2024都知事選

正直者が報われ、嘘つきが滅びる社会の到来

文春オンラインでの告発記事配信の衝撃

2024年6月20日。それは、歴史に記憶される日付になるかもしれない。小池百合子知事がカイロ時代にアパートで一緒に暮らしていた元友人の北原百代氏が小池氏の学歴詐称の経緯を生々しく証言した手記が「文春オンライン」で初めてネット公開されたのである。北原さんの顔写真入りの記事を読んだ私は大きな衝撃を受けた。それまでは、小池知事の学歴詐称疑惑を単なる選挙戦の一エピソードくらいにしか捉えていなかった私だったが、この告白記事を読んで、北原さんの証言の信憑性が高いこと、小池知事が若い頃から嘘に嘘を重ねて今日の地位を築いてきたことを知り、これは絶対に許せないことだという気持ちになったのだった。

SNSでの拡散と小池知事陣営の打撃

案の定、このニュースはSNSであっという間に拡散されて、小池氏への非難が一気に高まり、それまで現職の強みで選挙戦では圧倒的に優勢だと見られていた小池氏は一気に窮地に追い込まれる事態となった。それとともに、カイロ大学卒業をめぐる疑惑だけではなく、アラビア語が流暢だったと誇示するビデオが専門家の手で分析されて、小池氏のアラビア語が幼児レベルに過ぎないことが暴露されてしまった。嘘がバレたことに気づいた小池氏が慌ててこのビデオを削除すると、それが別のユーザーによってアップされ、小池氏に対する批判はさらに強まった。これに恐れをなしてか、小池氏は今朝になって、再び問題のビデオを再投稿するというオタオタぶりである。この女性は、本当に嘘で嘘を塗り固めようとする、稀代の大嘘つきだと断定せざるを得ない。

北原百代さんの勇気ある証言

82歳になる北原さんが命をかけて告発した手記は、もともと2020年に石井妙子さんとの対談で公にしたものだが、2023年11月に文春文庫で再刊された時に、実名で証言することにしたのだという。それが、6月20日に文春オンラインで公開された手記のもとになったものらしい。

ではなぜ、去年の11月の時点で公開されたはずの決定的な証言が当時は無視されたのに、今になって大きな反響を呼んで、小池知事を追い詰めるまでになったのだろうか。その原因は、去年の公表が文庫という出版物に限定されていたこと、大手マスコミがこれを黙殺したことが原因だと思う。これに対し、今回の文春オンラインの記事は、大手マスコミが統制できないネットメディアで広く日本中に報道され、かつその記事がXなどのSNSで北原さんの誠実そのものの顔写真とともに広く拡散したからだと思う。

Yahoo! News (1) このまま黙って死んだら悔いが残る

https://x.gd/YLmtA

Yahoo News (2) だって、バレちゃうからね

https://x.gd/7JZVB

文春文庫『女帝 小池百合子』購入へ

もとになった告発本「女帝 小池百合子」を買い求めるべく、今朝は渋谷の本屋さんで入手した私は、いま、渋谷のカフェ「タリーズ」でこの本をゆっくりと読み始めている。小池百合子のどんな素顔が明らかになるか、ちょっと怖いが、楽しみでもある。


小池知事とそれを支える権力メディアの誤算

北原百代さんは、小池百合子さんの数々の嘘を証言することに強い恐怖感を覚えたが、いま自分が黙って死んだらきっと後悔するだろうと思い、勇気を振り絞って実名で公表することにしたのである。昔だったら、こうした告発は、小池が握っている巨大な権力を前にして、黙殺されるだけではなく、大きな報復を受けただろう。しかし、SNSによって正義の情報が自由に流通するようになった今の社会では、「正直者の正しい主張」が認められ、「嘘まみれの情報」は淘汰、制裁されるという逆転の結果をもたらすようになっている。小池知事とそれを支える巨大メディア側は、こうした歴史の大きな変化に気づかなかったのだろう。「AIゆりこ」とか言って時代に乗っているかのようなパフォーマンスをしても、その非人間的な側面を批判され、動画をアップしても、それが作為的で欺瞞に満ちた演技であることがすぐにバレてしまう。誰が、真正直な候補者か、都民の多くはとっくに気づいているのではないだろうか。

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