ローマ到着から一夜明けて、9月1日(日)。この日は、朝からローマ市内観光、ホテルのチェックアウト、ローマから特急でフィレンツェに移動、フィレンツェからピサの日帰り観光、フィレンツェに戻ってホテルのチェックインと忙しい1日になります。事前予約をできるものは、すべて事前に予約しておき、効率的かつ楽にゆっくりまわることを心がけたいと思います。
シニアのイタリア旅行を安心して楽しむために、事前にオンライン予約すべきものは次の通りです。
- 航空機
- ホテル
- 現地ツアー
- 長距離列車
- 長距離バス
- 高速フェリー、クルーズ
- 有名な美術館、博物館
- ミュージカルやコンサートなどの劇場
- レストラン
- 大きな駅の荷物預かり(KiBagなど)
- 7:00 - 8:00 ホテルでの朝食
- 2014年9月1日朝のローマ古寺巡礼
- 8:15 - 9:15 サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会
- 9:20 - 9:50 コロッセオ、凱旋門
- 10:00 - 10:45 フォロ・ロマーノ
- ローマ市内観光のイタリア語
- 11:00 Monti Palace ホテルのチェックアウト
- 11:30 テルミニ駅で
- フィレンツェ到着 13:57
- 14:00 - 14:15 サンタ・マリア・ノヴェラ駅に事前予約で荷物を預ける
- サンタ・マリア・ノヴェラ駅 14:28発
- ピサ中央駅 15:28着
- ピサの斜塔 15:40 - 16:40
- ドゥオーモ 16:50 - 17:30
- Pisa 中央駅発 18:28
- 19:28 Florence着
- 19:40 ホテルにチェックイン
- Mercato Centrale(中央市場)フードコートで食事 20:00 - 21:00
7:00 - 8:00 ホテルでの朝食
ローマで予約したホテルは、やや高かったものの、朝食付きでした。しかも、最上階の眺めのいいテラス席なので、楽しみ。ここでの想定会話を作っておきます。
2014年9月1日朝のローマ古寺巡礼
8:15 - 9:15 サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会
8時15分にホテルを出発。リュックとカメラだけの軽装で出かけます。最初の訪問先は、ミケランジェロ作の「モーゼ像」があるサン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会です。生成AIのGeminiによると、この教会の概要は次のとおりです。
ローマの聖地、ミケランジェロの傑作が眠る教会
サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会(San Pietro in Vincoli)は、イタリア・ローマにある歴史と芸術が深く結びついた教会です。特に、ミケランジェロの彫刻「モーゼ」が安置されていることで有名です。
教会の名前の由来と歴史
- ヴィンコリ:イタリア語で「鎖」を意味します。
- 聖ペテロの鎖:この教会には、イエス・キリストの弟子ペトロが獄中に繋がれていたとされる鎖が安置されていると伝えられています。この聖遺物を祀るために、5世紀に建てられた教会です。
- ミケランジェロとの関係:16世紀、教皇ユリウス2世の依頼でミケランジェロがモーゼ像を制作しました。この像は、教皇墓のための壮大なプロジェクトの一部として構想されたものでしたが、完成したのはモーゼ像のみでした。
- 歴史的な建造物:教会自体は5世紀に建てられましたが、ルネサンス期に改修され、現在の姿になりました。
見どころ
- ミケランジェロのモーゼ:怒りをあらわにしたモーゼの表情は、見る者を圧倒します。ミケランジェロの天才的な彫刻技法が存分に発揮された作品です。
- 聖ペテロの鎖:教会の名前の由来となった聖遺物です。
- 美しい内装:ルネサンス様式の美しい内装も魅力の一つです。
ミケランジェロによる制作
Michelangelo ha affrontato la sfida di riprogettare l'architettura della tomba di Giulio II, adattando e modificando elementi già esistenti per creare un monumento innovativo. Ha sollevato l'intera struttura su una nuova base, aggiungendo dettagli che hanno esaltato le figure principali come il Mosè, che è diventato il punto focale del complesso. Nell'ordine superiore, ha introdotto elementi architettonici che guidano lo sguardo verso l'alto, fondendo architettura e scultura in una composizione che trasporta lo spettatore dalla vita terrena a quella celeste. Infine, le figure di Rachele e Lia, le ultime sculture completate da Michelangelo, rappresentano una nuova sensibilità spirituale, distinta dalle sue opere precedenti.
