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10万円以内で最高のモバイル用ハイレゾ・オーディオ環境を構築する方法【2019年3月改訂版】

ハイレゾ音源の入手法

本当のハイレゾ音源は、CDに比べて6倍以上の情報量をもっていますから、CD1枚にはとても入りきれません。FLAC形式の場合、1曲あたり200MB前後、まったく圧縮しないWAVE形式だと同じ曲が1GB近くになることもあります。したがって、ハイレゾ音源は、ネットでダウンロード販売されているのが普通です。わが国で、もっともメジャーなハイレゾ音源ダウンロードサイトは、e-onkyoとmoraの2つです。そこで、この2つを表の形で比較してみたいと思います。

ハイレゾ24-Bit音源のダウンロード - Qobuz
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ハイレゾ音源ダウンロードの世界的パイオニアである Qobuz は、比類のない高音質 (FLAC 16-bit / 44.1kHz) で 10000 万以上の音楽ストリーミングを提供します。

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音楽ダウンロード・音楽配信サイト mora ~WALKMAN®公式ミュージックストア~
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moraは高音質の音楽ダウンロード・音楽配信サイト。ハイレゾ音源、ミュージックビデオも充実。多彩な決済方法でPC、iPhone、Android等から簡単購入。購入した楽曲はいろいろな端末で10回まで再 ...

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e-onkyo music mora
配信フォーマット FLAC、WAV、DSD、MQA FLAC、DSD
ジャンル 邦楽、Rock/POPS、SOUL/R&B、JAZZ、CLASSICAL、CLUB/ELECTRONICA、アニメ/ゲーム アニメ、ジャズ、クラシック、J-POP、アジア、洋楽
1曲あたりの価格 ¥200〜¥540 (平均¥540) ¥200〜¥540 (平均¥540)
アルバム1枚あたりの価格 ¥1,500〜¥9,000 (平均¥3,200) ¥490〜¥3,780 (平均¥3,240)
ダウンロード方法 ファイルのダウンロード 専用ダウンローダーによるダウンロード
支払い方法 クレジイットカード、ケータイ決済、ポイント、楽天ペイ クレジットカード、Yahoo!ウォレット、楽天ペイ、Amazon Pay、mora music card、nanacoギフト、WebMoney、BitCash
ポイント 購入額の1% moraポイント

どちらもサービスとしては似たり寄ったりです。ただし、SONYのWalkmanを持っている人は、Music Center for PCからmoraへの直接アクセスが可能で、購入したハイレゾ音源をWalkmanに転送できるので便利です。また、e-onkyo HF playerアプリを使っている人は、playerアプリからe-onkyo musicにアクセスして、直接購入、ダウンロードすることができるので便利です。

私自身、ハイレゾ音源がどの程度のものかを試すために、クラシック音楽、ボーカル曲、ピアノ曲の3つをe-onkyoから購入してみました。クラシックからは、私が昔から慣れ親しんでいる、カラヤン指揮(ベルリン・フィル)のベートーベン交響曲第5番を購入しました。価格はけっこう高くて、4楽章合わせて2007円でした。CDのざっと倍の値段です。まあ、比較のためなのでやむを得ないところです。ボーカルは、これも私が日頃CDやmp3プレイヤーでよく聴いている、高橋真梨子の「for you」を選びました。3つめのピアノは、1曲が約14分もあるショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ」を選びました。ハイレゾ音源でのピアノの音色を確かめるためです。

意外とハイレゾの迫力と臨場感の大きさを感じたのは、ベートーヴェンの交響曲第5番でした。出だしの「運命」も、ずしんと心に届く深みのある演奏でした。カラヤンの演奏のすばらしさを改めて感じました。録音当時はまだアナログ時代だったと思うのですが、さすがに当時の最先端の録音技術を駆使しただけのことはあると思いました。CDからは明らかにワンランク上の音質だと感じました。

高橋真梨子のボーカルも、より臨場感があり、すぐ近くで歌っているような、高いリアリティをもつ演奏になっていました。最後のピアノは、ソリストの演奏がいま一つよくなかったせいか、あまり大きな印象は得られませんでしたが、やはりハイレゾになると、ピアノの音の粒立ちが一層強く感じられます。

e-onkyoでは、曲単位で購入しましたが、アルバム単位で購入すると、1曲単位よりも割安で購入できます。しかし、CDにくらべるとかなり高い印象を受けます。これからもハイレゾの音源を購入するかは、CDを「ハイレゾ化」した結果と比較して決めたいと思っています。

