6章 生成AIポータルの活用事例

生成AIによる「クイズ」HPの作成

「クイズいろいろ」は、さまざまなテーマに関する4択式のクイズ問題からなるWordPressのホームページです。2023年9月23日に私が単独で立ち上げたものです。「日本語」「英語」「フランス語」「イタリア語」「歴史」「世界遺産」「人物」「IT&AI」「映画」「音楽」「美術」「心理学」「メディア」など27カテゴリーを設定し、ユーザーが興味を持ちそうなクイズを少しずつ作っては公開してきました。開設から8ヶ月になる現時点で、クイズの総数は約980問に達しています。おかげさまで、このサイトの利用者は、1日あたり平均1,000〜2,000ビューを数えるまでになっています。

なぜこのようなクイズを作って公開しようという気持ちになったか、その理由を簡単にお話ししたいと思います。

「利用と満足」研究とクイズ番組の効用

私は以前、メディア効果論の研究をしていました。その一つに「利用と満足」研究というのがあります。ChatGPT-4の説明によると、「利用と満足」研究とは、次のようなものです。

「利用と満足」(Uses and Gratifications)とは、メディア研究の一分野で、人々がなぜ特定のメディアを選択し、そのメディアを通じて何を得ようとしているのかを探求する理論です。この理論は、メディア利用者が能動的な役割を持ち、自らのニーズを満たすためにメディアを利用すると考えます。

主なポイントは以下の通りです:

  1. 選択の自由: 利用者は自分のニーズに合わせて、様々なメディアやコンテンツから選ぶことができるとされます。
  2. ニーズの充足: 人々がメディアを利用する理由は、情報の取得、個人的なアイデンティティの確認、社会的な相互作用、娯楽の提供など、さまざまな個人的ニーズを満たすためです。
  3. 能動的な消費者: この理論は、利用者が受動的な受信者ではなく、能動的な消費者として行動することを強調します。利用者は自分のニーズに基づいてメディアを選択し、どのように利用するかを決定します。

「利用と満足」の理論は、テレビ、ラジオ、新聞などの古典的メディアから、インターネットやソーシャルメディアなどの新メディアにも適用されています。この理論は、メディア研究において人々のメディア利用行動を理解するための重要な枠組みの一つとされています。

1940年に、ラザースフェルドとヘルツォーグは、アメリカの人気ラジオ・クイズ番組「プロフェッサー・クイズ」を題材として、リスナーを対象とする質的なフォーカスグループ調査を用いて「利用と満足」研究を行いました。それによると、この番組は、もともと娯楽番組と考えられていたにもかかわらず、実際にはリスナーに対して、多様な機能を果たしていることがわかりました。つまり、「スポーツのアピール」「教育的アピール」「自己評定のアピール」などです。特に、クイズが教育的な機能を果たしていたというのは画期的な発見でした。ふだん、あまり本などを読まない人々にとって、クイズから得られる知識は、思いがけない教養獲得の手段となっていたのです。

テレビの時代に入っても、クイズ番組が知識、教養を獲得するのに利用されているという調査知見が得られています。

インターネットの現代においても、Web上には数多くのクイズページが溢れています。一番多いのは、テレビのクイズ番組と同じように「雑学クイズ」系のサイトです。こうした雑学クイズは、テレビでもそうですが、「娯楽色」が強く、視聴率やアクセス稼ぎが目的のものが少なくないようです。しかし、雑学クイズをいくら解いても、真の教養を高めるのは難しいでしょう。そもそも、雑学クイズを提供する側には、利用者にクイズで教養を高めてもらおうという意識は低いのではないでしょうか。

現代のように、社会が複雑化し、戦争、貧困、差別などの深刻な社会問題を解決するのに、深い教養が求められている時代には、楽しみながら幅広い知識を提供することのできるWeb上のクイズ・ページは、ユーザーに対して大きな「教育アピール」の貴重な手段となるのではないかと考えられます。

このような問題意識に基づいて、筆者は微力であるとはいえ、ITやAIの力を借りて、オンラインのクイズ・ページを立ち上げることにしたのです。中でも、ChatGPTをはじめとする生成AIは、クイズ作成にとって強力な助っ人となってくれています。以下では、筆者が「クイズいろいろ」の作成において、どのように生成AIを活用しているか、実践例をご紹介したいと思います。

