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デジタル海外旅行ガイド OneNote活用術

デジタル・ツールを活用して海外旅行を200%楽しむ法【予告編】

一人旅の楽しみは、事前に周到なプランを立てることにある!

海外旅行というと、昔はJTB、ジャルパック、近畿日本ツーリスト、日本旅行などの旅行代理店が企画するツアーに参加するのが当たり前でしたが、最近ではネットのおかげで、自分で企画を立て、航空券やホテルの予約もオンラインのサイトで行い、お安く海外旅行を楽しむことができるようになりました。現地での小旅行やイベント参加も、かつてはパック旅行のオプションを選択するしかなかったのですが、今ではやはりネットで提供されている現地の添乗員同行ツアーを自分で申し込むことができますし、劇場のチケットなども、座席指定でオンライン予約することができます。

その結果、旅行者自身がいわば旅行代理店の役割を演じるようになり、企画から旅行日程の作成、交通チケット、ホテルの予約、観光情報の収集、海外用モバイルルーターの確保、海外旅行傷害保険つきのクレジットカードの入手などを、自分好みにカスタマイズして手軽にできるようになりました。

ただ、こうした一連の準備作業は必ずしも簡単ではありませんし、きちんとしたドキュメントで整理、保存するのは容易ではありません。このブログでは、この「海外旅行プランをしっかりと管理するための情報収集、整理法」を、できるだけ詳しく、かつ分かりやすく紹介したいと思います。

旅行プランを立てることで、海外旅行を疑似的に楽しむ

以下では、私自身が実際に計画している約4ヵ月後(2019年2月)の海外旅行のプランを、主としてデジタル情報源を駆使して作成するというリアルな実践事例を取り上げることで、海外旅行を自分で作るためのをノウハウをご提供したいと思います。

詳しい旅行プランを自分の手で作成することは、決して事務的な準備作業にとどまるものではありません。旅行先の現地情報を収集し、列車や飛行機のルートを作り、ホテルや劇場チケット、旅行先でのツアーなどを予約し、観光ガイドブック、観光案内の公式サイト、旅行体験者のブログ記事を読み、Google マップで移動ルートを確認し、ホテルやレストラン、観光スポットなどの位置を調べる、などの一連の作業をしていると、もう旅行を先行的に「疑似体験」しているような楽しい気分になります。それをすべて詳細に記録できるツールがあれば、自分がこれから行く海外旅行に関する情報の大半が事前に用意できることでしょう。あとは、旅行で撮った写真やビデオなどを事後的に付け加えるだけということになるかもしれません。万一、旅行が中止になっても、事前のキャンセルは簡単ですし、集めた情報は次回のためにとっておけるので、無駄にはならないと思います。

OneNoteとEvernoteを記録ツールとして活用する

さて、旅行プランを集約するための情報ツールとしてぜひ活用したいのは、OneNoteというノートアプリと、Evernoteというクラウドアプリです。どちらも、ウェブや電子書籍などデジタルコンテンツを収集、保存し、整理するのに適しています。それぞれに得意、不得意なところがありますので、両方のアプリをうまく使い分けて、理想的な海外旅行プランを作成することにしたいと思います。

OneNoteで旅行プランの項目を決定

このブログでは、私が実際に来年2月に予定している「5泊7日のパリ観光旅行」を題材として、できるだけ詳しい旅行プランを作成する方法をご披露したいと思います。航空会社、鉄道、宿泊ホテルなどもすべて、実際に計画している実在のものです。参考にしていただければ幸いです。もちろん、代替の選択肢もその都度提示したいと思っています。

旅行プランを作成する場合、基本となる情報の作成には、OneNoteというノートアプリと、ウェブ上で提供されているGoogleマイマップ、Evernoteというクラウド型のノートアプリを使うのがいちばんのおすすめです。

今回のパリ旅行で必要なプラン項目は、次の10項目です。これはパリ旅行に限らず、世界中どこに旅行する場合にも必要な基本項目になります。

  1. 旅行日程
  2. 航空券の手配
  3. ホテルの予約
  4. 各種チケットの予約
  5. キャッシュ、クレジットカードの準備
  6. 海外旅行保険の契約
  7. ルーター、SIM、Wi-Fiの確保
  8. 観光スポットに関する情報の収集
  9. 鉄道、バス、地下鉄の情報、割引パスの入手
  10. フランス旅行会話の習得