ミケランジェロは、ジュリオ2世の墓の建築を再設計するという課題に取り組み、既存の要素を適応・修正して革新的な記念碑を作り上げました。彼は全体の構造を新しい基礎の上に持ち上げ、モーゼのような主要な人物像を引き立てるディテールを追加しました。モーゼはこの複合施設の焦点となりました。上層部では、建築と彫刻を融合させ、視線を上方へ導く要素を取り入れ、観客を地上の生活から天上の世界へと運ぶ構成を生み出しました。最後に、ミケランジェロが最後に完成させた彫像であるラケルとリアは、彼の以前の作品とは異なる新しい精神性を表しています。
イタリア語 | 日本語の意味 |
Architettura | 建築 |
Riprogettare | 再設計 |
Sfida | 課題 |
Adattare | 適応 |
Modificare | 修正 |
Elementi | 要素 |
Esistenti | 既存の |
Monumento | 記念碑 |
Innovativo | 革新的な |
Struttura | 構造 |
Base | 基礎 |
Dettagli | ディテール, 詳細 |
Esaltare | 引き立てる, 強調する |
Figure principali | 主要な人物像 |
Mosè | モーゼ |
Punto focale | 焦点 |
Ordine superiore | 上層部 |
Elementi architettonici | 建築要素 |
Guidare | 導く |
Sguardo | 視線 |
Fondere | 融合させる |
Scultura | 彫刻 |
Composizione | 構成 |
Spettatore | 観客 |
Vita terrena | 地上の生活 |
Vita celeste | 天上の世界 |
Figure | 彫像 |
Sensibilità spirituale | 精神性 |
Opere precedenti | 以前の作品 |
William E. Wallace著『Michelangelo : Architetto di Dio』の一部を要約
和辻哲郎『イタリア古寺巡礼』より
『イタリア古寺巡礼』は、哲学者、倫理学者の和辻哲郎がドイツ留学期間中の1927年冬から1928年にかけてイタリアを旅した際に、日本にいる家族に宛てた私信をもとにして、後年まとめられて出版された書物です。
旅は約3か月にわたり、パリから南下してジェノバからイタリアに入り、ローマ、ナポリ、シチリアへ、そののちアッシジ、フィレンツェ、ボローニャ、ヴェネツィアと中部~北部を訪れています。和辻哲郎がサン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ寺院を訪れたのは、1928年1月10日でした。その時の様子は、次のように描かれています。
「去る10日には、朝、金の用事でトーマス・クックへ行つて、その足で、ミケランヂ ェロのモーゼ像を見るために、サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリといふ寺へ行つた。 コロセウムの少し北の方にある。 この頃ギリシア彫刻に感心させられてあるせいか、ミケランヂェロの作を見ると、ひどくギリシア彫刻に越されてあるといふ気がしてならない。ミケランデェロはギリシア彫刻の偉さを質によく理解してみた人であつた。そのことを示す逸話も残ってゐる。古代の彫刻はルネッサンス以後いろいろ補修を受けてゐるものが多く、腕をつぎ足すとか、首をつけるとか、具をつぐとか、さういふ補修のために却つて印象を壊してあるのであるが、ミケランヂェロは、ベルヴェデレのアポロだつたか何だつたかの像に腕を補つてくれと頼まれたとき、どうしても附けることが出来なかつたといふ。 原作が好く解れば解るほどさうなると思ふ。このモーゼの像を見ても、ギリシア人と同じやり方では到底かなはない、ギリシア人のやらなかった道を見つけたい、といふ氣持が非常によく出てゐると思ふ。これはルネッサンスの藝術家が大抵持つてゐた氣持で、ミケランヂェロー人には限らないであららが、しかしミケランヂェロは特にその気持が強かったであらう。モーゼの像もギリシア彫刻と同じく、「中から盛り出るもの」を刻み出さうとしてあるのであって、決して上つつらの、中の空つぽな形だけを作らうとしてあるのではないが、しかしそれをギリシア彫刻とまるで違つたやり方でやらうとしてゐる。モーゼの将でも、着物のひだでも、腕や肩の肉でも、ほとんど全體の形を無視するかのやうに、むくくもり上つてゐる。その局部的な表現力で、全體の輪廓などをわざと見せないやうにしてるのではないか、と思はれるほどである。