生成AIと人間の分業

クイズの作成に限らず、どのようなコンテンツ作成タスクにおいても、生成AIが得意とする部分や生成AIに任せてもいい部分と、人間が得意とする部分や人間が責任を持って担当すべき部分とがあるようです。だとすれば、タスクを共同で進める際に、あらかじめ、人間が得意とする部分や担当すべき部分と、生成AIが担当した方がいい部分を切り分けて、両者の間で分業しながらコンテンツ制作を進めるのが理想的ではないかと考えられます。

では、WordPressを使って、クイズ・ページを作成するという場合には、どのような分業関係を築くのが最適なのでしょうか。いろいろと試行錯誤を重ねるうちに、次のような役割分担がベストだという結論に達しました。

【人間が担当すべきタスク】

  • クイズのテーマ決定
  • クイズの問題文の作成
  • クイズの正解の作成
  • WordPressのクイズ・ページの作成

【生成AIの担当すべきタスク】

  • クイズの選択肢の作成
  • クイズの解説文の作成
  • クイズの類題、例文、参考リンクの作成

「クイズいろいろ」のように、一人の人間がほとんどあらゆる分野からクイズを出題する場合には、専門以外の領域について解説を作成するのは不可能です。生成AIなら、膨大な知識を学習しており、瞬時に検索することができますから、「解説」の生成はお手のものです。また、これも膨大な知識ベースのおかげで、クイズの「選択肢」を作るのも得意です。学校の教師が生徒向けの問題を作る場合など、一番苦労するのは、適切な選択肢を編み出すことではないでしょうか。また、類題を作って、練習用に解説文の後に置いてあげたり、語学系のクイズでは、参考までに例文をつけたり、もっと深い知識を提供するために、関連サイトへのリンクを作ったりするのも、生成AIなら容易に実行することができるでしょう。

これに対し、クイズのテーマを決める、問題文を作成する、正解を決定することなどは、生成AIに任せてはいけない部分です。人間側が責任を持って作成すべきところです。これらを生成AIに任せてしまうと、制作者が意図しない不適切なテーマ、問題、正解が生成されてしまう危険があるからです。また、WordPressの制作も、今のところ生成AIに委ねることは難しいようです。最近では、生成AI機能を組み込んだクイズ作成プラグインも出てきていますが、まだ十分高い品質とはいえないのが現状です。

クイズ作成のプロンプト

「クイズいろいろ」で採用したクイズの形式は、4択式の問題で、チェックボックスのいずれかをチェックし、「終了」ボタンをクリックすると、「正解」の表示とともに、結果(正答、誤答)、得点、解説が表示されるようになっています。

使用したプロンプトは、指示文と#制約条件とからなるもので、深津式プロンプトの簡約版ともいえます。基本的なフォーマットは次のようなものです:

以下の#制約条件に基づいて、「」という4択式のクイズ問題、選択肢、正解、解説を作ってください。正解は「」です。解説は、現状、歴史、具体例などを入れて詳しくお願いします。

#制約条件
・問題数: 1問 ・回答選択肢は4択式とする
・選択肢の番号は数字でお願いします
・正解の番号は、選択肢と同じ番号でお願いします
・解説は詳しくお願いします。

例として、世界遺産クイズのプロンプトを作ってみましょう。ここでは、スイスの世界遺産「ベルニナ線」に関するクイズを作成してみます。プロンプトは次のようになります。

以下の#制約条件に基づいて、「スイスの世界遺産ベルニナ線で、急斜面を解決するために作ったループ線の名前は?」という4択式のクイズ問題、選択肢、正解、解説を作ってください。正解は「ブルージオ橋」です。解説は詳しくお願いします。

#制約条件
・問題数: 1問 ・回答選択肢は4択式とする
・選択肢の番号は数字でお願いします
・正解の番号は、選択肢と同じ番号でお願いします
・解説は詳しくお願いします。

 

生成AIによる実行

このプロンプトをChatGPT-4の質問欄に入力して実行させてみると、次のような回答が得られました。

問題: スイスの世界遺産ベルニナ線で、急斜面を解決するために作ったループ線の名前は何でしょうか?