本ブログでは、1から10までの事前準備プロセスを、段階を追って、一つづつ独立した記事として説明していきたいと思っています。全部で20回の連載になるかと思います。目次は以下のとおりです。

第1回 旅行プランに必要なデジタル・ツール(今回)

第2回 OneNoteの使い方

第3回 Evernoteの使い方

第4回 Chromeブラウザの使い方

第5回 Googleマップの使い方

第6回 電子書籍、電子雑誌の活用

第7回 YouTubeの使い方

第8回 ニュースメディアで現地情報を入手する方法

第9回 スマホアプリの使い方

第10回 旅行日程の作成

第11回 日程別マイマップの作成

第12回 航空券の手配

第13回 ホテルの予約

第14回 海外旅行に最適のクレジットカードの取得

第15回 海外旅行保険の加入

第16回 スマホアプリのインストール

第17回 海外旅行用のルーター、SIMの購入

第18回 海外旅行での写真撮影と編集テクニック

第19回 各種チケット、現地ツアーの予約

第20回 現地語の旅行会話の勉強

全編が完結すると、分量的には1冊の本に匹敵するものになると予想されます。内容的には、これまでの旅行関係の書籍にはない、きわめて独自の、実用性の高い、最新情報の詰まったものになるはずです。ぜひ完結までおつきあいください。

旅行プランに必要なデジタル・ツール

旅行プラン作成に適したデジタル・ツール

旅行日程の作成、宿泊するホテルに関する情報、予約の記録、使う飛行機に関する情報、チケット予約の記録、観光スポットに関する情報などを、使いやすい形で整理するデジタルツールとしては、何が最適でしょうか?ワードやPagesなどのワープロソフトやパワーポイントなどのプレゼンテーションソフトは、フォルダやファイルに分けて整理することができないので、あまり適しているとはいえません。それができるのは、マイクロソフトから出ているOneNote、クラウド型ノートアプリのEvernote、ライフログ型ノートアプリのDay Oneあたりではないかと思います。この他には、WordPressなどのウェブページやブログも旅行プラン作成に適してはいますが、情報が原則公開されてしまうので、セキュリティ上、プライバシー上の問題があります。海外旅行プランは、予約情報などの個人情報や著作権のある情報などを多数含んでいますから、あくまでもオフライン状態で作成し、保存する必要があります。Day Oneは旅行プラン作成に適していますが、残念ながらMac用のアプリしか出ておらず、Windows PCには対応していません。

したがって、上の条件を満たすデジタルツールは、OneNoteとEvernoteということになります。どちらにもメリット、デメリットがありますので、ここでは目的によって両者を使い分けるという方法を用いたいと思います。

情報作成ツールとしてのOneNoteとEvernoteの活用法については、次の記事が詳しいので、ぜひご参照ください。

もうひとつ、ウェブ上で作成でき、PCだけではなくタブレットやスマホでも活用できる海外旅行プラン作成のツールとして、「Googleマイマップ」があります。これは地図作成アプリですが、旅行日程別に地図上でホテル、レストラン、交通機関、移動ルートなどの予定情報を書き込み、保存しておくことができるので、海外旅行プラン作成のツールとして便利に使うことができます。以下では、これら3つのデジタルツールの使い方を簡単に説明しておきたいと思います。

OneNoteで作る海外旅行プラン

OneNoteは、ノートアプリですが、テキストエディタやワープロソフトと違って、「ノートブック」「セクション」「ノート」「サブノート」という4層に分けて情報を整理することができます。したがって、紙の本やフォルダボックスのような情報の仕分けを行うことが可能です。本ブログでは、「2020年パリ旅行」という大きなテーマでノートブックを作成します。この大きなノートブックの下に、「旅行日程」「航空券」「ホテル」「グルメ」「観光スポット」「旅行保険」「クレジットカード」「交通、地図」「旅行フランス語」といったセクションを作り、最下層にセクションごとの項目をページおよびサブページを作っていきます。これらの区分は、画面では色分けした「タブ」で区切られていますから、目的の情報を簡単に検索することができて便利です。具体的な作成例は、下に示すとおりです。

