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京都御苑から醍醐寺まで
醍醐寺は京都の桜名所の中でもとりわけ名高いところで、五重塔を背景とした桜をぜひ撮りたいと思っていたのですが、ロケーションが京都駅の南東はるか遠くに位置しているので、最初は目的地から外そうかとも考えました。でも、こんなにいい機会は二度とないと思い、京都御苑から地下鉄を乗り継いで行くことにしました。Googleマップで調べてみると、京都御苑北西端の今出川で乗車してから、約40分で醍醐寺に着くということがわかりました。

醍醐駅には定刻に着いたのですが、ここから醍醐寺までの行き方がわからず、ちょっと焦って、たまたま駅にいたタクシーを拾ってしまいました。でも、おかげでタクシーの運転手と、醍醐寺の桜について少しばかり談義することができました。運転手さんの話はちょっと意外なことでした。醍醐寺の桜は、近頃台風で倒木したりして、以前ほど立派なものではなくなっているとのこと。京都の他の有名な桜の木も、台風で次々と倒れて、以前ほどではなくなっているのだと。
これは地元のタクシー運転手の言葉としては意外なネガティブな見方で、ちょっと引いてしまいましたが、でも現状は桜の木の老齢化が進んでいるわけで、そのような事態が起きることは十分に考えられること。醍醐寺に着いたときには、期待感がややしぼんでしまいました。
醍醐寺の入り口で、係の人に「有名な太閤のしだれ桜を見たいんだけど」と聞いてみたら、「あいにく、太閤桜は3月20日頃に満開になり、いまはもう見られない」との返事で、さきほどの悲観的な見方をさらに強めてしまいました。まあ、仕方がない。拝観受付では、「伽藍」と「霊宝館」の2ヶ所の拝観を選びました。
醍醐寺とは
醍醐寺(だいごじ)は、京都市伏見区にある真言宗醍醐派の総本山で、1994年にはユネスコ世界文化遺産にも登録された名刹です。「花の醍醐」と呼ばれるほど桜の名所として知られ、豊臣秀吉が晩年に贅を尽くした「醍醐の花見」を行った場所としても有名です。山道を登る「上醍醐」は修行の場としての雰囲気が強いですが、観光のメインとなるのは平地の「下醍醐」です。次の5つはとくに有名な観光名所です。
・五重塔(国宝): 天暦5年(951年)完成。京都府下で最古の木造建造物であり、平安時代の姿を今に伝える貴重な塔です。
・金堂(国宝): 醍醐寺の本堂。豊臣秀吉の命により、和歌山県の紀州湯浅から移築されたものです。
・三宝院(さんぼういん): 歴代座主が居住した門跡寺院。
・庭園(特別名勝・特別史跡): 秀吉が「醍醐の花見」のために自ら基本設計をしたと伝わる、桃山時代の華麗な名庭です。
・唐門(国宝): 漆塗りに金箔の紋が輝く、桃山様式の豪華な門です。(Gemini)

醍醐寺と桜
醍醐寺といえば桜です。約700本もの桜が広大な境内に咲き誇ります。
・三宝院のしだれ桜: 秀吉が愛した桜の子孫たちが、今も三宝院や霊宝館(宝物館)で見事な枝ぶりを見せます。
・桜会(さくらえ): 毎年4月の第2日曜日には、秀吉の花見を再現した「豊太閤花見行列」が行われ、当時の装束をまとった人々が境内を練り歩きます。(Gemini)

霊宝館の桜
まず入ったのは、霊宝館でした。ここの目玉は、三宝院のしだれ桜でしょうか。目を見張るようなしだれ桜の巨木が目を惹きます。また、私の個人的な美意識でいえば、周囲をめぐらせるしっくいの塀ごしに咲き誇る桜がへいの瓦と壁に映えて美しく感じられました。