選択肢:

  1. ラントヴァッサー橋
  2. ブルージオ橋
  3. モンテビアンコ橋
  4. サン・ゴタルドトンネル

正解: 2. ブルージオ橋

解説: ブルージオ橋はスイスの世界遺産にも指定されているベルニナ線に存在する鉄道橋です。この橋は、急な地形を克服するための技術的な解決策として特筆すべきであり、スパイラル構造をしています。ブルージオ橋は、その独特なループ線によって列車が高低差を緩やかに乗り越えることができるよう設計されており、美しい景観の中を旅する鉄道の魅力を一層引き立てています。この橋の建設により、ベルニナ線はスイスのアルプスを横断する重要な交通路としての役割を果たし続けています。

Quiz Makerへの入力

ほぼ完璧ですね。これでOKなら、WordPressの「クイズ作成プラグイン」(Quiz Maker)の新規Questions画面にタイトルと選択肢を入力します(下の図)。

正解の「ブルージオ橋」のところにチェックを入れ、Weight/point 欄に「100」を入れていますが、これは、正解なら100点を与えるという意味です。

次に、「Setting」タブを開き、「Question explanation」の編集画面に、生成AIで出力された「正解」と「解説」をそのままコピーします(下の図)。

次に、Quizzesの新規画面を開き、クイズのタイトルを入れ、Add questionsで先ほど作った問題を追加して保存します。

WordPressのクイズページ作成

これで、クイズのショートコードが作成されますので、このコードを、Wordpressの新規ページの編集画面にコピーします。

あとは、ページの体裁を整えるために、クイズの上部に表示される「アイキャッチ画像」を追加してページを保存すれば、クイズページの完成です。

完成したページのイメージは次の通りです。

画面下の「開始」ボタンを押せば、クイズの問題と選択肢が表示されます。選択肢のチェック欄にチェックを入れて、「終了」ボタンを押します。

もし正解なら、下の画面のように、100点満点の表示とともに、正解と解説が表示されます。

 

間違っていた場合には、「もう一度挑戦!」ボタンを押せば、再度同じクイズを解いてみることもできます。

このようにして、クイズを解くことを通じて、世界遺産に関する知識と教養を深めることができるように工夫されているのです。

完成した実際のページは、次のリンクをクリックするとご覧になれます。

 

目次

生成AIを外国語学習に活用する

生成AIは、さまざまな事柄の学習や研究を大幅に効率アップするのに役立ちますが、特に有効だと感じるのは、語学学習への適用です。単語帳の作成、翻訳、例文の作成、活用表の作成などにおいて、生成AIは膨大な知識量を活かして、どんな要望にも即座に答えてくれます。

ここでは、英語、フランス語、イタリア語を題材として、生成AIのメリットを最大限に活用して語学力を向上させるための教材を作成してみましょう。

生成AIが作ってくれる語学学習教材は、次のようなものです。

  1. 単語帳の作成
  2. 動詞の活用表など、文法テキストの作成
  3. 例文の作成
  4. 文章の要約
  5. 翻訳
  6. 会話の生成
  7. 外国語の作文
  8. スペルチェックなどの校正
  9. クイズ、練習問題の作成
  10. TOEIC、TOEFL、英検の対策

それぞれについて、実際に生成AIでの作成例を紹介します。

単語帳の作成

単語帳の作成は、生成AIの最も得意とするところです。例えば、英語の文章を示して、その中から特性をもった単語だけを抜き出して、日本語訳をつけて表形式で出力してもらうといったこともできます。これができれば、英語学習は大いに捗ることでしょう。

例として、英語の長文から、TOEIC800点以上のレベルの単語を抜き出して、表にまとめるというプロンプトを実行してみましょう。(サンプルの文章は、アルベール・カミュ「異邦人」の冒頭部分をDeepLで英語に翻訳したものです)

プロンプト:

以下の英語の文章から、TOEIC800点以上のレベルの単語を抜き出して、日本語訳をつけた表を日本語で出力してください。
Maman died today. Maybe yesterday, I don’t know. I got a telegram from the endowment. I don’t know anything about it. Perhaps it was yesterday.  The home for the aged was in Marango, 80 kilometers from Algiers. If I took the 2:00 p.m. bus, I would arrive there in the afternoon. Then we could have a wake and come back the next evening. I asked my husband for two days’ leave. I could not refuse him the leave under the circumstances, but he seemed dissatisfied. I told him that it was not my fault, but he did not respond. I knew I shouldn’t have said anything like that. Anyway, I didn’t have to make any excuses. He should have been the one to express his condolences to me. But of course, he would actually express his condolences the day after tomorrow, when he met me in mourning. For the time being, it seems that Maman is not dead. After the burial, on the contrary, this will be a matter that has been dealt with, and everything will take a more public form.