この像の腐員を見たときにはあまりごたくしてみて顧に感じたが、質物を見てやっとそのわけが解つたやうに感じる。ギリシア人の重んじた簡素さ、輪駅の鮮明さを犠牲にしてまでも、このむくくともり上るものを生かせようとしたのであらう。 古本この像は體の釣合が悪い、例へば首のわりに肩や腕が大き過ぎる、と云はれてゐるが、それはわざとやつたことに相違ない。さういふ仕方で「内なるもの」を、或は精神を、外に押し出すことが出来る。それが彼のねらひであったと思はれる。内と外の別のないギリシア人、内が外であるギリシア人には、そんなことは問題にならなかつたのである。ミケランヂェロは確かに新らしい境地を開いた。しかしこの二様の仕事を比べて見ると、ギリシア人は、全盤の調和のなかでいかにも朗らかにやつてゐる。ミケランヂェロは、それより「深刻」に、或は「精神的」になつたかも知れないが、しかし偏つてゐる。二つを比べろといはれれば、ミケランヂェロの負けだといふほかはない。ミケランヂェロがされてみるといふのはその意味である。」
果たして、ミケランジェロ像の芸術性は、和辻の言うようにギリシャ彫刻に負けているのだろうか?現地でその点を検証してみたいと思います。
9:20 - 9:50 コロッセオ、凱旋門
ここは、もう何回も来ているので、今回は最新カメラで撮影するだけにとどめたいと思います。お目当ては、その先にあるフォロ・ロマーノです。
10:00 - 10:45 フォロ・ロマーノ
フォロ・ロマーノは、これまで上から眺めるだけで、一番中心にある「聖なる道」を歩いたことがなかったので、今回はコロッセオの入り口から入り、ティトゥスの凱旋門を通り、ヴェスタの神殿、ユリウスのバジリカ、元老院などの遺跡を撮影して、カピトリーニ美術館に至るというほぼ直線ルートで、約30分かけて撮影をする予定です。
フォロ・ロマーノ(Foro Romano)は、古代ローマの政治、経済、宗教、社会生活の中心地であり、ローマ市内にある遺跡群の中でも最も重要かつ有名な場所の一つです。このエリアは、ローマの中心部に位置し、カピトリーノの丘とパラティーノの丘に挟まれた谷間に広がっています。
歴史的背景
フォロ・ロマーノは紀元前7世紀頃から利用され始めました。最初は市場や公的な集会の場として使用されていましたが、ローマが拡大し、都市が発展するにつれて、フォロは重要な政治、宗教、司法の拠点となりました。
主な建造物と遺跡
フォロ・ロマーノには、以下のような多くの重要な建造物や遺跡が存在します:
1. **ウェスタの神殿(Tempio di Vesta)**: 家庭と火の女神ウェスタに捧げられた神殿。神殿内には永遠に燃え続ける火が保たれていたとされています。
2. **サトゥルヌス神殿(Tempio di Saturno)**: 収穫と富の神であるサトゥルヌスを祀る神殿で、紀元前497年に建てられました。ここはローマ共和国の国庫が保管されていた場所でもあります。
3. **ティトゥスの凱旋門(Arco di Tito)**: 紀元81年に建てられた凱旋門で、ユダヤ戦争に勝利したティトゥス皇帝を称えるために建設されました。
4. **セプティミウス・セウェルスの凱旋門(Arco di Settimio Severo)**: 紀元203年に建設されたこの凱旋門は、セプティミウス・セウェルス皇帝とその息子たちのパルティア戦役での勝利を記念しています。
5. **クルア・ホスティリア(Curia Hostilia)**: ローマ元老院の会議場。現在見ることができるものは後の時代に再建されたものですが、元は紀元前7世紀に建設されました。
6. **ロストラ(Rostra)**: 古代ローマの演壇で、政治家たちが演説を行った場所です。ここからはローマ市民に向けた重要なメッセージが発信されました。
7. **バシリカ・ユリア(Basilica Julia)**: 司法および商業活動が行われた場所で、ユリウス・カエサルによって建設されました。
フォロ・ロマーノの意義
フォロ・ロマーノは、古代ローマにおける権力と宗教の象徴であり、多くの歴史的出来事の舞台となりました。ここではローマの政治家たちが議論を交わし、宗教的儀式が行われ、また市民が集まり社会生活が営まれていました。今日、フォロ・ロマーノはローマ観光のハイライトであり、古代ローマの歴史を学ぶ上で欠かせない場所です。
フォロ・ロマーノを訪れることで、ローマ帝国がどのように機能していたのか、またその社会構造や価値観について深く理解することができます。
ローマ市内観光のイタリア語
美術館、博物館
English | Japanese | Italian |