Evernoteによるパリ観光情報の収集、整理

海外旅行に必要な情報の大部分は、現在ではインターネットのウェブページから得ることができるようになっています。したがって、ウェブページの情報を自分のPCやタブレット、スマホなどに取り込んでおけば、海外旅行にとって便利です。しかし、OneNoteの場合には、ウェブページの全体をブラウザから取り込むと、「画像」形式で保存されてしまい、解像度が悪くなるだけではなく、テキストのコピペやリンクの活用ができなくなります。

ところが、Evernoteの場合には、ブラウザの「Evernoteクリッパー」拡張機能を使うと、ウェブページ全体をそのままのイメージでPCのEvernoteに取り込むことができます。テキストのコピペやリンクもウェブページと同じように使うことができるので、海外旅行の情報をOneNoteの場合よりも有効に活用することができます。

ただ、OneNoteとは違って、Evernoteでは情報の整理が「ノートブック」と「ノート」の2層で行うように作られています。また、ノートブックの数も250個以内と制限されているので、あまり使いやすいとはいえません。その代わり、Evernoteには「タグ」という強力な分類ツールが用意されており、タグは最大10万個まで作れる上、タグの下位に別のタグを入れ子のように作成することによって、タグの階層構造をつくることができます。これによって、OneNoteのように、情報を階層的に整理することが可能です。

今回のパリ観光旅行の場合、「パリ観光」という新規タグを作り、その下に旅行で必要な約30の項目を新規タグとしてつくりました。そのリストは、下のようになっています。

タグはあとで増やしたり減らしたりできますし、タグの下に、さらにサブタグを作ることもできます。ウェブページをクリップする場合には、タグ名を指定すると、このタグ名のついたEvernoteのページが自動的に生成されるので、ページの検索や整理に便利です。

このEvernoteには、あらかじめ「Webページ」「電子雑誌」「電子書籍」「電子新聞」などのノートブックを作成しています。これは、Evernoteに保存する情報のソースがどこにあるかを示すものです。ここでは、情報の整理をタグの階層で行うので、ノートブック名はあまり意味を持ちません。ただ、Evernoteでは、必ずそれぞれの情報にノートブック名をつけなくてはならないので、便宜的につけているだけです。

さて、実際にEvernoteを使って、ウェブ上のパリ観光情報を保存してみましょう。例として、エッフェル塔に関するWebページを、Chromeブラウザの「Evernote Clipper」でEvernoteにクリッピング(保存)してみることにします。あらかじめ、Chromeの拡張機能「Evernote Web Clipper」をインストールしておいてください。

下の画面は、ブラウザで「エッフェル塔」を検索して見つけたエッフェル塔に関する個人の案内ブログです。

エッフェル塔に行く前に知っておきたい行き方や見どころ | Pokke「ポッケ」
エッフェル塔に行く前に知っておきたい行き方や見どころ | Pokke「ポッケ」

この記事ではエッフェル塔の意外なエピソードから、行きかたやおすすめの撮影スポットなどをまとめてご紹介していきます。

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Evernote Web Clipperのボタンをクリックすると、下の右のようなメニューが表示されます。クリップ範囲は「ページ全体」を指定しました。保存先は「Webページ」としています。一番重要なのは、いちばん下の「タグ」です。「タグを追加」ボックスに、あらかじめ登録しておいたタグ(上の画面を参照)から、このWebページにいちばんふさわしいタグ名を選びます。できれば、階層性を生かして、「パリ観光」「エッフェル塔」という2つのタグを追加しておきます。

以上で設定は終わりです。あとは、緑の「クリップを保存」ボタンを押せば、Evernoteに、このブログ全体が、そのままの形でコピーされます。このようにクリッピングすることによって、オフラインでもエッフェル塔に関するブログ情報を参照することができます。また、同じ名前のタグで複数のWebページをクリップすれば、Evernote上で、「エッフェル塔」というタグをクリックすれば、エッフェル塔に関するWebページが並んで表示されますから、情報の整理になり、続けて異なるページを読みすすめることができて便利です。下の画像は、上のWebページに加えて、Wikipediaのエッフェル塔のページをクリップしてみたところです。このように、「エッフェル塔」というタグで呼び出すと、複数の関連のあるWebページを上下に並んで表示させることができます。

Chromeブラウザで旅行専用ブックマークを作成

OneNoteやEvernoteよりも手軽に、Webページの情報を収集し、整理する方法は、Chromeなどのブラウザに、これから行く海外旅行専用のブックマーク集を作ることでしょう。ブラウザにこれはと思うwebページをブックマークすることは、だれでもやっていると思いますが、果たしてどれくらいの人が、膨大なWebページにすぐアクセスできるような体系的なブックマーク集を作っているでしょうか?