これに対する生成AIの回答は次のとおりです。

(ChatGPT-4)

英語の単語 日本語訳
telegram 電報
endowment 基金、寄付金
circumstances 状況、事情
dissatisfied 不満な
condolences 哀悼の言葉、弔意
mourning 喪中、喪に服す
burial 埋葬
contrary 逆に、反対に
public form 公的な形式

(Copilot)

英単語 日本語訳
endowment 寄付金、基金
circumstances 状況、事情
dissatisfied 不満を持っている
condolences 哀悼の意、お悔やみ
mourning 喪に服している
burial 埋葬、葬式
public form 公的な形式

(Gemini)

英単語 日本語訳
endowment 寄付団体
telegram 電報
Algiers アルジェリアの首都
wake 告別式前の夜に行われるお通夜
condolences 弔意
mourning 喪中
contrary 反対に
burial 埋葬

どれも似たような内容ですが、一応TOEIC800点レベルと思われる単語とその意味がコンパクトにまとめられています。この3つの表を使えば、検定対策の勉強に役立てることができるでしょう。

例文の作成

例文集の作成は、生成AIが最も得意とするタスクの一つです。というのは、生成AIは、ウェブ上とはいえ、外国語の例文に関する膨大なデータベースにアクセスすることができ、また普段から膨大な学習をしているからです。その量は、おそらくどんな語学の専門家もはるかに凌ぐ規模のものだと推測されます。ただし、生成AIが収集する例文は、すべてが正確なものとは限りませんので、ハルシネーションが含まれていないかどうかのチェックを怠ることはできません。

語学学習者が、生成AIを通じて外国語の例文を入手することのメリットは、極めて大きなものがあります。まずは、知らない単語を覚える時に、例文があれば、単語の理解力、記憶力は格段に向上することでしょう。また、単語の意味を多様な文脈で理解することができるようになります。私はここ1年ほど、イタリア語を勉強していますが、初級者としては、少しでも多くの例文に接することが、イタリア語の上達にも大いに役立っていると感じます。

そこで、イタリア語を例として、生成AIに例文を作ってもらうことにします。

プロンプト:

次のイタリア語の日本語訳付き例文をそれぞれ5つ作成してください。 tabella, chiedere, giovane

例えば、Copilotでは、次のような例文を作成してくれました。

もちろんです。イタリア語の単語「tabella」、「chiedere」、「giovane」とその日本語訳を含む例文を5つ作成しました。

  1. Tabella:
    • Italiano: La tabella mostra i dati della ricerca scientifica.
    • 日本語: そのは科学研究のデータを示しています。
  2. Chiedere:
    • Italiano: Posso chiedere il tuo aiuto per questo progetto?
    • 日本語: このプロジェクトにあなたの助けを求めてもいいですか?
  3. Giovane:
    • Italiano: Il giovane artista ha vinto il premio per la sua opera.
    • 日本語: その若い芸術家は彼の作品に対して賞を獲得しました。
  4. Tabella e Chiedere:
    • Italiano: Puoi compilare la tabella e poi chiedere al supervisore di controllarla?
    • 日本語: そのに記入してから、監督にチェックを依頼してもらえますか?
  5. Giovane e Chiedere:
    • Italiano: Il giovane uomo ha deciso di chiedere una promozione al suo capo.
    • 日本語: その若い男性は上司に昇進を求めることに決めました。

これらの例文は、イタリア語の学習に役立つでしょう。ご活用ください!

例文だけではなく、単語の発音記号、語源、類語なども合わせて表形式で出力してもらえば、イタリア語の学習効果はもっと大きくなるでしょう。そこで、次のようなプロンプトで再度リクエストしてみました。

プロンプト:

イタリア語の単語「tabella」、「chiedere」、「giovane」のそれぞれについて、発音記号、意味、語源、類語、それぞれの単語を使用した日本語訳付きの例文を、表形式で作成してください。