Museum | 博物館 (はくぶつかん) | Museo |
Gallery | ギャラリー | Galleria |
Art Gallery | 美術館 (びじゅつかん) | Galleria d'arte |
Modern Art | 現代美術 (げんだいびじゅつ) | Arte moderna |
Artist | 芸術家 (げいじゅつか) | Artista |
Painting | 絵画 (かいが) | Dipinto |
Sculptor | 彫刻家 (ちょうこくか) | Scultore |
Sculpture | 彫刻 (ちょうこく) | Scultura |
Architect | 建築家 (けんちくか) | Architetto |
Architecture | 建築 (けんちく) | Architettura |
Restored | 修復された (しゅうふくされた) | Restaurato |
Century | 世紀 (せいき) | Secolo |
Style | スタイル | Stile |
Prehistoric | 先史時代の (せんしじだいの) | Preistorico |
B.C. | 紀元前 (きげんぜん) | A.C. (Avanti Cristo) |
A.D. | 西暦 (せいれき) | D.C. (Dopo Cristo) |
Ancient | 古代の (こだいの) | Antico |
Etruscan | エトルリア人の (えとるりあじんの) | Etrusco |
Classical | 古典の (こてんの) | Classico |
Greek | ギリシャの (ぎりしゃの) | Greco |
Roman | ローマの (ろーまの) | Romano |
Byzantine | ビザンティンの | Bizantino |
Islamic | イスラムの | Islamico |
Medieval | 中世の (ちゅうせいの) | Medievale |
Romanesque | ロマネスク様式の (ろまねすくようしきの) | Romanico |
Gothic | ゴシック様式の (ごしっくようしきの) | Gotico |
Renaissance | ルネサンスの | Rinascimentale |
Baroque | バロック様式の (ばろっくようしきの) | Barocco |
Rococo | ロココ様式の (ろここようしきの) | Rococò |
Neoclassical | 新古典主義の (しんこてんしゅぎの) | Neoclassico |
Impressionist | 印象派の (いんしょうはの) | Impressionista |
Art Nouveau | アール・ヌーヴォー | Art Nouveau |
Modern | 現代の (げんだいの) | Moderno |
Abstract | 抽象的な (ちゅうしょうてきな) | Astratto |
教会
English | Italian | Japanese |
Church | Chiesa | 教会 |
Chapel | Cappella | 礼拝堂 |
Prayer Hall | Sala di preghiera | 祈りの間 |
Baptistery | Battistero | 洗礼堂 |
Altar | Altare | 祭壇 |
Bells | Campane | 鐘 |
Choir | Coro | 聖歌隊 |
Cloister | Chiostro | 回廊 |
Cross | Croce | 十字架 |
Crypt | Cripta | 地下室 |
Dome | Cupola | ドーム |
Organ | Organo | オルガン |
Pulpit | Pulpito | 説教壇 |
Relic | Relique | 聖遺物 |
Sacristy | Sagrestia | 聖具室 |
Stained Glass | Vetro colorato | ステンドグラス |
Steeple | Campanile | 尖塔 |
Treasury | Tesoreria | 財務室 |
Pope | Papa | ローマ教皇 |
Priest | Prete | 司祭 |
Nun | Suora | 修道女 |
Mass | Messa | ミサ |
Can I climb the tower? | Posso salire sulla torre? | 塔に登れますか? |
歴史用語
英語 | 日本語 | イタリア語 |
Ancient Greece | 古代ギリシャ | Antica Grecia |