私がふだん工夫しているのは、ブラウザのじ上部メニューバー(Chromeでは「ブックマーク」と呼んでいるところ)に、「フォルダ」の階層形式でブックマーク集を作成することです。今回の「パリ観光」の場合には、この名前の「ブックマーク」をフォルダ形式で追加し、その下に、さらにフォルダ形式で、パリ観光に関連のあるWebページ群を登録します。具体的には、次のとおりです。用いるブラウザはGoogle Chromeです。

1.ブックマークの新規作成

まず、ブラウザ右上の3つの点をクリックし、「ブックマーク」→「ブックマークマネージャー」を選択します。

次に、画面右上の3つの点をクリックし、「新しいフォルダを追加」を選択します。

すると、フォルダ名を入れるメニューが表示されますので、ここに「パリ観光」という名前を入れ、保存します。

これで、パリ観光に関するWebページを入れるための大きな入れ物ができました。次に、OneNoteやEvernoteで作成したような小さな項目をサブフォルダとして作ります。

「フォルダを追加」をクリックすると、下のように、フォルダ名を入れる画面が表示されますので、例えば「ホテル」などのサブフォルダ名をいれて保存します。すると、「パリ観光」フォルダの下に、サブフォルダが追加されていきます。このようにして、EvernoteのタグやOnenoteのセクションのように、「パリ観光」の下にサブカテゴリーをいくつでも作ることができます。

この続きは、本編で詳しく取り上げたいと思います。

Google「マイマップ」の活用

この「予告編」で最後に取り上げるデジタル・ツールは、Googleマップ機能の一つとして提供されている「マイマップ」です。Googleマップは、海外旅行をする人がいちばんお世話になるスマホアプリの一つですから、その使い方を知らない人はあまりいないと思います。けれども、Googleマップの重要な機能の一つである「マイマップ」を海外旅行のツールとしてフルに使いこなしている人は少ないのではないでしょうか?ここでは、「マイマップ」が海外旅行プランの作成においていかに役立つツールかを、イントロ的にご紹介しておきたいと思います。実際にパリを事例として作成した旅行用マイマップもお見せします。

Googleマップは、世界中の地域の地図を詳しく検索することができるので、通勤通学、お出かけ、ドライブ、ハイキングなどで活躍します。特定の場所を検索したり、その場所にある施設などを調べることができるだけではなく、目的地までのルートや所要時間を調べたり、「ストリートビュー」で周辺地域を立体的な写真で見ることもできます。以上の機能については、よく知られていますので、ここでは説明を省きます。海外旅行で事前に「旅行プラン」を立てるときに活躍するのは、これから説明する「マイマップ」です。

Googleマイマップを使うには、Googleのアカウントを登録していることが必要です。

1.マイマップの新規作成

Googleマップのページ(http://google.co.jp/maps/)を開いたら、まず自分のGoogleアカウントでログインします。すると、下のように、いまいる場所の地図が表示されます。

続いて、画面左上のマークをクリックします。すると、画面左にメニューがあらわれますので、「マイプレイス」をクリックします。

すると、下のように「マイプレイス」のメニューが表示されます。右の「マイマップ」をクリックすると、すでにマイマップを作成していれば、マイマップの一覧が表示されます。初めての場合は、下のように「地図はありません」と表示されます。

海外旅行に関するマイマップを作る場合は、「宿泊先のホテル周辺の地図」「旅行先で移動するルートの地図」「特定の観光スポット別の地図」「旅行日程別の観光地図」「現地のグルメマップ」「利用する交通機関、路線の地図」「ドライブやサイクリングのナビマップ」など、目的に応じたマップを複数つくっておくと便利です。それぞれを別のマイマップとして作成、登録しておけば、マイマップのリストから最適なマイマップを呼び出して、旅行先で活用することができます。