例えば、ChatGPT-4は、次のような表を作成してくれました。

イタリア語 発音記号 意味 語源 類語 日本語訳付き例文
tabella /taˈbɛl.la/ ラテン語「tabula」(板)から schema (図) It. “Utilizza questa tabella per seguire i progressi.”
Jp.「この表を使って進捗を追跡してください。」
chiedere /ˈkjɛː.de.re/ 尋ねる ラテン語「quaerere」(探求する)から domandare (質問する) It. “Devi chiedere prima di usare le sue cose.”
Jp.「彼のものを使う前に許可を求めなければなりません。」
giovane /dʒoˈva.ne/ 若い ラテン語「juvenis」(若い)から giovanile (若々しい) It. “Il giovane chef ha aperto un nuovo ristorante.”
Jp.「その若いシェフは新しいレストランを開店しました。」

文章の要約

外国語を学習する場合、長い原文をすべて読むのは、しばしば苦痛です。そんなとき、とりあえず要約を原語と日本語で作成してもらうのは、学習者にとって大きな恩恵だと言えるでしょう。生成AIなら、そのようなことも簡単にやってくれます。

プロンプト:

Summarize the following Italian sentences in both Italian and Japanese within 500 words.

Roma è la capitale d’Italia. È il capoluogo dell’omonima città metropolitana e della regione Lazio. Il comune di Roma è dotato di un ordinamento amministrativo speciale, denominato Roma Capitale e disciplinato dalla legge dello Stato.

Con 2 753 395 abitanti, è il comune più popoloso d’Italia e il terzo dell’Unione europea dopo Berlino e Madrid, mentre con una superficie di 1287,36 km², è il comune più esteso dell’Unione Europea e il quinto del continente europeo, preceduto da Istanbul, Mosca, Londra e San Pietroburgo. È inoltre il comune europeo con la maggiore superficie di aree verdi.

Fondata secondo la tradizione il 21 aprile 753 a.C. da Romolo (sebbene scavi recenti presso il Lapis niger indichino la presenza di insediamenti già due secoli prima), nel corso dei suoi tre millenni di storia, è stata la prima metropoli dell’Occidente,cuore pulsante di una delle più importanti civiltà antiche, che influenzò la società, la cultura, la lingua, la letteratura, l’arte, l’architettura, l’urbanistica, l’ingegneria civile, la filosofia, la religione, il diritto e i costumi dei secoli successivi. Luogo di origine della lingua latina, fu capitale dell’antico Stato romano, che estendeva il suo dominio su tutto il bacino del Mediterraneo e gran parte dell’Europa; poi dello Stato Pontificio, sottoposto al potere temporale dei papi; quindi del Regno d’Italia dal 1871 al 1946, poi della Repubblica Italiana. Per antonomasia è definita l’Urbe, Caput mundi e Città eterna.

Cuore della cristianità cattolica, è l’unica città al mondo a ospitare al proprio interno un intero Stato, l’enclave della Città del Vaticano, cui si aggiunge la sede del Sovrano Militare Ordine di Malta, persona giuridica di diritto internazionale. Il suo centro storico, delimitato dal perimetro delle Mura aureliane, sovrapposizione di testimonianze di quasi tre millenni, è espressione del patrimonio storico, artistico e culturale del mondo occidentale europeo,tanto che, nel 1980, insieme alle proprietà extraterritoriali della Santa Sede nella città, è stato inserito nella lista dei patrimoni dell’umanità dell’UNESCO,provvedimento esteso nel 1990 ai territori compresi all’interno delle Mura gianicolensi.Nel 2007 il Colosseo, simbolo della città, è stato inserito tra le nuove sette meraviglie del mondo.

Luogo di fondazione della Comunità economica europea e dell’Euratom,ospita anche le sedi di tre organizzazioni delle Nazioni Unite: la FAO, il Fondo internazionale per lo sviluppo agricolo (IFAD) e il Programma alimentare mondiale (PAM). Nel 1960 ha ospitato i Giochi olimpici.

例えば、ChatGPT-4の場合、次のような結果を返してくれます。

Italian Summary:

Roma è la capitale d’Italia e la città più popolosa del paese, oltre a essere il comune più esteso dell’Unione Europea. È stata fondata secondo la tradizione nel 753 a.C. e ha avuto un ruolo centrale nella storia dell’Occidente come capitale dell’antico Stato romano, dello Stato Pontificio e poi dell’Italia unita. Roma è anche il cuore della cristianità cattolica e ospita il Vaticano. Il suo ricco patrimonio storico, culturale e artistico è protetto dall’UNESCO e include monumenti come il Colosseo. Oltre alla sua importanza storica, Roma è un centro per le organizzazioni internazionali come la FAO.

