態にあるドメインは、まだ「さくらサーバー」上のURLです。ただ、最初にエックスサーバーでドメイン設定し、このドメインにWordPressをインストールしておくことが必要です。

エックスサーバーのサーバーパネルにログインして、「ドメイン設定」メニューをクリックします。

次に、「ドメイン設定の追加」タブを押して、追加したいドメイン名をいれます。ここでは、私が移転したいと思っているmedialabo.infoを入力しました。

「ドメイン設定の追加」ボタンを押せば、エックスサーバーにmedialabo.infoというドメインが追加されます。このあと、ーバーパネルにログインし、medialabo.infoを設定対象ドメインに指定すれば、この新しいドメイン上で,
WordPressをインストールすることができるようになります。インストールしたWordPressは、すでに運用しているさくらサーバーと同じmedialabo.infoのURLでアクセス可能です。ただし、ドメインを移管していない時点では、一般の人の目に触れることはありません。

WordPressサイトの動作確認とhostsファイルの設定

しかし、新しいサーバーでWordPressをインストールしても、現行のサーバーと同じになっているかどうかを確認する必要があります。それを可能にしてくれるのが、hostsファイルです。hostsファイルに、移転先のサーバーのIPアドレスとドメイン名を書き込んでおくと、移転先のドメインのWordPressにアクセスすることができるようになります。

hostsファイルは、MacにもWindowsにも初めから入っています。Macの場合は、メニューバーの「移動」→「フォルダへ移動」→「フォルダの場所を入力」で「/etc」と入力すると、etcフォルダの中に、hostsという名前のファイルがあるので、これを開きます。

Windows PCの場合には、ローカルディスク(C:)>Windows>System32>drivers>etc>hostsという階層をたどると見つけることができます。

移転予定のドメインにアクセスするためには、このhostsファイルの最後の行に、

移行予定サーバーのIPアドレス  ドメイン名

を追記します。

追記するには、管理者パスワードの入力が必要になりますので、注意してください。いったんファイルをデスクトップにドラッグしてから追記し、再びetcフォルダに戻しますが、そのときにパスワードの入力が求められます。

このようにhostsファイルを書き換えると、ブラウザからWordPressのURLをいれると、移転予定のドメイン上のWordPressにアクセスできるようになります。そこで、WordPressの動作を確認したり、コンテンツの編集などを行うことができます。

再び、現行のサーバー上のWordPressにアクセスする場合には、さきほどのhostsファイルをもういちど 開き、最後の行の先頭に#をいれると、この行が無効になり、私の場合でいえば、現行のさくらサーバー上のWordPressにアクセスできるようになります。移転準備ができあがるまで、hostsファイルを書き換えながら、2つのサーバーの間を行き来することになります。多少面倒ですが、移転前に完全な形でウェブサイトを構築するためには必要な作業といえるでしょう。

新サーバーでのWordPressインストール

これは前回の記事でも述べたのですが、Duplicatorプラグインを使ってWordPressを移転するための準備として、エックスサーバーのmedialabo.infoドメイン上に、必要なだけのWorddPressを一気にインストールします。私の場合は、「バーチャルメディアラボ」「iシニアのブログ」「フォトログ」「快適スマホライフ」「Web制作講座」という5つのWordPressをインストールしました。この段階では、まだWordPressの中は空っぽの状態で前回是会記事でも述べたように、Duplicatorの受け皿をつくるだけです。次の写真は、エックスサーバーのサーバーパネルで、「iシニアのブログ」をインストールする画面です。

すべてのWordPresをインストールし終わったら、hostsファイルでサーバーを切り替えて、旧サーバー上の各WordPressにアクセスし、管理画面でDuplicatorプラグインを起動し、移転に必要なアーカイブファイルを作成します。この段階で、けっこうエラーが起きて、修正しながらの作業になり、意外と手間取りました。最終的には、なんとかすべてのブログでアーカイブファイルを作成することができました。これらをPC上にダウンロードします。Duplicatorを使った作業については、前回お話しましたので、重複を避けるために次の記事をごらんください。

http://medialabo.info/blog/post-1300/

次に、再びhostsファイルを書き換えて、FTPでエックスサーバーのmedialabo.infoドメイン(public_htmlフォルダ)にアクセスし、PC内のアーカイブファイルとinstaller.phpファイルをアップロードします。これも前回記事で紹介しましたので詳細は省きます。

いよいよ最終段階です。Webブラウザを立ち上げ、エックスサーバーのmedialabo.infoドメインにアクセスし、各ブログのURLにinstaller.phpをつけて、インストーラーを起動させます。「iシニアのブログ」だったら、http://medialabo.info/blog/installer.phpとします。すると、Duplicatorによるインストールの手続きが始まり、最終的には、さくらサーバーと同じ内容のWordPressが再現されることになります。