ここでは、一例として、私が実際に宿泊予定の、パリ6区「サンジェルマン・デ・プレ」のマイマップを作成してみたいと思います。

2.宿泊予定ホテル周辺のマイマップ作成

マイマップを作成するには、上の「マイプレイス」メニューの下にある「地図を作成」をクリックします。すると、下のように日本周辺の地図が表示され、左に「無題の地図」というメニューが表示されます。「無題の地図」に名前をつけましょう。「無題の地図」をクリックします。

すると、「地図のタイトルと説明を編集」というサブメニューが表示されますから、「地図タイトル」を「サン・ジェルマン・デ・プレ」に変更して保存します。

すると、新規マイマップの名称「サン・ジェルマン・デプレ」が表示された地図ができます。この状態では、まだ日本周辺地図のままです。目的地の地図を表示させるには、下図の検索ボックスに、サンジェルマン・デ・プレのフランス語名称を入れます。海外の地名の場合には、現地語で地名を入れると、適確な地図を表示させることが容易になります。この場合には、「Saint-Germain-des-Prés」とフランス語で入力します。

すると、下の図のように、検索ボックスの下に、いくつかの候補が表示されます。いちばん上の候補は、大通りの名称なので、2番目の候補をクリックしてみましょう。

すると、サンジェルマン・デ・プレ地区の中心にある広場がポイントで表示された地図に切り替わりました。

3.レイヤの作成

新規マイマップができたら、最初のすべきことは、「レイヤ」を作成することです。レイヤというのは、地図で表示したい施設、観光ポイント、移動ルートなどの「カテゴリー」のことです。たとえば、パリ観光の場合なら、「ホテル」「レストラン」「カフェ」「パン屋、ケーキショップ」「デパート、スーパー」「観光スポット」「ウォーキングツアー」といったレイヤを作成し、地図上の該当地点をそれぞれのレイヤに登録しておくと、観光する上で非常に便利です。

デフォルトのマイマップには、「無題のレイヤ」だけが表示されています。これをクリックして、レイヤ名を「ホテル」としましょう。1つのマイマップあたりのレイヤの数は10までという制限がありますので、この範囲内に収まるように、新規レイヤを作成していきます。その仕方は、メニューの「レイヤを追加」を押すだけです。

すると、「ホテル」レイヤの下に再び「無題のレイヤ」が表示されますから、この文字をクリックして、「レストラン」と入力して保存します。

この作業を繰り返して、10個以内のレイヤを作成しておきます。私がつくったのは、「ホテル」「レストラン」「カフェ」「パン&ケーキショップ」「デパート&スーパー」「その他のお店」「観光スポット」「ウォーキングツアー1〜3」の計10レイヤです。最後の「ウォーキングツアー」というのは、ミシュランの観光ガイドで紹介されているお薦めウォーキングツアーの散策ルートです。ミシュランでは電子書籍を発行しておらず、紙の書籍版しか入手できないので、マイマップに「手書きルート記入」メニューを利用してルートを作成しました。

次に、ホテル、レストランなどで行きたいところを住所で検索し、地図上でスポットとして登録し、レイヤーにも登録します。カテゴリーごとにわかりやすいように、アイコンと色を決めて、地図上でも検索しやすいようにします。最後のウォーキングツアーのルートは、地図作成メニューの「ラインやシェイプを追加」を使って作成します。このルートも好きなカラーで色分けしたり、太さを変えたりすることができます。

各スポットには、説明や写真、動画を複数入れることができます。観光しながら、スポットをクリックして見ることによって、パリ観光がより実り豊かなものになることは間違いありません。

このようにして作成した「サンジェルマン・デ・プレ」マイマップの完成形は、下に示すとおりです。

さらに詳しい作成方法、活用方法は、本編で改めて行うことにしたいと思います。今回紹介したのは、宿泊先ホテル周辺のマイマップでしたが、実際には、「旅行日程マイマップ」、「グルメマップ」「ミュージアムマップ」「メトロマイマップ」など、テーマ別にマイマップを作成すれば、海外旅行プランは、より充実したものになることでしょう。

(本編に続く)

 

 

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