取り込んだファイルに手書き文字やテキスト、画像などを自由に書き込むには
では、EvernoteやOneNoteに取り込んだファイルに、手書き文字、テキスト、画像、図形、動画などを好きな位置に挿入して、自分だけのスクラップブックを作成するにはどうすればいいのでしょうか?
挿入したファイルがPDF形式の場合には、Evernoteでは、ふつうに編集することができます。また、リッチテキスト形式の場合には、OneNoteでも文書編集を加えることが可能です。
Evernote文書の画像編集
また、画像ファイルの場合には、EvernoteではEvernoteの姉妹アプリSkitichを起動させることによって、画像に自由に注釈を加えることができます。やり方は、Mac PCの場合は、画像を右クリックして、「このアプリケーションで開く」→「Skitch」を選択すると、Skitchの編集画面が開きますので、ここで画像を自由に編集することができます。また、Windows PCの場合には、画像を右クリックし、「この画像に注釈を追加」を選択すると、Maの場合と同様に画像編集画面が開きますので、矢印を入れたり、任意の場所にテキストや図形、写真などを追加したりすることができます。下の画像は、チェコ女性のカブ日本一周記事¥に関する画像をMacのSkitchで開いたものです。
OneNoteの画像編集機能
OneNoteの場合は、もっと簡単です。わざわざSkitchなどの画像編集アプリを立ち上げずとも、OneNote内に強力な画像編集ツールが備わっているのです。
これはスクラップブックではありませんが、この夏に予定している世界遺産の白神山地のトレッキングに関する文献資料をOneNoteに画像イメージとして落とし込んで、手書き文字やテキストなどを追加して、登山計画の資料を作成してみたものです。地図は、紙の書籍をスキャナーでPCにPDF形式で取り込んだものをOneNoteに挿入したものです。この地図の上にトレッキングルートを手書きで書き込み、関連する写真やガイドブックの一部を貼り合わせたものです。
こうした書き込みを可能にするには、画像を右クリックして、「画像を背景に設定」にしておきます。
電子雑誌、電子新聞、電子書籍、Webのページでも、同じような機能を活用することができます。このような強力な画像編集機能が、OneNoteの一番の強みといえるでしょう。
おわりに
本ブログでは、デジタル化の進展とともに可能になった雑誌、書籍、新聞、Webページの「デジタル・スクラップブック」化の可能性を、EvernoteとOneNoteを使って検証してみました。結論的にいえば、理想的なデジタル・スクラップブックを単一のPCツールで作成することは難しいが、EvernoteとOneNoteを上手く活用することによって、持続可能なデジタル・スクラップブックの制作は可能だといえるのではないでしょうか。スクラップブックというものは、同じフォーマットで継続的に作成し続けることで、ますます利用価値は高まるものです。この2つのツールを今後とも継続し、その有効性を引き続き検証していきたいと思います。
(おわり)