(1)installer.phpを起動すると、次の画面が表示されます。

これでよければ I have read ... にチェックを入れ、Nextボタンを押します。次にあらわれえる画面で、「iシニアのブログ」のデータをおさめたMySQLデータベースのホスト名、データベース名、ユーザ名、パスワードを入力します。

Test DatabaseでテストしてOKなら、Nextを押し、いくつかの画面を経て、最終的には次の画面になります。

エラーがなければ、「Site Login」ボタンを押せば、WordPressのログイン画面が表示されるはずです。ちょっとドキドキします。

やった! おなじみのWordPressログイン画面があらわれました。あとは、WordPressをインストールしたときに設定しておいたログイン名とパスワードをいれるだけです。

WordPress「iシニアのブログ」管理画面になりました。サイトを表示させて最終的にコンテンツがすべて正確に表示されるかどうかをチェックします。私の場合、見出しのデザインが表示されなかったので、チェックしたところ、カスタムCSSがコピーされていませんでした。そこで、さくらサーバーのWordPressに再度アクセスして、カスタムCSSのファイルをコピーして、エックスサーバーのWordPressにペーストし、問題は解決しました。このように、Duplicatorを使ったコピーでは、ごく一部のプラグインで不具合が発生するようです。まあ、許容範囲といえるでしょう。

[phoe-icon name="fa-wordpress fa-lg"] ドメインの移転

やっとサーバー移転の準備はすべて整いました。あとは、現在のドメイン管理者に「ネームサーバー」の変更を申請するだけです。私の場合は、「ムームードメイン」という会社がドメインに管理を委託しているので、ムームードメインのコントールパネルにログインして、エックスサーバーのネームサーバ−への変更を申請しました。

エックスサーバーのマニュアルによると、ネームサーバーの変更は次のように行われます。


(エックスサーバーのマニュアルより)

ネット情報では、ネームサーバーを変更しても、その変更が反映するまでには2,3日くらいかかるとのことでした。ところが、私の場合、申請してからわずか1時間くらいで、ドメインの表示が旧サーバーから新サーバーへと切り替わってしまいました。心の準備ができていなかったため、少し面食らってしまいました。hostsファイルを切り替えての作業が若干残っていたのですが、この時点で、サーバーの切り替えはできず、表示される画面はエックスサーバーだけです。さくらサーバーの別のドメイン名も使ってみたのですが、ブラウザによるWordPressへアクセスは不能になってしまいました。実は、最終的にエックスサーバーに移転したブログには、「さくらサーバーからエックスサーバーへの移転(1)」という記事が含まれていなかったのです。そのため、この記事はエックスサーバーには表示されなくなってしまいました。これはかなり痛手です。かなり力をいれて書いた記事だったからです。続編を載せるためにも、この記事をアップしておく必要があります。

そこで、最後の手段として、さくらサーバーのサーバーパネルにログインして、MySQLをエクスポートし、このファイルから記事本文を抽出するという原始的な手段をとることにしました。また、画像ファイルについては、FTPアカウントを用いてさくらサーバーのmedialabo.infoドメインにアクセスし、「iシニアブログ」の/wp-content/uploads/フォルダに格納されている画像ファイルをまるごとダウンロードして、この中から記事のimgタグに記載されているファイル名を手がかりに、画像ファイルを再度アップロードするという形で、なんとか新しいサーバー上に再現することができました。それが、次の記事になります。ヤレヤレです。

http://medialabo.info/blog/post-1300/

このことで得た教訓は、ネームサーバーを変更したとき、新ドメインの表示は意外と早いこともあり、それに備えて、新しいサーバーへのコンテンツ切り替えは、すべて変更前に済ませておくことが重要だということです。また、ネームサーバーへの切り替えを行っても、しばらくは旧サーバーも継続しておくことが無難なようです。私の場合は、契約更新になる今月いっぱいは、さくらサーバーとの契約は維持するつもりです。

ドメイン管理者の移転について

この機会に、ドメイン管理者もエックスサーバーに統合したいと思い、現在の管理者である「ムームードメイン」に連絡をとったところ、諸般の事情で、60日間は移管できないといわれてしまいました。また、移管に必要なWhois情報の変更も、エラーでできない状態です。この課題は、しばらくお預けとなりました。進捗状況は、いずれ別の機会にご報告したいと思います。以上、サーバー移転の顛末記でした。

サーバー移転の方法は、私のやったのは一つにすぎません。他の方法もあり、それについては、以下のサイトをご参照ください。

https://www.xserver.ne.jp/manual/man_install_transfer_wordpress.php

https://affiliate150.com/lolipop-to-xserver#i-12

https://karaage.info/2016/05/20/225933/

https://sitemiru.com/2016/08/14/sakura-xserver/

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