イタリア旅行の知識

イタリア旅行の乗り物

今回のイタリア旅行で利用する乗り物は、鉄道、バス、地下鉄(ローマ、ナポリ)、タクシー、トラム(フィレンツェ)、フェリー(ナポリ、カプリ島)の6つです。シニアなので、レンタカーは使いません。以上6つの乗り物について、旅行に必要な最新知識をこのページですべてまとめておきたいと思います。取り上げる内容は、運行会社、乗り方、切符の購入・予約方法、料金、路線地図、時刻表、アプリの使い方、イタリア語交通会話・基本用語などです。

イタリアの鉄道

イタリアには、トレニタリア (Trenitalia; fs線ともいう)と、イタロ (italo.)という二つの鉄道会社があります。

トレニタリア Trenitalia

Trenitalia(トレニタリア)は、イタリア国鉄(FS)グループに属するイタリアの主要な鉄道運営会社です。日本のJRに匹敵するもの。2000年に設立され、イタリア国内および一部の国際路線を運行しています。Trenitaliaは、以下のようなサービスを提供しています:

1. Frecciarossa (フレッチャロッサ  .):高速鉄道サービスで、ミラノ、ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアなどの主要都市を結んでいます。最高速度は約300 km/hです。

2. Frecciargento(フレッチャルジェント ):中距離の高速鉄道サービスで、ローマと北東部、南部の都市を結びます。

3. Frecciabianca(フレッチャビアンカ):長距離の鉄道サービスで、主に北部と中部の都市を結びます。

4. Intercity(インターシティ):国内の中長距離列車で、主要都市をつなぐサービスです。

5. Regionale(レジョナーレ):地方列車で、地域内の短距離輸送を行っています。

Trenitaliaは、旅行者に対して便利で効率的な鉄道サービスを提供しており、チケットの購入はオンライン、駅の券売機、または窓口で行うことができます。イタリア国内での移動手段として広く利用されており、観光客にも人気があります。

Trenitaliaの公式サイト

イタリア新幹線 Frecciarossaの乗り方(YouTube動画)

イタロ .italo

Italo鉄道は、イタリアの高速鉄道サービスを提供する民間企業で、正式名称はNuovo Trasporto Viaggiatori (NTV)です。Italoはイタリア国内での主要都市間の高速移動手段として非常に人気があります。以下に詳細を説明します。

概要
- 設立: 2006年
- 運行開始: 2012年
- 本社: ローマ

路線とサービス
Italoの路線は、イタリアの主要都市を結んでいます。代表的なルートには以下があります:
- ミラノ - ローマ
- ミラノ - ナポリ
- ローマ - ヴェネツィア
- トリノ - ナポリ
- ボローニャ - フィレンツェ

列車
Italoの列車は、Alstom社製のAGV(Automotrice à Grande Vitesse)と呼ばれる車両を使用しています。これらの列車は、以下の特徴があります。
- 高速運転: 最大速度は360 km/hですが、通常の運行速度は約300 km/hです。
- 快適な座席: エコノミークラス、プレミアムクラス、ビジネスクラス、クラブクラスの4つのクラスがあり、それぞれ異なるレベルの快適性とサービスを提供しています。
- 環境への配慮: Italoの列車は、エネルギー効率が高く、二酸化炭素排出量を削減するように設計されています。

#サービス
Italoは、高速鉄道の運行だけでなく、様々な付帯サービスを提供しています。
- Wi-Fi: 全列車に無料のWi-Fiが提供されています。
- エンターテインメント: 映画、音楽、ゲームなどのオンデマンドエンターテインメントが利用できます。
- 飲食サービス: 座席までの軽食や飲み物のサービスがあり、ビジネスやクラブクラスではより充実したメニューが提供されます。

チケット
Italoのチケットは、オンラインで購入することができ、公式ウェブサイトやモバイルアプリから簡単に予約が可能です。また、早期予約やプロモーションを利用することで、割引価格でチケットを購入することもできます。

評判
Italoは、その快適さ、効率的なサービス、そしてリーズナブルな価格設定から、多くの旅行者に高く評価されています。また、競争が激しいイタリアの高速鉄道市場において、Italoは国有鉄道のTrenitaliaに対抗する存在となっています。

.italoの公式サイト

イタリア新幹線イタロ徹底解説!切符の買い方、乗り方、注意点など【フェッラーリ特急ITALO】(YouTube)

ローマーフィレンツ間の鉄道利用

今回のイタリア旅行では、まずローマからフィレンツェまで鉄道を利用します。そこで、この区間の鉄道利用の仕方を見ておきましょう。トレニタリアイタロのどちらが得かを調べたいと思います。どちらも、オンラインで事前予約すると、格安のチケットを手に入れることができるようです。私が乗車するのは、9月1日の午前11時頃にローマ発の列車です。この列車の格安切符をオンラインで購入することにしましょう。

