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散歩記録
日時:2025年6月12日(木)
天候:晴れ
場所:明治神宮御苑(東京都渋谷区)
距離:3.02km
歩数: 4,509歩
カロリー:170kcal
所要時間:1時間14分!4f13.1
ウォーキングマップ
明治神宮御苑の花菖蒲
明治神宮御苑とは
明治神宮御苑は、東京都渋谷区にある明治神宮の境内に広がる、自然豊かな日本庭園です。都会の真ん中にありながら、四季折々の風景が楽しめる静謐な空間で、多くの人々に親しまれています。もともとは江戸時代の大名庭園をルーツとし、明治天皇と昭憲皇太后がご在世中に散策された由緒ある場所でもあります。
歴史的背景
この御苑は、江戸時代には加藤清正や井伊家といった有力大名の下屋敷の庭園でした。その後、明治時代に入り、明治天皇が休息やご散策のために使われるようになりました。昭憲皇太后もこの場所をたいへんお気に召され、ハナショウブをお好きになったといわれています。
明治神宮の創建とともに、御苑も一般に公開されるようになり、以来、神宮を訪れる多くの方々に癒しの場として親しまれています。
御苑の見どころ
1. 清正井(きよまさのいど)
「清正井」は、戦国武将・加藤清正が掘ったと伝えられる湧水井戸です。現在も清らかな水が湧き出しており、年間を通して15℃前後の安定した水温を保っています。都内屈指のパワースポットとしても有名で、多くの参拝者が訪れます。

清正井の清流

清正井
2. 菖蒲田(しょうぶだ)
6月になると、苑内の菖蒲田では約150種、1,500株以上のハナショウブが咲き誇ります。この菖蒲田は、昭憲皇太后のご発案で整備されたものです。梅雨の時期に見頃を迎えるため、雨に濡れた花々がよりいっそう美しく映えます。
3. 南池・北池
庭園内には南池と北池というふたつの池があります。どちらも自然の地形を活かしたつくりになっており、水面には鯉が泳ぎ、水鳥が羽を休める姿も見られます。池のまわりをゆっくりと散策すると、都心にいることを忘れてしまうような穏やかな気持ちになります。

南池
4. 隔雲亭(かくうんてい)
「隔雲亭」は、明治天皇のために建てられた数寄屋造りの茶屋です。現在の建物は戦後に再建されたものですが、和風建築の美しさと、池を眺めながら過ごせる落ち着いた空間が魅力です。
自然と四季の魅力
明治神宮御苑では、四季ごとに異なる自然の表情が楽しめます。
- 春:新緑の中、ツツジやフジの花が咲きます。
- 夏:ハナショウブや深緑が涼を感じさせます。
- 秋:モミジやイチョウの紅葉が苑内を彩ります。
- 冬:落葉した木々と静かな池が、凛とした冬の風情を演出します。
訪れる際のポイント
- 開苑時間は季節によって異なりますが、概ね9:00〜16:30ごろまでです。
- 入苑料は大人500円、小学生以下は無料です。
- 清正井は特に人気があるため、混雑時には整理券が配布されることもあります。
- 明治神宮本殿の参拝とあわせて訪れると、より充実した時間が過ごせます。
まとめ
明治神宮御苑は、歴史と自然が調和した都会のオアシスです。明治天皇と昭憲皇太后が愛したこの庭園には、日本の伝統的な美しさと心の落ち着きを感じさせる魅力があります。四季折々の風景とともに、訪れる人々に安らぎと感動を与えてくれる特別な場所です。
フォト・エッセイ
東京では、長雨が続いていましたが、久しぶりに梅雨の中休みという感じで、朝から晴天になりました。そこで、早速愛用のSONY α7IVを持ち出して、1時間以上のウォーキングを楽しみました。今日のお目当ては、原宿駅前にある明治神宮御苑です。ちょうど、花菖蒲が見頃を迎えていました。
今回は、SONY純正の90mmマクロGレンズを持参したので、一株ずつの花菖蒲を接写で大きく撮ることができました。今回初めて気づいたのですが、この御苑の花菖蒲畑では、花菖蒲の1株ごとに、名称の木札が立てられていたので、この木札も合わせて撮影することによって、このページでも、名前入りの花菖蒲の写真を紹介することができるかと思います。こんなに色々の名称があることを初めて知りました。何か知識が深まったという気がします。写真と共に、キャプションの名前もお楽しみください。
明治神宮御苑の地図
御苑の広さは約83,000m2あります。北門から入ると、南池に出ます。ここはハス🪷の花が見事です。道なりに南東に行くと、花菖蒲田に出ます。細長い湿地に色とりどりの花菖蒲が植えられています。

