スマート化の仕上げは、コーヒーメーカーの自動化
先月末にGoogle Home MiniとAmazon Echoを購入して以来、我が家のスマート化プロジェクトを進めてきました。Aiスピーカー単体では、音声アシスタントを使って、ミュージックをリクエストしたり、ニュース、天気予報、時報、スケジュールを聴いたり、予定やショッピングリストを音声操作だけで入れるなど、便利なサービスを有効に活用できるようになりました。とくに、朝のあわただしいひとときは、「アレクサ、今何時?」「アレクサ、今日の天気は?」など、着替えながらでも必要な情報をすぐに知ることができるのでたいへん便利です。
スマートホームについては、専用のスマートコントローラーを何台か購入して、エアコン3台、テレビ1台、照明2個をスマートスピーカーを通してコントロールできるようになりました。とくに、寝室の照明とエアコンは、寝る前に「エコー、照明を消して」「エコー、エアコンを入れて」というだけで、自動的にスイッチのオンオフができるので、ベッドに横になったまま操作が可能になり、暗闇でベッドを探すなどということがなくなりました。
あとは、朝指定したい時間にコーヒーメーカーが自動的に作動して、起きて食卓についたときには出来たてのコーヒーが出迎えてくれるようになればいいな、と思っていました。
最近は、いろんな家電で「スマート化」が進んでいて、タイマーをセットすれば自動的に家電が作動してくれるという機種が増えています。エアコン、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、などあげていけばキリがないほどです。実際、我が家のリビングルームのエアコンが古くなり、調子が悪くなったので、スマホで自動コントロールできる機種の導入も考えました。ただ、エアコンにしてもコーヒーメーカーにしても、せっかくGoogle HomeやAmazon Echoがあるので、Ai スピーカーで自動コントロールすることができるものを選ぶことにしました。その方が、値段も安いということもありました。
「全自動式」コーヒーメーカーとは?
コーヒーメーカーについていえば、全自動式のコーヒーメーカーというのがいくつかのメーカーから出ています。なかでも評価が高いのは、Panasonic製とデロンギ製の全自動コーヒーメーカーです。
パナソニック「沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A56」は、価格.COM人気No.1の製品です。ミルからドリップまで全自動で行ってくれます。
ただし、定価が19800円(Amazon)と高い上、タイマー設定などの機能はないようで、私の望むような製品ではないようです。
もう一つ、「全自動」を謳った製品は、デロンギのMgnificaですが、これもパナソニック同様に、ミルからドリップまでの全工程を自動化したもので、私の要望であるタイマーによるコーヒー抽出時間の制御機能はついていないようです。定価も9万円以上するので、予算範囲をこえています。
タイマー付きのコーヒーメーカーに絞って、よさそうな製品を探したところ、「シロカ」のコーン式全自動コーヒーメーカー SC-C122がいいということが分かりました。24時間タイマーつきです。豆を入れてからミル、ドリップまで全自動で行ってくれます。惜しむらくは、保温機能がついていないことと、定価が2万円以上と高いということです。
というわけで、どれも「帯に短し、たすきに長し」という感じで、スマートホームには不的確という感を否めません。
スマートコンセントと単純機能コーヒーメーカーのコラボを試す
そこで発想を転換し、Google HomeとAmazon Echoに対応した「スマートコンセント」にオンオフとタイマーセット機能を任せ、コーヒーメーカーは、スイッチのオン状態を保つことができる「超単純」な製品を探すことにしました。ベッドライトの場合と同じ理屈です。
そして、見つけたのは、コーヒーフィルターなどでおなじみのKalita製のコーヒーメーカーと、Merossというアプリで電源のオンオフ、タイマーセットなどができるスマートプラグです。
スマートプラグは、製品名もついていない無名の商品ですが、merossというアプリが秀逸です。コーヒーメーカーは、価格こそ約3000円と非常に安いのですが、Amazonのレビューでは味がいいと評判の高い製品です。スイッチがオンにした状態に維持できるので、スマートプラグによる自動コントロールが可能になっています。スマートプラグには、このような単純な構造のオンオフスイッチの製品がよく似合うのです。
筐体も、Panasonicやデロンギとは違って、非常にコンパクトで場所をとりません。我が家のようなオープンキッチンには、できるだけコンパクトなモデルがふさわしいといえます。
スマートプラグが2200円、コーヒーメーカーが3000円、合計しても5200円です。どの全自動式コーヒーメーカーよりも、はるかに安い値段でスマートコントロールのコーヒーメーカーができあがります。
手順としては、まずコーヒーメーカーをスマートプラグにつなぎ、コーヒーメーカーのスイッチは常時ONにしておきます。そして、merossアプリで、スマートコンセントのスイッチをOFFに設定します。その上で、merossアプリの「スケジュール設定」画面で、タイマーや定時の電源ONまたはOFFを設定します。時刻は曜日ごとに変更することも可能です。私の場合は、毎朝7時にコーヒーメーカーの電源をONにするという設定にしました。まだ実際に試していないので分かりませんが、たぶん明日の朝7時にはコーヒーメーカーに自動的に電源が入り、コーヒーメーカーが自動的にコーヒーを抽出してくれることでしょう。明日の朝が楽しみです。
このスマートプラグは、Amazon Echoの「スマートホーム」機能を使って、Echoの音声アシスタントにも対応していますから、私が「アレクサ、コーヒーを入れて」と言うと、コーヒーメーカーの電源がONになります。また、「アレクサ、コーヒーメーカーをとめて」と言うと、自動的にスイッチがOFFになります。手を動かす必要がないし、離れたところからでも、コーヒーメーカーのオンオフが即座にできるので、とても便利です。
他にもスマート化できる家電製品はあるかもしれませんが、買い換えるのはもったいないので、ここらあたりでスマートホーム構築は終わりにしておきたいと思います。10年後には、家中の家電がAmazon EchoやGooole Homeで家の内外から自由にコントロールできるようになっていることでしょう
ゆうべセットしたコーヒーメーカーが、けさ7時ちょうどに作動し、美味しい珈琲ができました。「アレクサ、コーヒーメーカーをとめて」と言うと、コーヒーメーカーのスイッチがオフになりました。これを見て、妻はびっくりした様子で、思わず ✌️のサインを出しました! まずは大成功です。