Japanese Summary:

ローマはイタリアの首都であり、国内で最も人口が多く、EUでは最も広い市です。伝統によると紀元前753年に設立され、古代ローマ国、教皇領、統一イタリアの首都として、西洋史の中心的な役割を果たしました。また、カトリックの中心地であり、バチカンを含む独自の地位を持っています。ローマの豊かな歴史的、文化的遺産はユネスコによって保護されており、コロッセオなどの史跡があります。歴史的重要性に加えて、ローマはFAOなどの国際機関の中心でもあります。

文章が短くなっている上、イタリア語と日本語の両方で読むことができるので、原文をすべて読まなくても概要を把握できるので便利ですね。

翻訳

翻訳は、DeepLやGoogle翻訳などの単機能型AIが得意な機能ですが、生成AIでもやってくれます。では、生成AIの翻訳機能とDeepLの翻訳機能はどちらが優れているでしょうか?この点を生成AIに質問してみたところ、次のような回答が返ってきました(Gemini)。

生成AI翻訳機能とDeepL翻訳機能、どちらが優れているかを一概に判断することはできません。それぞれ異なる強みと弱みを持っているため、状況や目的に応じて使い分けることが重要です。

生成AI翻訳機能

  • 強み
    • 最新のAI技術を活用しており、自然で流暢な翻訳文を生成することができます。
    • 複雑な文法や専門用語も比較的正確に翻訳することができます。
    • 継続的に学習・改善されているため、将来的にはさらに精度が向上していくことが期待できます。
  • 弱み
    • まだ発展途上であり、誤訳や不自然な表現が出ることがあります。
    • 一部の言語ペアでは、まだ十分な精度が得られない場合があります。
    • 多くの場合、インターネット接続が必要となります。

DeepL翻訳機能

  • 強み
    • 高い翻訳精度と自然な表現で、多くのユーザーから支持されています。
    • オフラインでも利用できるため、インターネット接続がなくても翻訳することができます。
    • 無料版でも十分な機能を利用することができます。
  • 弱み
    • 最新のAI技術を取り入れていないため、生成AI翻訳機能と比べると翻訳文が固く感じる場合があります。
    • 複雑な文法や専門用語の翻訳精度が、生成AI翻訳機能に比べて劣る場合があります。
    • 無料版では、翻訳できる文字数や機能が制限されています。

まとめ

  • 自然で流暢な翻訳文を求める場合は、生成AI翻訳機能がおすすめです。
  • 高い翻訳精度と安定性を求める場合は、DeepL翻訳機能がおすすめです。
  • オフラインでも利用できる翻訳機能が必要な場合は、DeepL翻訳機能がおすすめです。
  • 無料で利用できる翻訳機能が必要な場合は、DeepL翻訳機能がおすすめです。

具体的な状況や目的に合わせて、それぞれの翻訳機能の強みや弱みを比較検討し、最適な翻訳機能を選ぶようにしましょう。

,このように、状況や目的に応じて、両者を使い分けるのが賢いやり方だということになります。ここでは、フランス語の文章を翻訳してもらうと同時に、文章から仏検2級レベルの単語を抜き出して、日本語訳をつけた表を作成してもらうというタスクを実行してみたいと思います。

プロンプト:

次のフランス語テキストを日本語に翻訳してください。また、文中に含まれる重要なフランス語の単語を抜き出し、日本語訳をつけて表を作成してください。

La tour Eiffel Écouter est une tour de fer puddlé de 330 m3 de hauteur (avec antennes) située à Paris, à l’extrémité nord-ouest du parc du Champ-de-Mars en bordure de la Seine dans le 7e arrondissement. Son adresse officielle est 5, avenue Anatole-France.

Construite en deux ans par Gustave Eiffel et ses collaborateurs pour l’Exposition universelle de Paris de 1889, célébrant le centenaire de la Révolution française, et initialement nommée « tour de 300 mètres », elle est devenue le symbole de la capitale française et un site touristique de premier plan : il s’agit du quatrième site culturel français payant le plus visité en 2016, avec 5,9 millions de visiteurs. Depuis son ouverture au public, elle a accueilli plus de 300 millions de visiteurs4.