以下では、CDのハイレゾ化を含めて、私がここ1ヶ月ほどかけて、10万円の予算の範囲内でモバイル環境でハイレゾ音楽を楽しむための環境を構築した結果を、ハード、ソフトの機材とそのレビューを中心に綴っていきたいと思います。

完成した私のモバイル用ハイレゾ音楽環境

とりあえず、10万円を目標に私が揃えたハイレゾ用の機器とソフトの一覧を表の形でまとめたおきたいと思います。

種類 機種 購入先 / 価格 スペック / 発売時期
ハイレゾ用プレイヤー iPhone7Plus 以前から所有していたもの 128GB
ハイレゾ用プレイヤー SONY docomo Xperia Z3 SO-01G アマゾン / ¥32,800(新品) 3GB / 32GB  / 2014年10月
ポタアン (携帯型 DAC) JVC SU-AX7 ポータブルヘッドホンアンプ アマゾン / ¥21,400 (中古) 2014年6月
ハイレゾ対応イヤホン SONY ワイヤレス・ノーズキャンセリングイヤホン WI-1000X アマゾン / ¥30,960 (新品) 2017年モデル
Xperia用microSDカード Sandisk アマゾン / ¥4,500 (新品) 200GB
接続ケーブル USB、type-cケーブル、イヤホンアダプタなど アマゾン / 合計 ¥5,000
onkyo HF player ハイレゾ再生アプリ ハイレゾプレイヤーアプリ Google Play Store ¥1,200 android用
poweramp ハイレゾ再生アプリ ハイレゾプレイヤーアプリ Google Play Store  ¥2,800 android用
iAudioGate ハイレゾ再生アプリ ハイレゾプレイヤーアプリ App Store  ¥1,800 iPhone用
dBpoweramp Music Converter CD Ripping、音楽ファイル変換用ソフト $39.00 (USD) 約¥4,000
(Mac, Windows対応)
iMac用
合計 ¥104,460

こうして計算してみると、目標の10万円以内に抑えることはできませんでしたが、ほぼ約10万円でモバイル用としては最高のハイレゾ音楽環境を構築することができたのではないかと思います。

さっそくけさも、近所のタリーズコーヒーに、モバイルPCとともに、ポタアン、ハイレゾキャセリングイヤホン、iPhone、Xperiaをもって行き、すばらしいハイレゾサウンドに浸りながら、一仕事することができました。

 

このハイレゾ環境一式の中で、「最上のハイレゾ音楽再生」において要となったのは、JVC(JVC/Kenwood)製のポタアン SU-AX7です。SONY Xperia Z3は、5年前の機種ながら、ハイレゾ再生に対応しているのですが、単独でハイレゾイヤホンで聴くときと、ポタアンにデジタル接続して聴くときとでは、がらりと音質が変わり、DACを通すことによって、まさしく最上質のハイレゾ音楽に浸ることができることが分かりました。現在では、ハイレゾ再生をうたうウォークマンやプレイヤーが多数出ていますが、高級なポタアンを通すことで、初めてハイレゾ本来の高音質の音楽を再生することができるではないでしょうか?

実は、JVCのSU-AX7は、5年前に発売された旧モデルで、現在は生産中止になっています。発売当時の価格は約8万円していました、現在の価格は5,9800円(ビクター直販サイト)です。これだけの価格帯のポタアンになると、性能も非常に高いものになっています。けれども、私が目標としていた予算10万円以内という金額からすると、高すぎて買うことはできません。

ポータブルヘッドホンアンプ SU-AX7 | JVC
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そこで、アマゾンの中古出品をいくつか検討した結果、21,400円の製品が「中古美品」で良さそうだと判断し、リスクを覚悟で思い切って購入してみました。結果は申し分なく満足のいくものでした。多少の使用感はありましたが、表面の金属加工が高級なので、汚れをとると新品同様になりました。充電時間が多少短いというのが唯一の不満点でしょうか。

このポタアンの使い方については、改めて別のところで詳しく紹介したいと思います。サイズは上の写真をごらんいただければわかりますが、iPhone7Plusとほぼ同じ。厚さが1.5cmほどあり、多少重いのですが、高級感あふれる筐体にはふさわしいといえるかもしれません。

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