テルミニ駅からフィレンツェ駅までは、特急で移動。日本のJRのようなTrenitaliaの新幹線Frecciarossa(フレッチャロッサ)と、私鉄のitalo(イタロ)のいずれかを選ぶことができます。出発時刻と料金を調べて決めることになります。ホテルのチェックアウト時刻を考え、12:25発のイタロの特急にしました。
特急券の事前予約
イタロには、シニア割引があるのでびっくりました。65歳以上はなんと半額近くになります。
フィレンツェ到着 13:57
イタロの特急は、1時間半でフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェラ駅に到着。
ピサの斜塔 15:40 - 16:40
ピサの斜塔(Torre di Pisa)は、イタリアのピサ市にある有名な鐘楼です。1173年に建設が始まり、完成までに約200年かかりました。この塔は、建設途中から地盤の不均質さにより傾き始め、そのままの状態で完成しました。塔の高さは約55.86メートルで、296段の階段があります。一時は最大5.5度傾いていましたが、1990年から2001年にかけて行われた改修工事により、現在は約3.97度の傾斜に是正されています。
斜塔(鐘楼) Torre Pendente (Campanile) トッレペンデンテ(カンバー) ピサの斜階はまさに傾斜ゆえに世界中に有名です。一番下は飾りアーケードで囲まれ、その上に6層の小アーケードが重なった円筒形の鐘楼で、ひとまわり小さな簡形の頂部が載っている。建築が開始されたのは1173年だが、1185年に第3層までできあがったときにはすでに傾き始め、工事は中断された。1275年に工事が再開されると傾きは急速に増し、緩和策として上層の階の中心軸をずらしたのだが、それは南から塔を観察するとよくわかる。完成は14世紀後半。その後傾きの増え方は緩やかになり、毎年0.7~0.8m程度にとどまっていたが、1838~39年に地下に埋まった基盤の部分の発掘作業が行われ、続いて 1935年と72年にボーリングと地盤強化の作業が行われると再び傾斜は増大し、倒壊の危機が真剣に心配されるまでになってしまった。現在中心軸は最下層と最上層でおよそ3mのずれがある。 長期に渡った倒壊対策の工事が終了し、2001年12月より再公開された。
ピサの斜塔のオンライン予約
ピサの斜塔は人気観光地なので、事前に次のサイトでオンライン予約をしておく必要があります。3ヶ月までから予約を受け付けています。
今回は、15:45に予約しました。オンライン予約は15分刻みで受け付けていますから、事前の旅程も15分刻みの細かさで計画しておくことが必要です。少しでも遅れると、受け付けてもらえないようなので、余裕を持って時間を調整する必要があります。しかし、予定していた列車に乗り損ねて、予約時間を大幅に超過して斜塔に到着。入り口で一悶着。なんとか入場することができました。
296段の階段は、斜塔で傾いているので、登りにくく、頂上まで登るのはしんどかったです。
頂上からの眺めは素晴らしかった。頂上階には、巨大な鐘が吊るされていました。
ドゥオーモ 16:50 - 17:30
ピサのドゥオモ(Pisa Cathedral)は、イタリアのピサにある壮大な大聖堂で、ピサのドゥオモ広場(Piazza del Duomo)に位置しています。この広場は「奇跡の広場」(Piazza dei Miracoli)とも呼ばれ、1987年に世界遺産に登録されました。ピサ大聖堂の建設は1063年に始まり、約200年かけて完成しました。この大聖堂は、ピサがパレルモ沖でサラセン艦隊に勝利したことを記念して建てられました。建物はラテン十字の形をしており、主にロマネスク様式で建てられていますが、ビザンティン様式の影響も見られます。