Roman | ローマ | Romano |
Caesar | カエサル | Cesare |
Roman Peace | ローマの平和 (パクス・ロマーナ) | Pace Romana (Pax Romana) |
Barbarians | 蛮族 | Barbari |
Fall of Rome | ローマの滅亡 | Caduta di Roma |
Holy Roman Emperor | 神聖ローマ皇帝 | Imperatore del Sacro Romano Impero |
Golden Age | 黄金時代 | Età dell'Oro |
Middle Age | 中世 | Medioevo |
Crusades | 十字軍 | Crociate |
Renaissance | ルネサンス | Rinascimento |
Reformation | 宗教改革 | Riforma |
Enlightenment | 啓蒙時代 | Illuminismo |
Industrial Revolution | 産業革命 | Rivoluzione Industriale |
Italian Unification | イタリア統一 | Unificazione Italiana |
World War I | 第一次世界大戦 | Prima Guerra Mondiale |
Fascism | ファシズム | Fascismo_ |
城、宮殿
英語 (English) | イタリア語 (Italian) | 日本語 (Japanese) |
Castle | Castello | 城 (しろ) |
Palace | Palazzo | 宮殿 (きゅうでん) |
Royal Residence | Residenza Reale | 王宮 (おうきゅう) |
Fortress | Fortezza | 要塞 (ようさい) |
Hall | Sala | ホール / 大広間 (だいこうま) |
Kitchen | Cucina | 台所 (だいどころ) |
Dungeon | Prigione | 地下牢 (ちかろう) |
Moat | Fossato | 堀 (ほり) |
Fortified Walls | Mura Fortificate | 城壁 (じょうへき) |
Tower | Torre | 塔 (とう) |
Fountain | Fontana | 噴水 (ふんすい) |
Garden | Giardino | 庭園 (ていえん) |
King | Re | 王 (おう) |
Queen | Regina | 女王 (じょおう) |
Knight | Cavaliere | 騎士 (きし) |
Fair Maiden | Fanciulla Gentile | 美しい乙女 (うつくしいおとめ) |
Dragon | Drago | 竜 (りゅう) |
11:00 Monti Palace ホテルのチェックアウト
時間が逼迫しているので、あらかじめ荷造りは済ませておき、ホテルに戻ったら、直ちにチェックアウトの手続きを済ませて、ホテルをあとにします。チェックアウトの会話は次のとおりです。
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11:30 テルミニ駅で
タクシーが来たら乗り込み、テレミニ駅まで行きます。この時の会話は、前日のテルミニ駅とほぼ同じなので、ここでは省略します。
テルミニの中央市場 (Mercato Centrale) フードコートで昼食
タクシー運転手に、テルミニ駅横の中央市場まで行ってもらいます。
Per favore, vada al Mercato Centrale dentro la Stazione Termini.
(テルミニ駅の中央市場まで行ってください)
中央市場のフードコートで、パスタなど、美味しいランチが安く食べられます。
テルミニ駅からフィレンツェ駅までは、特急で移動しますが、日本のJRのようなTrenitaliaの新幹線Frecciarossa(フレッチャロッサ)と、私鉄のitalo(イタロ)のいずれかを選ぶことができます。出発時刻と料金を調べて決めることになります。ホテルのチェックアウト時刻を考えると、12:25発のイタロの特急が最適にようです。
特急券の事前予約
イタロには、シニア割引があるのでびっくりました。65歳以上はなんと半額近くになります。
12:25 ローマ → 13:57 フィレンツェ
フィレンツェ到着 13:57