D’une hauteur de 312 mètreso 1 à l’origine, la tour Eiffel est restée le monument le plus élevé du monde pendant quarante ans. Le second niveau du troisième étage, appelé parfois quatrième étage, situé à 279,11 mètres, est la plus haute plateforme d’observation accessible au public de l’Union européenne et la deuxième plus haute d’Europe, derrière la tour Ostankino à Moscou culminant à 337 mètres. La hauteur de la tour a été plusieurs fois augmentée par l’installation d’un drapeau puis de nombreuses antennes, notamment en 1957 (320,75 m)5, 1991, 1994, 2000 et 2022. Utilisée dans le passé pour de nombreuses expériences scientifiques, elle sert aujourd’hui d’émetteur de programmes radiophoniques et télévisés.

3つの生成Iの翻訳を比較してみると、Copilotの翻訳精度が一番高いようです。結果は次のとおりです。

エッフェル塔は、高さ330メートル(アンテナを含む)の鉄骨塔で、パリのシャン・ド・マルス公園の北西端、セーヌ川沿いの7区に位置しています。公式住所は、アナトール・フランス大通り5番地です。

エッフェル塔は、ギュスターヴ・エッフェルと彼の協力者によって2年間で建設され、1889年のパリ万国博覧会のためにフランス革命100周年を祝って建てられました。当初「300メートル塔」と呼ばれていたこの塔は、フランスの首都の象徴であり、主要な観光地となっています。2016年には、有料の文化施設としてはフランスで4番目に多くの訪問者を集め、590万人の訪問者がありました。公開以来、3億人以上の訪問者を迎えています。

元々の高さは312メートルで、エッフェル塔は40年間世界で最も高い建造物でした。3階の第2レベル(時々第4階と呼ばれる)は、279.11メートルに位置し、EUで最も高い一般公開されている展望台であり、モスクワのオスタンキノ塔に次いでヨーロッパで2番目に高い展望台です。エッフェル塔の高さは、1957年(320.75メートル)、1991年、1994年、2000年、2022年に旗や多くのアンテナの設置によって何度も増加しました。過去には多くの科学実験に使用されていましたが、今日ではラジオ放送とテレビ放送の送信塔として使用されています。

以下は、文中から抜き出した重要なフランス語の単語とその日本語訳です:

フランス語 日本語
tour de fer puddlé 鉄骨塔
Exposition universelle 万国博覧会
Révolution française フランス革命
site touristique 観光地
plateforme d’observation 展望台
émetteur 送信塔

会話の生成

生成AIで会話文を生成する方法

生成AIで会話文を生成する方法はいくつかあります。学習レベルに応じて、適切な会話文を生成するのが賢い方法だと思います。

  1. すでにある会話文のテキストを生成AIに読み込んでもらい、生成AIと学習者が役割を分担して、会話を再現する
    これは、外国語会話についての教科書などに載っている会話のやり取りをコピーして、次のようなプロンプトとともに、生成AIに入力した上げるという方法です。
    次のイタリア語会話を読み込んでください。これからあなたと私の間で、この文例を使って会話をします。あなたはA、私はBになります。では、あなたから話してください。A. Sai che ore sono per favore.B. Un attimo sono le 17:40A. è tardi, devo andare, altrimenti perdo il treno.これなら、初級者でも会話を再現して、自分で入力しながら会話を学習することができます。
  2. 次の方法は、レストランでの会話、道順を尋ねる会話など、場面を設定して、登場人物による会話の文章を生成してもらうというものです。これも、学習者は高度の語学力を必要とはしませんから、初級から中級の学習者には向いていると言えるでしょう。例えば、レストランで客とウェイターが料理の注文をめぐってやりとりする会話文を作成してもらいましょう。これは、4章でもReActプロンプティングの例として取り上げましたが、ここでは、「フレンチレストランで肉料理を注文するときの会話」を生成してもらうことにしましょう。プロンプトは、次のとおりです。
    プロンプト:
    「客はフレンチレストランに入り、店員に挨拶します。ウェイターが席まで案内します。メニューを見て肉料理を選びます。決まったら店員を呼び、注文をし、支払いをします。客と店員との間の会話をフランス語で表現してください。」
    回答結果は次のとおりです(ChatGPT-4)

    Client: Bonjour.Serveur: Bonjour, monsieur/madame. Bienvenue. Veuillez me suivre, je vais vous montrer votre table.

    (ウェイターが席まで案内する)

    Serveur: Voici le menu.

    Client: Merci. (クライアントがメニューを見る)

    Client: (店員を呼び) Excusez-moi, je suis prêt à commander.