トレニタリアの場合

上記のTrenitalia公式サイトにアクセスして、ローマーフィレンツェ間の特急の時刻表を検索してみると、9月1日の午前11時前後発の便名は次のとおりでした。

同じようにして、。italoの時刻表を検索してみると、9月1日午前11時前後発の特急列車の時刻表は次の通りでした。

所要時間を比較すると、トレニタリアの場合、1時間35分程度、イタロの場合、1時間36分程度とほぼ同じでした。ただ、料金を比べると、トレタニアは早い便だと40€以上もするのに対し、イタロは25.9€で、イタロの方がかなり安区なっています。

このように、同じ路線でも、トレニタリアとイタロでは、所要時間と料金でかなりの差があるようです。割引額も含めて、二つのサイトを比較して選択する必要がありそうです。

イタリアのバス

イタリアでは、地方などの場合、鉄道よりもバスの方が便数が多く、所要時間も短い場合が少なくありません。以下では、私が実際にバスを利用する区間について、具体的なバス会社、時刻表、料金などを調べてみたいと思います。

フィレンツェのバス

フィレンツェの市内は、徒歩で動くのが一番いいようですが、疲れている時などには、バスを使うのがいいかもしれません。

フィレンツェ市内には約100のバス路線が走っています。また、「Nottetempo」という特別な夜間サービスもあります。フィレンツェは小さな街で、徒歩でも訪れることができますが、公共交通機関が充実しているため、旅行者は問題なく市内を訪れることができます。

市内を移動する際に最も便利な路線は、C1、C2、C3、C4です。これらの路線はすべて電動バスです。通常の路線では、12番と13番が特に便利で、これらはアルノ川南の丘を登り、ミケランジェロ広場とサン・ミニアート・アル・モンテ教会まで行きます。

フィレンツェでは、ATAFというバス会社が市内を循環。

路線数は多く、主に中心街を周るミニバス( C1・C2・C3・D )をはじめ、空港へのシャトルバス、トラムまでも走らせています。

地図の入手方法
スマートフォンのアプリ at bus を入手するのがおすすめ!出発場所と到着場所を入れれば、バスの路線と所要時間、到着時刻を知らせてくれます。

路線地図のことを「Mappa integrata dei servizi di mobilità」と言いますが、単純に「Mappa dell'autobus (マッパ デッラウトブゥス)」で通じるでしょう。

"Nottetempo" と夜間バス
フィレンツェにはフルタイムの夜間バスサービスはありませんが、「Nottetempo」と呼ばれるサービスがあり、午後10時から午前2時まで運行され、市内のさまざまな地区をカバーしています。

フィレンツェのバス路線図(全体)

フィレンツェのバスの乗り方

Ferrovie del Sud Est

Ferrovie del Sud Est(フェッロヴィエ・デル・スド・エスト)(FSE)は、イタリアのプーリア地方で運営されている鉄道会社です。この会社はレッチェ南部の自治体や、バーリ、ブリンディジ、ターラントの各県で運行しています。また、バス路線も運営しています。2016年8月に、財政問題のためネットワークがフェッロヴィエ・デッロ・スタートによって引き継がれました。現在、会社はイタリア運輸省の完全所有となっています。

itabus

Itabusは、イタリア国内で長距離バスサービスを提供する新興のバス会社です。2021年に設立され、快適で手頃な価格の移動手段を提供することを目的としています。Itabusは最新のバス車両を使用し、Wi-Fi、USBポート、エアコン、トイレなどの設備を備えており、乗客に快適な旅を提供しています。また、オンラインでのチケット予約システムも充実しており、簡単に利用できます。

Itabusの路線はイタリア全土に広がっており、主要都市間を結んでいます。これにより、鉄道や飛行機に代わる移動手段として、多くの旅行者に利用されています。また、Itabusは環境に配慮した運営を行っており、低排出ガスのバスを導入するなど、持続可能な交通手段の提供にも力を入れています。

バーリ→アルベロベッロ

9月6日 Bari発10:00 - Alberobello着 11:05   FSEのバス

バーリ→マテーラ

9月7日 Bari発 7:40 - Matera 8:45着 Itabusでオンライン予約可能

バーリ→ナポリ

9月8日

12:20 バーリ発 Itabus 24.99€

15:40 ナポリ着

カプリ島内のバスとケーブルカー

カプリ島には鉄道がなく、移動にはバス、ケーブルカー、タクシーのいずれかを使います。その時刻表は、次のサイトでチェックすることができます。

capri.comの時刻表:

 

ローマ、ナポリの地下鉄

ローマの地下鉄

ローマには、地下鉄がA、B、Cと3線あります。特に東西に伸びるA線と南北に伸びるB線は、有名な観光スポットを通るので便利です。運行時間も5:30〜23:30と長く、市民や観光客にとってなくてはならない足になっています。A線とB線は、鉄道の終着駅であるテルミニで交差しているので、テルミニ駅で乗降する客にとっては特に便利です。

 

切符は、切符自動券売機で購入します。券売機ではクレジットカードで購入するのが無難です。

ローマの地下鉄の乗り方(YouTube動画)

ナポリの地下鉄

ナポリは、交通渋滞が激しいので、バスはなかなか来ないことが多いので、地下鉄を利用するのがおすすめ。午前6時から午後11時まで運行しています。Line 1、Line2、Line6の3つの線があります。

Line 1でナポリ中央駅からサンタルチア地区や考古学博物館に行く経路は次のとおりです。

Garibaldi (中央駅)→ Duomo (近代建築の駅舎が見どころ)→ Università (ボヴィオ広場)→ Municipio (ヌオーヴォ城、サンタルチア地区)→ Toledo → Dante → Museo (国立考古学博物館)

 

 

フィレンツェのトラム

フィレンツェは、他の多くのイタリアの都市と同様に、1950年代末に古い路面電車ネットワークを廃止しましたが、近年になって市内の増加する自動車交通問題を解決するために路面電車を再導入しました。現在のネットワークの最初の路線は、2010年に市中心部と隣接するスカンディッチ市を結ぶために開通しました。2番目の路線は、2019年2月11日に開通し、市中心部とフィレンツェ空港を結んでいます。現在のネットワーク運営者は、フランスのRATPの子会社であるGEST(Gestione Servizio tramviario)です。

現在は3つの線が運行しています。しかし、観光客の視点から見ると、街で提供されている3つの交通手段の中で、トラムは最も重要度は低いです。その理由は、トラムの路線がいずれも市の歴史的中心部を通っていないためです。

ナポリ、カプリ島のフェリー

ナポリとカプリ島を結ぶフェリーについての情報は以下の通りです。

フェリー会社と運行時間

1. 会社: ナポリからカプリ島へのフェリーは複数の会社が運行しています。代表的な会社には、Caremar、SNAV、NLG(Navigazione Libera del Golfo)があります。
2. 運行時間: フェリーは早朝から夕方まで、季節や天候によって異なりますが、通常1時間に1便程度の頻度で運行されています。夏季には特に便数が増えます。

所要時間

ナポリからカプリ島までのフェリーの所要時間は、フェリーの種類によって異なります。
- 高速船(ハイドロフォイル):約40~50分
- 普通フェリー:約1時間20分

時刻表 (capri.com)

ナポリ→カプリ島

カプリ島→ナポリ

出発港

ナポリの主な出発港は以下の2つです。
1. モーロ・ベヴェレッロ港(Molo Beverello): 高速船が主に発着する港です。
2. カルロ・ピサカーネ港(Calata Porta di Massa): 普通フェリーが発着する港です。

チケット購入

チケットはオンラインで事前に購入することが推奨されます。また、ナポリ港のチケットカウンターでも購入可能です。夏季や休日は特に混雑するため、事前予約が安心です。

オンライン・チケット購入サイト(Blu Blu)

ナポリ→カプリ島


カプリ島→ナポリ

運賃

運賃はフェリーの種類や季節によって異なりますが、高速船は普通フェリーよりも高価です。片道の運賃はおおよそ20〜40ユーロ程度です。

その他の情報

- 荒天時にはフェリーの運航が中止されることがありますので、出発前に運航状況を確認することをお勧めします。
- カプリ島ではマリーナ・グランデ(Marina Grande)に到着します。そこから島内の観光地へはバスやケーブルカーを利用できます。

 

イタリアのタクシー

タクシーは、駅や空港からホテルに直行したい場合、荷物が重い場合にはとても便利な交通手段です。しかし、料金が高いこと、たまに雲介タクシーに引っかかって、法外な料金を取られることなど、心配な点もあります。また、タクシー運転者の中には、イタリア語しか話せない人もいますから、語学に自信がないと正しい指示を運転手に伝えられず、トラブルになる可能性もあります。それでは、実際にイタリアのタクシーはどうなのでしょうか?今回のイタリア旅行の行き先別に、ネットや書籍などの情報をまとめておきたいと思います。

ローマのタクシー事情

 

 

 

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