2018年 ロンドン、パリ旅行 フォトエッセイ

テムズ川クルーズ、ロンドン塔、London Walks

テムズ川クルーズ

London Passはテムズ川クルーズにも利用できる。今回利用したのは、City Cruiseというもので、Westminster Pier(ウェストミンスター桟橋)から出発し、Tower Pier(タワーブリッジそばの桟橋)までの約30分間のクルーズだった。これがいちばん人気のようだ。ビッグベン、ロンドンアイ、タワーブリッジなどの名所を川から眺めることができる。この短いクルーズをしばし楽しんだ。ビッグベンが工事中で見られなかったのが残念だった。

ロンドン塔の見学

タワーブリッジで下船したので、ちょうどそこにあるロンドン塔を見学することにした。London Passのおかげで、ここでも大勢の行列を避けて、無料ですぐに入場することができた。ロンドン塔は、11世紀、ウィリアム征服王が築いた城塞だ。ここには、ウィリアム一世以降、ジェームズ一世まで、歴代の国王が住んだが、14世紀からは処刑場として使われるようになった。また、トーマス・モアなど多くの著名人がここに投獄された。このような悲劇の歴史を雄弁に語ってくれたのは、赤と黒の上衣をまとった退役軍人、ビーフィーターだ。「地球の歩き方」にも写真入りで紹介されたビーフィーターがガイド役で、ユーモアたっぷりに解説してくれた。最後は、私のリクエストに応じてポーズをとってくださった。

London Walksでシャーロック・ホームズ探訪

午後からは、London Walksというロンドンのウォーキングツアーに参加した。これは、ロンドンの公式認定ガイドが、テーマ別に企画を立てて、だれでも参加できる形で定期的に実施しているウォーキングツアーだ。事前の予約はいっさい必要なし。ウェブサイトに公開されている集合場所、集合時間に行き、ガイドの方に10ポンド支払うだけで参加できるのだ。

私も、ウェブサイトでこれを知った。指定された今日の午後2時、地下鉄のEmbankment出口に行ってみると、上品な老婦人がガイド役で10人ほどの観光客などが集まっていまた。ここは、Charing Crossに近く、Covent garden、Strand、Royal Opera House、Sherlock Holmes Pubなど、ホームズの小説の舞台となったスポットが多く含まれている。そこをたどりながら、要所要所でCorrina(ガイドの名前)がシャーロックホームズのどの作品でどのような形で登場するかをわかりやすく解説してくれた。

おかげで、ホームズのロンドンが、いままでよりも身近に感じられるようになった。この企画のいい所は、一人だと怖くて入り込めない狭い路地などにも、グループだと安心して入ることができるということだろう。そのおかげで、ホームズの「空き家の冒険」という作品で、ホームズとワトソンが狭い路地を歩き回ったときの様子を生き生きと感じることができるようになった。

次回ロンドンを訪れる際は、別のテーマのツアーに是非参加したいものだ。

それにしても、Corrinaは年の頃80歳くらいに見えるのに、暑い中、2時間ものツアーをしっかりとこなし、疲れた様子も見せなかったのは、さずが英国女性だけのことはあると感心した。London Walksの公式サイトはこちら。

http://www.walks.com/

ところで、このツアー中にうれしいハプニングがあった。息子とA君が、たまたま学校のグループツアーで私のツアーとほとんど同じピカデリーに来ていることがLINEでわかり、一昨日と同じように、まさに奇跡的ともいえる再会を果たしたのだ。日本にいるママが「ライフ365」アプリで息子たちと私の位置が近接していることを知り、息子にLINEでそのことを伝えた結果、息子とA君の方で私を探したらしい。GPSアプリのおかげで、一昔前だったらあり得ない偶然の出会いができるようになったということだろうか。

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