2018年 ロンドン、パリ旅行 フォトエッセイ

ウィンザー城、ストーン・ヘンジ、オクスフォード日帰りツアー

この日は、Vertlaという旅行社主催の日帰りツアーに参加し、バスでウィンザー城、ストーン・ヘンジ、オクスフォードを見学した。

ウィンザー城の見学

もともと、ウィンザー城は、London Passの無料入場の対象に含まれていたので、訪問しようと思っていたのだが、世界遺産のストーン・ヘンジとセットで比較的リーズナブルな値段で日帰りツアーを見つけたので、このツアーに入って行くことにしたのだった。もちろん、ウィンザー城の入場料は、London Passで無料だ。

ウィンザー城 (Windsor Castle) は、英国の首都ロンドンの西34kmに位置し、テムズ川南岸に築かれたイギリスの君主の公邸の一つである。イギリス王室の所有で、女王エリザベス2世が週末に過ごす場所でもある。およそ45,000平方メートルの床面積を持ち、ウィンザー城は住居者がいるものとしては世界最大の城で、ヨーロッパでもっとも長く使われている王宮である。なおロイヤル・コレクションで、王室図書館にレオナルド・ダ・ヴィンチ手稿が蔵されていることでも著名である。

女王が週末を過ごすためにここを訪れているときには王室旗が、平日などのいないときにはイギリス国旗がはためいている。この日は、イギリス国旗が掲揚されていたので、女王は不在だった。

ちょうど、衛兵交代の儀式が行われる時間帯だったので、運良く儀式の様子を間近で見ることができた。バッキンガム宮殿の衛兵交代はあまりにも有名だが、バッキンガム宮殿ではあまりの人の多さに、間近で見ることはきわめて難しい。その点、ウィンザー城の衛兵交代は、直前に行っても間近で見ることができるので、おすすめだ。

ストーン・ヘンジの遺跡見学

この日の最大のハイライトは、世界遺産に指定されている、かの有名な「ストーン・ヘンジ」(Stone Henge)だった。Wikipediaによると、次のような解説がなされている。

円陣状に並んだ直立巨石とそれを囲む土塁からなり、世界で最も有名な先史時代の遺跡である。考古学者はこの直立巨石が紀元前2500年から紀元前2000年の間に立てられたと考えている。そして、それを囲む土塁と堀は紀元前3100年頃まで遡るという。

馬蹄形に配置された高さ7mほどの巨大な門の形の組石(トリリトン)5組を中心に、直径約100mの円形に高さ4-5mの30個の立石(メンヒル)が配置されている。夏至の日に、ヒール・ストーンと呼ばれる高さ6mの玄武岩と、中心にある祭壇石を結ぶ直線上に太陽が昇ることから、設計者には天文学の高い知識があったのではないかと考えられている。また、当時としては高度な技術が使われており、倒れないよう安定させるため石と石の間には凹凸がある。

遺跡の目的については、太陽崇拝の祭祀場、古代の天文台、ケルト民族のドルイド教徒の礼拝堂など、さまざまな説が唱えられているが、未だ結論はでていない。

この遺跡とその周辺は、30kmほど離れたエーヴベリーの遺跡群とあわせストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群として1986年にユネスコの世界遺産に加えられた。また、登録古代モニュメントとして法的に保護されている。ストーンヘンジ自体は英国の国家遺産として保有・管理されている。周辺はナショナル・トラストが保有している。

歴史的意義や建造目的はともかく、その造形的な美しさに感嘆した。まるで一連の彫刻群を見ているかのよう。

この遺跡を見るには、ビジターセンターからシャトルバスに乗つて行かねばならない。しばらく乗っていると、広大な草原の中に巨石群が忽然と姿を現わした。

奈良県の大船石と違って、そばまで近づけないのが一寸残念。保護のためだそうな。もっとも、目覚りな人を避けて写真を撮影するには、却って好都合かも。ここには世界中から観光客が押し寄せてくる。ストーンを撮影していると、いろんな国の人からポートレートの撮影を頼まれた。これ幸いと、私も撮影をお願いした。調子に乗って、美女を見かけると、Can I help you?といつてカメラマン役を買って出たりして、とても楽しかった!これもいい国際交流ですね!

ストーン・ヘンジは広大な草原の中にポツンとあり、車がないと来れない。その意味では、日帰りバスツアーに参加したのは正解だったと思う。

オクスフォードでヨーロッパ最古のコーヒーハウスを訪問

日帰りツアー最後の訪問地は、大学町オクスフォードだった。オクスフォードには、すでに何回か訪問しており、大学の構内にも何回か入っているので、今回は自由時間を利用して「ヨーロッパ最古のコーヒーハウス」を訪ねることにした。

なぜコーヒーハウスを訪ねたかというと、17世紀の昔、イギリスでコーヒーハウスは、たんに食事をする場所ではなく、市民が新聞や雑誌を手に取りながら、政治談義をして、世論を形成する重要な場だったからだ。つまり、社会的にも重要な役割を果たしていたのが、コーヒーハウスだったのである。

(17世紀のコーヒーハウス)

さて、あらかじめGoogleマップで調べておいたので、目的のコーヒーショップには、徒歩で15分くらいで着くことができた。

お店の名前は、Queens Lane Coffee Houseという。1654年創業だそうです。360年以上前!ここで、フィッシュアンドチップスを注文した。こちらがホームページ。

お店の人が、気を利かせて、写真を撮ってくれた。思わず、Thank you so much!!とお礼を言った。

店内の壁には、証拠として、1654年創業と書いてあった。

けれども、お客さんはだれもこの由緒あるお店の由来には気づいていない様子。もったいない。

オクスフォードは、大学町として有名だが、実は観光の街でもある。大勢の観光客であふれていた。お土産物やも通りにずらっと並んでいる。屋台が出たりして、とても賑やかで楽しい。次は家族と一緒に訪れてみたい。

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