メディア研究

ソーシャルメディアとしてのFlickr

 Flickrというと、オンラインの写真ストレージと思っている人が少なくないようです。Pro会員になると、1TBまでの写真を保存することができます。アルバムごとに整理することも簡単にできます。

 しかし、Flickrの最大の魅力は、自分が投稿した写真を、世界中の写真好きの人たちが共有し、互いにフォローしあったり、お気に入りに登録したり、コメントを載せたりといった、ソーシャルメディアとしての特徴にあります。

 たとえば、私が最近投稿した花菖蒲の写真には、次のようなコメントが寄せらました。

 ここで、Sue Hibberdさんの顔写真をクリックすると、この方のFlickrページにアクセスできます。そこには、美しい花や風景の写真が多数掲載されていました。

 そこで、私はさっそく、Sueさんをフォローすることにしました。これに対し、Sueさんが後日私をフォロー返しすれば、そこには、同じような写真を愛好する同士のコミュニティが生まれます。

 また、Flickrには多数のテーマ別Groupが作られています。花の写真が好きな人は、Flowers Groupに参加すると、すてきな写真にたくさん出会えます。世界遺産の写真に関心がある人には、UNESCO WOrld Heritage Siteというグループが用意されています。

 もし私が、世界遺産を訪ね、写真を撮ったら、このグループに投稿すれば、このグループに貢献できると同時に、愛好者とのコミュニケーションが生まれる可能性があります。

 このように、Flickrは単なる写真ストレージサービスであるだけではなく、ソーシャルメディアでもあるのです。いわゆる写真のプロというよりは、アマチュア写真家のコミュニティという性格が強いので、私のようなアマチュアの写真好きにとっても、敷居の低いメディアということができるでしょう。

 ちなみに、私の参加しているGroupは、次の通りです。

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