WebページをEvernoteに取り込んで、自分だけの海外旅行ガイドブックを作るのは楽しいですが、クリッピングの作業が面倒な上、もとのWebページが更新されても、それを反映させることができません。そこでWebページを効率的にに収集し、容易にアクセスするためのツールとして、ブラウザのブックマークを編集して使う方法がおすすめです。予告編でも紹介しましたが、ここでその方法をおさらいしておきたいと思います。
Chromeブラウザで旅行専用ブックマークを作成
OneNoteやEvernoteよりも手軽に、Webページの情報を収集し、整理する方法は、Chromeなどのブラウザに、これから行く海外旅行専用のブックマーク集を作ることでしょう。ブラウザにこれはと思うwebページをブックマークすることは、だれでもやっていると思いますが、果たしてどれくらいの人が、膨大なWebページにすぐアクセスできるような体系的なブックマーク集を作っているでしょうか?
私がふだん工夫しているのは、ブラウザの上部メニューバー(Chromeでは「ブックマーク」と呼んでいるところ)に、「フォルダ」の階層形式でブックマーク集を作成することです。今回の「パリ観光」の場合には、この名前の「ブックマーク」をフォルダ形式で追加し、その下に、さらにフォルダ形式で、パリ観光に関連のあるWebページ群を登録します。具体的には、次のとおりです。用いるブラウザはGoogle Chromeです。
1.ブックマークの新規作成
まず、ブラウザ右上の3つの点をクリックし、「ブックマーク」→「ブックマークマネージャー」を選択します。
2.新しいフォルダの追加
次に、画面右上の3つの点をクリックし、「新しいフォルダを追加」を選択します。
すると、フォルダ名を入れるメニューが表示されますので、ここに「パリ観光」という名前を入れ、保存します。
これで、パリ観光に関するWebページを入れるための大きな入れ物ができました。次に、OneNoteやEvernoteで作成したような小さな項目をサブフォルダとして作ります。
「フォルダを追加」をクリックすると、下のように、フォルダ名を入れる画面が表示されますので、例えば「ホテル」などのサブフォルダ名をいれて保存します。すると、「パリ観光」フォルダの下に、サブフォルダが追加されていきます。このようにして、EvernoteのタグやOnenoteのセクションのように、「パリ観光」の下にサブカテゴリーをいくつでも作ることができます。
2つ目のフォルダからは、「ブックマークマネージャー」を開いて、左メニューの「パリ観光」をクリックし、右画面でマウスを右クリックします。
「新しいフォルダを追加」というボックスが表示されますから、これをクリックします。すると、「フォルダの追加」画面が表示されるので、「航空会社」と入れ、保存します。
すると、下のように、ホテルの下に航空会社のフォルダが作られます。このあと、EvernoteのタグやOneNoteのセクションと同じように、「レストラン」「カフェ」「美術館」「クレジットカード」など、パリ旅行に関して収集したいWebページのカテゴリーを新規の「フォルダ」として作成しておくと便利です。一度作成してしまえば、フォルダの順序を変えたり、削除したり追加するのは簡単です。
3.ブックマーク集の完成
こうして、事前に考えうる限りのフォルダを追加して、ブックマークのフォルダグループを作成すると、次のようになります。
次に、パリの観光に役立ちそうなWebページを片っ端にブックマークしていきます。例えば、いちばん上に作った「パリの基本情報」については、Googleで「パリ」と検索し、最初に出てきた「パリ - Wikipedia」をこのフォルダにブックマークしてみましょう。Wikipediaの「パリ」のページを開き、「ブックマークに追加」します。
次に、「ブックマーク編集」画面を開き、「パリの基本情報(通貨など)」をクリックして「保存」します。
すると、「パリ - Wikipedia」のページが、ブラウザの「パリ観光」の下の「パリの基本情報」フォルダにブックマークされます。このような操作を繰り返していけば、Chromeブラウザ上に、パリ観光旅行に関する一大ブックマーク集を作成することができます。
4.PCからスマホまで、どんな端末でも利用可能
こうして作ったブックマーク集は、Googleでログインすれば、どんな端末(Windows PC、Mac PC 、タブレット、スマホ)でも容易にアクセスできますから、旅先でもWi-Fi環境さえあれば、すぐに利用できるのでたいへん重宝すると思います。これはと思うWebページに出会ったら、これらのフォルダにブックマークしておきましょう。