読み放題サービス、花盛り
ここ数年、大画面のタブレットの普及とともに、「雑誌や本の読み放題サービス」が急速に普及してきました。まさに、読み放題サービス「花盛り」といってもいい状況にあります。私も数年まえから、「dマガジン」「アマゾンKindle Unlimited」「楽天マガジン」などのサービスを利用してきました。でも、選択肢がかなり多くなってきたので、改めて、いまあるさまざまな同種サービスをレビューして、この中から最適なサービスを選択したいと思うようになりました。
2019年6月現在で、主要な「雑誌定額読み放題サービス」には、次のようなものがあるります。
・dマガジン(ドコモ)
・楽天マガジン(楽天)
・Tマガジン(Tsutaya)
・タブホ(OPTiM)
・ブックパス(au)
・ブック放題(ソフトバンク)
・マガジン☆WALKER(BOOKWALKER)
・Kindle Unlimited(アマゾン)
・U-Next(USEN)
・シーモア読み放題(NTTソルマーレ)
・スキマ(TORICO)
・マンガ図書館Z(Jコミックテラス)
このうち、「シーモア」「スキマ」「マンガ図書館Z」は、マンガ雑誌が中心のサービスであるため、検討の対象からは外すことにします。また、U-NEXTは、料金が月額1980円である上、動画配信が中心で雑誌数も少ないので、これも検討リストから外したいと思います。Kindle Unlimitedも本の読み放題サービスが中心で、雑誌は数こそ多いものの、画面上での読みやすさや1回に読める雑誌点数が少ないという点では他の同種サービスに比べると劣っていますので、比較対象からは外したいと思います。そこで、以下では、dマガジン、楽天マガジン、Tマガジン、タブホ、ブックパス、ブック放題の6つを現時点(2019年6月)の主要な雑誌定額読み放題サービスとみなして、詳しく比較検討してみたいと思います。
ただ、これだけ多くのサービスがあると、どれにしたいいか迷いますね。
サービスを選ぶ場合の基準は、次の4つあるかと思います。
- 料金(月額、年額)
- コンテンツ(雑誌数、ジャンル、バックナンバー)
- 使いやすさ(機能、インターフェイスなど)
- 利用デバイス
1) 料金の安さ
上にあげた雑誌定額読み放題サービスの利用料金は、いずれも月350円〜500円の範囲におさまっています。なかでもいちばん多いのは、月額400〜500円(税抜き)というものです。だいたい月刊誌の値段が500円くらいですから、同じ金額で200誌以上の雑誌が読み放題というのは、たいへん魅力があります。いま、雑誌定額読み放題サービスが人気なのもうなずけますね。
映画、新聞、書籍など他の活字メディアの月々の利用料金を考えると、雑誌読み放題の料金は、500円以下が望ましいところでしょう。これを基準に選択するといいのではないでしょうか。
2) コンテンツの充実度
雑誌を選ぶとき、なんといっても一番重要なのは、コンテンツでしょう。自分の好きな雑誌がどれくらい入っているかが最大のポイントになります。そこで、以下では主要な読み放題サービスごとに、ジャンル別の品揃えをリストアップしましたので、ご参考になさってください。どのサービスでも200冊以上をそろえています。これだけあれば、読みたい雑誌のほとんどをカバーできるのではないでしょうか。また、バックナンバーをどれくらい読めるかも大きなポイントになります。
3) 使いやすさ、機能、性能、インターフェイス
次の条件は、使い勝手のよさです。ダウンロードができるかどうか、活字や写真の画質、メニューの見やすさ、バックナンバーの探しやすさ、ページのめくりやすさやスピード、検索機能、最新号の更新の速さなども、選択の重要なポイントになります。各サービスごとに、少しずつ違っています。ユーザーによって好みも違いますから、お試し期間中にこれらの点をチェックすることをおすすめします。
4) 利用デバイス
最後は、PC、タブレット、スマホ、テレビなど、さまざまなデバイスでどの程度使いやういサービスを提供しているかという点です。とくに、普段持ち歩くタブレットやスマホのアプリでの使いやすさは重要なポイントになります。
以下では、6つの主要サービスのそれぞれについて、サービスの概要、メリットとデメリット、口コミでの評判などを比較しながら検討してみたいと思います。