明治神宮御苑の地図(南池設置の案内板より)

御苑横の大鳥居に下を歩く外国人観光客
御苑横の原生林
原宿前の大鳥居をくぐり、さんどうを御苑に向かって歩いていくと、小さな橋があり、そこから御苑の森を見ると、まるで原生林みたいな神秘的な森を望むことできました。
南池のハス
今回は北門から入ったので、まず南池のハスを鑑賞しました。

南池のハス

南池のハス 拡大写真

南池の赤いハス

南池の紅いハス 拡大写真
花菖蒲田のハナショウブ
ハナショウブについて
ハナショウブ(花菖蒲、学名:Iris ensata)はアヤメ科アヤメ属の多年草で、日本を中心に古くから栽培・改良されてきた観賞植物です。梅雨の時期に咲く美しい花として知られ、江戸時代から多くの園芸品種が育成され、今日では数千種類に及ぶとされます。玉川大学農学部のHPによると、「花菖蒲は江戸時代にわが国の野山に自生している「ノハナショウブ」から育成された、わが国伝統の園芸植物で、「花の文化財」」だということです。
品種の数は数千種に及ぶと言われていますが、植物園で見られるのは、そのうちごく限られた品種です。明治神宮御苑の花菖蒲の品種は多い方だと思います。
🌸 ハナショウブの主な品種群(系統分類)
ハナショウブの品種は、主にその改良の歴史や育成地に基づいて、以下のような「系統」に分類されます。
1. 江戸系(関東系)
- 特徴:細長い花弁で、比較的すっきりとした花姿。
- 花形:三英花(花弁が3枚の外花被片+3枚の内花被片)や一部六英花も見られる。
- 葉:細くて繊細。
- 代表品種:「江戸錦」「小町娘」など。
- 育成地:江戸(東京)周辺。
- 特性:やや小型で、風情を感じさせる繊細な美しさがある。
2. 伊勢系(三重県系)
- 特徴:垂れ下がるような花弁で、柔らかく優雅な印象。
- 花形:六英花や重弁花が多く、変化に富む。
- 代表品種:「伊勢の舞」「花筏」など。
- 育成地:三重県伊勢地方。
- 特性:鑑賞性が高く、古典的な日本美を感じさせる。
3. 肥後系(熊本系)
- 特徴:大輪で豪華、堂々とした花姿。
- 花形:六英花が多く、花芯が見えにくいほど重なり合う。
- 代表品種:「肥後の光」「肥後錦」など。
- 育成地:熊本県。
- 特性:武家文化の影響を受け、格式高く見応えがある。
🌿 その他の品種・系統
4. 外国系(欧米改良種)
- 特徴:欧米で品種改良されたもので、色彩豊かで耐寒性に優れるものも多い。
- 代表品種:‘Variegata’(斑入り葉種)など。
- 特性:庭園植栽に適しており、花壇でも人気。
5. 自然交雑種・野生種由来
- 日本原産のノハナショウブ (Iris ensata var. ensata) をもとに改良されたもの。
- 自然に近い花姿を持ち、素朴で野趣がある。
🎨 花色と形状のバリエーション
ハナショウブの魅力の一つは、その多彩な花色と多様な花形にあります。
- 花色:紫、青、白、ピンク、黄色、複色など。
- 花形:一重、半八重、八重、三英花、六英花など。
- 咲き方:上向き、横向き、下垂型。
神宮御苑のハナショウブ(キャプションは品種名)

菖蒲田の全景1

菖蒲田の全景2

菖蒲田の全景3

菖蒲田の全景4

菖蒲田の全景5

白と紫の花菖蒲

連城の壁

王昭君

座間の森

栄紫

夕日潟

沖津白波

七宝

滋賀浦波

秦王破陣舞

五湖の遊

鳳台

浪乗舟

都の撰

淡五節

古希の色

小紫

和田津海

利根川

七福神

玉鉾

寛政

群山の雪

小町娘

猿踊

深窓佳人

鎌田錦

王宝連

小町娘

五月晴

河原撫子

安積

大神楽
玉川大学農学部 花菖蒲図鑑
ハナショウブについての詳しい解説は、「玉川大学農学部 花菖蒲図鑑」をご覧ください。