私のワープロ歴
ワープロ専用機時代
私がワープロを使い始めたのは、1982年のことである。東芝から、40字×2行のモノクロ液晶表示つきのポータブルワープロ専用機TOSWORD JW-1が発売され、新しもの好きの私はさっそくこれを注文した。よほど珍しかったのか、東芝の社員がわざわざ自宅まで届けて説明してくれたのを覚えている。定価はたしか50万円以上したのではないかと思う。
続いて、1980年代半ばになると、パーソナル・コンピュータが発売され、ワープロとの間で競争が繰り広げられるようになった。私の場合は、パソコンでワープロを使い始めたのはNECのPC9800シリーズを使っていた頃、「JX-WORD太郎」が発売されたときだったと記憶する。これは、「一太郎」の前身だったが、その使いやすいインターフェイスに魅せられたことを覚えている。
Windows+一太郎の全盛時代
1995年になると、Windows PCが発売され、ワープロの主流は、ワープロ専用機からPCにワープロソフトをインストールする方式にシフトしていった。私もそれ以来長いこと「一太郎」を愛用していたが、マイクロソフトのオフィスシリーズが普及するにつれて、ワードと一太郎を併用するようになり、いつの間にか、一太郎からWordへとシフトし、現在へと至っている。表計算にExcelを使うようになったことが、Wordへのシフトを促す大きな要因になったのかもしれない。Just Sytemの「三四郎」という表計算ソフトは使い勝手があまり良くなかったのである。
iWork導入の経緯
iPhoneからMacbookへ
パソコン自体についていえば、長らくWindows PCを愛用してきたが、2010年頃にiPhoneスマホを買って以来、Apple製品に興味がわき、iPadを購入し、さらに2015年には思い切ってMacbook Proを購入した。それ以来、Windows PCよりもMacのほうが格段に使いやすいことに気づき、2016年には12インチMacbookを買って、外出のお供には必ずMacbookを持ち歩くという習慣ができてしまった。
iMacとの出会いから購入まで
2016年の春だったか、友人のHさん(明治大学教授)の研究室を訪問したとき、27インチのiMacを見せてもらった。大型の鮮明なスクリーンに高解像度のソフトが並んでいるのを見て、とても羨ましく感じた。いずれ退職した暁には、同じ27インチのiMacをぜひ買おうと密かに心に誓ったのであった。
その夢が実現したのは、ようやく先月のことである。ふとしたことから、Macbook Proを売却することになり、その後継機種として、迷うことなく一回り大きな27インチiMacを買うことにしたのである。iMac導入記については、下記の記事を参照していただきたいと思う。
http://medialabo.info/blog/post-1026/
Office365の解約とiWorkへの移行開始
iMacの購入と同時に、私はサブスクリプション形式のクラウドの全面的な見直しを始めた。クラウドサービス、映画定額見放題サービス、雑誌定額見放題サービス、音楽定額聴き放題サービス、Adobe Creative Cloud、そしてOffice365などさまざまなサブスクリプションがあるが、これを見直して、不要なものはなるべくカットすることにした。マイクロソフトも、契約を打ち切る第一の候補にあげられた。実際、ほぼ同じ機能と使いやすさのiWorksというオフィスソフトが、私のもっているMacシリーズやiOSシリーズのデバイスには、初めから無料で入っているのである。これを使わない手はないだろう。
幸い、4月に退職してからは、仕事でWordやExcelを頻繁に使うということもなくなったし、iWorkとMS Officeとは、ファイル形式に互換性があることも分かった。これまでに作成したOffice文書は、すべてiWorkの文書に変換することができるのである。たしかに、iWorksのNumbersという表計算ソフトには、Ecxelのようなマクロ機能はないが、私はマクロ機能はいっさい使わないので、Numbersに移行してもなんら問題はない。
というわけで、もはやMS Officeは不要だという判断に至り、Office365を解約することにした。これで月に1200円も節約することができることになった。これを他のサブスクリプションの支払いにまわすことにしたいと思っている。
Pagesの使い心地
まだ、iWorksを使い始めてから数日しかたたないのだが、その使い心地の感想を述べてみたいと思う。
けさは、フランス語の教室があり、Macbookをノート代わりにして、授業の内容などを書き留めた。
Wordに比べると、画面がとてもおしゃれのような気がする。シャドウつきの写真なども簡単に挿入できる。文字のカラーをつけたり、おしゃれなテンプレートから、ホームーページのようなデザインのページを簡単に作ることができる。Wordのテンプレートは、どれもださく、使い勝手も悪いのとは対照的である。
Numbersの使い心地
表計算ソフトのNumbersも、まだ使い始めたばかりだが、使い勝手は、決してExcelにひけをとらないように思われる。表のデザインなども自由に作成できるし、Excel形式やCSV形式で書き出すこともできるので、他のソフトとの互換性はまったく問題ない。表の全体または一部ををPagesの文書にコピー&ペーストで貼り付けることも自由にできる。
このように、WordやExcelがなくても、思い通りの文書や図表を作成することができることがわかった。Macユーザーにはぜひこのソフトをおすすめしたいと思う。