イタロの特急は、1時間半でフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェラ駅に到着します。この後、ピサ観光を予定しているので、ホテルへのチェックインは、ピサから帰ってから、夜にしたいと思います。時間節約のため、サンタ・マリア・ノヴェラ駅の荷物預かり所にスーツケースを預ける予定です。駅構内のKi Bagという荷物預け所にオンラインで事前予約をとっておきました。
14:00 - 14:15 サンタ・マリア・ノヴェラ駅に事前予約で荷物を預ける
預かり所での会話:
荷物をリュックだけにして、Italia Railの鉄道でピサ観光に出発します。
サンタ・マリア・ノヴェラ駅 14:28発
Florence Santa Maria Novella発 14:28
Pisa Centrale着 15:28
ちょうど1時間でピサ中央駅に到着します。
ピサ中央駅 15:28着
ピサ中央駅から、LAM ROSSA(赤)というバス路線を使って、10分足らずで斜塔まで行けます。本数も10分に一本程度はあり、便利な路線です。片道€1.2。バス切符は、駅前のタバッキなどで購入できます。バス内でも購入できますが、その際は€2と割高になります。バス乗り場は、駅の北口を出た広場にあります。Duomo広場行きのバスが出ています。
バス乗り場について尋ねる会話
ピサの斜塔 15:40 - 16:40
ピサの斜塔(Torre di Pisa)は、イタリアのピサ市にある有名な鐘楼です。1173年に建設が始まり、完成までに約200年かかりました。この塔は、建設途中から地盤の不均質さにより傾き始め、そのままの状態で完成しました。塔の高さは約55.86メートルで、296段の階段があります。一時は最大5.5度傾いていましたが、1990年から2001年にかけて行われた改修工事により、現在は約3.97度の傾斜に是正されています。
斜塔(鐘楼) Torre Pendente (Campanile) トッレペンデンテ(カンバー) ピサの斜階はまさに傾斜ゆえに世界中に有名です。一番下は飾りアーケードで囲まれ、その上に6層の小アーケードが重なった円筒形の鐘楼で、ひとまわり小さな簡形の頂部が載っている。建築が開始されたのは1173年だが、1185年に第3層までできあがったときにはすでに傾き始め、工事は中断された。1275年に工事が再開されると傾きは急速に増し、緩和策として上層の階の中心軸をずらしたのだが、それは南から塔を観察するとよくわかる。完成は14世紀後半。その後傾きの増え方は緩やかになり、毎年0.7~0.8m程度にとどまっていたが、1838~39年に地下に埋まった基盤の部分の発掘作業が行われ、続いて 1935年と72年にボーリングと地盤強化の作業が行われると再び傾斜は増大し、倒壊の危機が真剣に心配されるまでになってしまった。現在中心軸は最下層と最上層でおよそ3mのずれがある。 長期に渡った倒壊対策の工事が終了し、2001年12月より再公開された。
ピサの斜塔に入る時の会話
私:15時45分からの予約をしているのですが。
係員:予約票を見せてください。
私:はい、これです。
ピサの斜塔のオンライン予約
ピサの斜塔は人気観光地なので、事前に次のサイトでオンライン予約をしておく必要があります。3ヶ月までから予約を受け付けています。
今回は、15:45に予約しました。オンライン予約は15分刻みで受け付けていますから、事前の旅程も15分刻みの細かさで計画しておくことが必要です。少しでも遅れると、受け付けてもらえないようなので、余裕を持って時間を調整する必要があります。
ドゥオーモ 16:50 - 17:30
ピサのドゥオモ(Pisa Cathedral)は、イタリアのピサにある壮大な大聖堂で、ピサのドゥオモ広場(Piazza del Duomo)に位置しています。この広場は「奇跡の広場」(Piazza dei Miracoli)とも呼ばれ、1987年に世界遺産に登録されました。ピサ大聖堂の建設は1063年に始まり、約200年かけて完成しました。この大聖堂は、ピサがパレルモ沖でサラセン艦隊に勝利したことを記念して建てられました。建物はラテン十字の形をしており、主にロマネスク様式で建てられていますが、ビザンティン様式の影響も見られます。
「キリストの生涯」を描いた正面扉