側面と異廊、さらには後陣も下層はブラインドアーケードで飾られ、後陣部ではその上に2段の柱廊が載っている。身 廊と乳廊の交差部には、やはり美しいアーケード装飾の基部をもつやや尖った形のクーボラが載っている。また、石 翼廊の後陣との接部に設けられた聖ラニエーリの扉Porta di S. Ranieriには「キリストの生涯Vita del Redentoreのブロンズ装飾(12世紀末)ボナン/Bonanno作が見られる。 内部の壁面には濃淡の大理石が帯状に組まれ、5つの廊に分かれている。間隔の詰ま った柱の配置と奥へ長く延び る身廊、内壁の周囲をぐるりと囲むマトロネオ(壁面上部に張り出して造られた婦人用の 席)、3式の異廊などがこの 聖堂の壮大さを強調している。一方、天井を覆う格間は 16世紀の物だ。身廊奥に置か れた説教壇(14世紀初)はG.ピ サーノGiovanni Pisanoの手による物でイタリアン・ゴシックの作品のなかでも最重要な物のひとつといえる。寓意像を彫った円柱と像が上部の8枚のパネルを円形につなげた説教理を支える構造で、各パネルには新約聖書にテーマを決めた見事な浮き彫りが施されている。 この説教壇のほぼ真ん前には「ガリレオのランプ」と呼ばれるランプが下がっている。言い伝えではガリレオはこのランプの揺れにヒントを得て振り子の法則を発見し 「ガリレオのランプ」と呼ばれるドたことになっているが、実際にはランプが ここに取り付けられたのは法則発見の半年 後のことであった。内陣の主祭理にはジャンボローニャGiambolognaによる6体の天 使の像が置かれ、十字楽像も同じく彼の作品である。アブシスにかかるドームには13世紀のすばらしいモザイクを見ることができる。マリアと洗礼者ヨハネを両脇に従えたキリストの姿を描いたもので、とくにヨハ ネの頭部と手はチマプーエCimabueの作といわれ、威厳の中にも人間味を備えた表情が印象的だ。
ドゥオーモ広場
「奇跡の広場」Piazza dei Miracoliとも呼ばれるこの広場は、間違いなくイタリアで最も美しい広場のひとつであろう。緑のカーペットを敷き詰めたような広々とした空間に、白い大理石で造られたモニュメ 白く輝やく、広場の建築群が点在し、開放感 と晴れやかさがある(ぜひ天気のよい日に訪れたい)。広場には壮麗なドゥオーモと洗礼堂、そしてかの有名な斜塔が建ち、奥にはカンボサントの大理石の壁が連なっている。それらの見学を始める前に、まずはこの調和に満ちた広場のたたずまいをゆっくり楽しみたい。
18:00 にバスでピサ中央駅まで戻ります。
Pisa 中央駅発 18:28
19:28 Florence着
19:30 荷物を受け取り
19:40 ホテルにチェックイン
Hotel Atlantic Palace
聖マリア・デル・フィオーレ大聖堂に歩いてすぐ行ける、上質なホテルです。
中央駅から徒歩5分。中央市場からも徒歩5分の好立地。フィレンツェの中心、ドゥオーモからも徒歩10分の位置にあり、観光に便利。四つ星ホテルでサービスもよく、朝食付き。
フィレンツェのホテル予約は最終的に決まるまでに、二転三転しました。最初はサンタ・マリア・ノヴェラ駅の近くのB&Bに予約しましたが、6日目にバーリに移動する時間が午前5時頃と早く、チェックアウトを受け付けてもらえないようだったので、ここから5分ほどの四つ星ホテルに予約を変更しましたが、ここも今ひとつ気に入らず、映画「眺めのいい部屋』の魅力に惹かれて、アルノ川の河畔のホテルに変更しました。けれども、このホテルがヴェッキオ橋の近くで、駅からは遠く、また川の眺められる部屋の料金が高かったので、もったいなくなり、結局、サンタ・マリア・ノヴェラ駅から徒歩5分、中央市場からも5分という好立地のHotel Atlantic Palaceにすることになりました。ただ、どのホテルも直前までキャンセル料無料だったので、実質的な損失はありませんでした。
考えてみれば、今回のように、「シニアの一人旅」の場合には部屋からの眺めよりは、駅や手軽な飲食店へのアクセスを最優先すべきでした。最後のホテルはこの条件を完全に満たしています。