NETFLIXの画面をOneNoteに取り込んで英語学習に活用
NETFLIXを英語教材として、学習効果をさらに高めるには、「NETFLIX同時字幕」の画面やセリフの音声を「オフラインのデジタル・ノートブック」に取り込み、英語の辞書を引いたり、参考書を読んだりして、「自分だけの英語独習書」を作成するのがもっとも効果的な方法だと思います。それを実現してくれるのが、マイクロソフトの無料ソフト「OneNote」です。OneNoteの使い方については、次の記事をごらんください。
また、OneNoteを活用した中上級英語学習の方法については、次の記事をごらんください。
以下では、NETFLIXの同時字幕機能を活用したOneNoteの英語学習法について、詳しく説明したいと思います。
NETFLIX画面のスクリーンショットを撮る方法
NETFLIXの画面をスクリーンショットに撮るのは、Mac PCであれば簡単です。NETFLIXの画面を一時停止して、キーボードのcommand＋shift+3を同時に押せばスクリーン全体のショットがとれますし、command+shift+4を同時に押せば指定した範囲のスクリーンショットをとることができます。
けれども、Windows PCの場合には、そう簡単ではありません。通常のスクリーンショットのとり方、PrtScnキーを押しても、NETFLIXの画面は真っ黒になってしまいます。また、スクリーンキャプチャのためのアプリ(Screenespressoなど）を使っても、やはり画面が真っ黒になってしまいます。唯一きれいなスクリーンショットが撮れたのは、スクリーンショットのChrome拡張機能でした。特に、画面タッチが可能なタブレットPCを用いれば、NETFLIX同時字幕のどんな画像でも、望み通りのスクリーンショットを撮り、それを「オフライン」のWindows PCに保存することができます。この作業は、Mac PCでもWindows PCでも同様に行うことができます。以下では、Mac PCとWindows PCを併用しながら、「NETFLIX同時字幕」の画像をスクリーンキャプチャーして、OneNote英語学習用ノートブックを作成する方法を解説していきたいと思います。
NETFLIXの映画を教材としたOneNoteノートブックの作成法
Chrome拡張機能「Awesome Screenshot」は、NETFLIXの画面をキャプチャーしてくれるだけではなく、Mac用のアプリSkitchと同様に、キャプチャした画像に文字や矢印を入れたり、ぼかしを入れたり、トリミングをしたりと、さまざまな編集ツールを備えています。編集後の画面は、ダウロードしたり、PDFに変換したり、直接プリンターに印刷したたりと、至れりつくせりの機能をもっています。まさに、OneNoteを作成するための素材づくりに欠かせないツールといえましょう。
OneNoteにNETFLIX専用のノートブックを作る
OneNoteにすでに英語学習関係のノートブックがあれば、その下の「セクション」にNETFLIXのセクションを作り、さまざまなNETFLIX動画を「「ページ」として作ればいいのですが、多くの番組に関する学習ページを作る場合には、「NETFLIX」という最上層のノートブックを作るのがいいと思います。次のようなイメージですね（Mac PCの場合）。まだ白紙状態ですが、、
NETFLIX画面イメージの挿入
今回は、Full Houseと並んで人気の高いSituational Comedy（シットコム）としてFriends（フレンズ）を教材として使うことにしたいと思います。
まずは、Season 1-2を見ていてわからない単語 fluf が出てきましたので、単語の上にマウスオーバーして、単語の意味を右上に表示してみました。
この状態でChromeChrome拡張機能Awesome Screenshotを起動させ、画面をキャプチャーし、OneNoteのページに貼り付けてみました。
こういう単語は、学校では習わないし、映画に出てくることはほとんどありませんね。シットコムならではの日常用語でしょうか。記憶を定着させるために、手書きペンで丸で囲んだり、適合する意味に下線を引いたりしてみました。さらに、用例をみるために、単語をクリックすると、下のような用例が出てきました。これも、単語の意味を理解するのに役立つと思います。ここでは、Weblio英和辞典を指定しましたが、オクスフォード英英辞典など他の辞書に切り替えてチェックしてみるのも興味深いと思います。これらの用例をOneNoteでは、OneNote動画の下に貼り付けておくと、自家製英語テキストができあがります。
from Weblio online dictionary
さらに、Kindleなどの電子書籍に英文法のテキストなどを入れておけば、必要に応じて、テキストの一部をこのあとに貼り付けて、さらに英語学習の幅を広げることができるでしょう。
OneNoteは、Evernoteなどと違って、1ページあたりの容量に制限がありません。また、一般に公開されるホームページと違って、著作権の問題に気を遣う必要もないので、NETFLIXの動画を素材として、自由自在に自分だけの英語学習テキストを作ることができます。この記事が皆様にとって少しでも参考にしていただければ幸いです。
（終わり）