側面と異廊、さらには後陣も下層はブラインドアーケードで飾られ、後陣部ではその上に2段の柱廊が載っている。身 廊と乳廊の交差部には、やはり美しいアーケード装飾の基部をもつやや尖った形のクーボラが載っている。また、石 翼廊の後陣との接部に設けられた聖ラニエーリの扉Porta di S. Ranieriには「キリストの生涯Vita del Redentoreのブロンズ装飾(12世紀末)ボナン/Bonanno作が見られる。 内部の壁面には濃淡の大理石が帯状に組まれ、5つの廊に分かれている。間隔の詰ま った柱の配置と奥へ長く延び る身廊、内壁の周囲をぐるりと囲むマトロネオ(壁面上部に張り出して造られた婦人用の 席)、3式の異廊などがこの 聖堂の壮大さを強調している。一方、天井を覆う格間は 16世紀の物だ。身廊奥に置か れた説教壇(14世紀初)はG.ピ サーノGiovanni Pisanoの手による物でイタリアン・ゴシックの作品のなかでも最重要な物のひとつといえる。寓意像を彫った円柱と像が上部の8枚のパネルを円形につなげた説教理を支える構造で、各パネルには新約聖書にテーマを決めた見事な浮き彫りが施されている。 この説教壇のほぼ真ん前には「ガリレオのランプ」と呼ばれるランプが下がっている。言い伝えではガリレオはこのランプの揺れにヒントを得て振り子の法則を発見し 「ガリレオのランプ」と呼ばれるドたことになっているが、実際にはランプが ここに取り付けられたのは法則発見の半年 後のことであった。内陣の主祭理にはジャンボローニャGiambolognaによる6体の天 使の像が置かれ、十字楽像も同じく彼の作品である。アブシスにかかるドームには13世紀のすばらしいモザイクを見ることができる。マリアと洗礼者ヨハネを両脇に従えたキリストの姿を描いたもので、とくにヨハ ネの頭部と手はチマプーエCimabueの作といわれ、威厳の中にも人間味を備えた表情が印象的だ。
ドゥオーモ広場
「奇跡の広場」Piazza dei Miracoliとも呼ばれるこの広場は、間違いなくイタリアで最も美しい広場のひとつであろう。緑のカーペットを敷き詰めたような広々とした空間に、白い大理石で造られたモニュメ 白く輝やく、広場の建築群が点在し、開放感 と晴れやかさがある(ぜひ天気のよい日に訪れたい)。広場には壮麗なドゥオーモと洗礼堂、そしてかの有名な斜塔が建ち、奥にはカンボサントの大理石の壁が連なっている。それらの見学を始める前に、まずはこの調和に満ちた広場のたたずまいをゆっくり楽しみたい。
18:00 にバスでピサ中央駅まで戻ります。
Pisa 中央駅発 18:28
19:28 Florence着
19:30 荷物を受け取り
19:40 ホテルにチェックイン
Hotel Atlantic Palace
聖マリア・デル・フィオーレ大聖堂に歩いてすぐ行ける、上質なホテルです。
中央駅から徒歩5分。中央市場からも徒歩5分の好立地。フィレンツェの中心、ドゥオーモからも徒歩10分の位置にあり、観光に便利。四つ星ホテルでサービスもよく、朝食付き。
フィレンツェのホテル予約は最終的に決まるまでに、二転三転しました。最初はサンタ・マリア・ノヴェラ駅の近くのB&Bに予約しましたが、6日目にバーリに移動する時間が午前5時頃と早く、チェックアウトを受け付けてもらえないようだったので、ここから5分ほどの四つ星ホテルに予約を変更しましたが、ここも今ひとつ気に入らず、映画「眺めのいい部屋』の魅力に惹かれて、アルノ川の河畔のホテルに変更しました。けれども、このホテルがヴェッキオ橋の近くで、駅からは遠く、また川の眺められる部屋の料金が高かったので、もったいなくなり、結局、サンタ・マリア・ノヴェラ駅から徒歩5分、中央市場からも5分という好立地のHotel Atlantic Palaceにすることになりました。ただ、どのホテルも直前までキャンセル料無料だったので、実質的な損失はありませんでした。
考えてみれば、今回のように、「シニアの一人旅」の場合には部屋からの眺めよりは、駅や手軽な飲食店へのアクセスを最優先すべきでした。最後のホテルはこの条件を完全に満たしています。実際に泊まって、この点を検証してみたいと思います。
ホテルでの会話(チェックインと中央市場についての質問)
ホテルの横は、アリエント通り。皮製品を売るお店が市場のように軒を並べています。冷やかしながら歩くと楽しそう。安物を掴まれないようにご用心!その先の左側が中央市場。その2階がフードコートです。下のGoogle Street Viewをマウスや指で操作しながら、ヴァーチャルなショッピングを楽しむこともできます。正面に見えるのが今回宿泊するホテルです。
Mercato Centrale(中央市場)フードコートで食事 20:00 - 21:00
2階のフードコートで夕食を取る予定。(営業時間 10:00 - 24:00)
トスカーナ料理を中心に多種多様なブースが並んでいます。パスタ、肉魚料理、ピッツァ、ワイン、デザートなんでもあります.
トイレ、Wi-Fiが無料。