    Serveur: Bien sûr, que désirez-vous?

    Client: Je vais prendre le plat de viande, le steak au poivre, s’il vous plaît.

    Serveur: Très bien, et comme boisson?

    Client: Un verre de vin rouge, s’il vous plaît.

    Serveur: Parfait, un steak au poivre et un verre de vin rouge. Ça arrive!

    (食事が終わった後)

    Client: Pourrais-je avoir l’addition, s’il vous plaît?

    Serveur: Bien sûr, voici votre addition.

    Client: Merci. (クライアントが支払う)

    Serveur: Merci à vous, bonne journée!

    Client: Merci, au revoir!

    この会話文を、フランス語の大学教師である妻にチェックしてもらったところ、フランスのレストランでは使わない表現が多いとの辛口の評価でした。そこで、プロンプトをDeepLでフランス語に翻訳してもらい。ChatGPT-4にこのフランス語のプロンプトでリクエストしてみました。次がその時に用いたプロンプトです。

    Le client entre dans le restaurant français et salue le serveur. Le serveur l’accompagne à sa place. Il consulte la carte et choisit un plat de viande. Lorsqu’il s’est décidé, il appelle le serveur, passe sa commande et paie. Décrivez en français la conversation entre le client et le serveur”.

    生成された新たな会話文は次のとおりです。
    Client : Bonjour.

    Serveur : Bonjour, Monsieur/Madame. Bienvenue au restaurant. Suivez-moi, je vais vous conduire à votre table.

    Serveur : Voici la carte. Je vous laisse quelques instants pour choisir.

    Client : Merci. (Le client consulte la carte et fait son choix)

    Client : (Appelant le serveur) Excusez-moi, je suis prêt à commander.

    Serveur : Oui, Monsieur/Madame, que souhaitez-vous prendre?

    Client : Je prendrai le plat de viande, le filet mignon aux champignons, s’il vous plaît.

    Serveur : Très bon choix. Quelque chose à boire?

    Client : Un verre de Bordeaux, s’il vous plaît.

    Serveur : Parfait, un filet mignon aux champignons et un verre de Bordeaux. Ce sera tout?

    Client : Oui, merci.

    Serveur : Très bien, je vous apporte cela tout de suite.

    (Après le repas)

    Client : Pourriez-vous m’apporter l’addition, s’il vous plaît?

    Serveur : Bien sûr, un moment, s’il vous plaît.

    (Le serveur apporte l’addition)

    Client : (Le client examine l’addition et paie) Voici, merci.

    Serveur : Merci à vous. Nous espérons vous revoir bientôt. Bonne journée!

    Client : Merci, au revoir!

妻に見てもらったところ、今度はかなり良くなっているとのことでした。

これは、どういうことでしょうか?その理由を考えると、次のようなことが考えられます。日本語のプロンプトでフランス語について依頼すると、ChatGPTはフランス語に関する「日本語のWebソース」だけを参照するため、ときどきおかしなフランス語を採用してしまうが、フランス語で尋ねれば、ChatGPTは主にフランス語(ネーティブ)のサイトを検索して回答を引き出す、したがって、正しいフランス語の会話文が生成されるということのようです。実際にChatGPTの言語別データ検索方法の詳細がわからないので、この仮説を検証することは難しいのですが、ネイティブの事柄について質問する時には、DeepLなどを用いてプロンプトをネイティブ言語に変換したうえで、ネイティブのプロンプトで質問した方が精度の高い回答が得られる可能性があるということを一つの選択肢として考えておくのも有用かもしれません。

 

イタリア旅行についてのChatGPT-4との会話

外国語の会話文を生成する場合の第三の方法は、ChatGPT4の会話チャット機能を使って、マイクでの入力によって、普通の会話と同じように、リアルタイムで会話文を生成してもらうという方法です。これは、中級、上級レベルの学習者にはおすすめできる方法です。

Hello, this is Shunji.
ChatGPT
Hello Shunji! How can I assist you today?

Shunji
Yes, I have a plan to visit Italy this September. I will be visiting Rome, Florence, Pisa, Naples, and several other cities and sightseeing spots. And I would like to have your advices about it.
ChatGPT
That sounds like an exciting trip! Here are some tips for each city:

Rome: Plan to spend at least a few days here to see major landmarks like the Colosseum, Vatican City, and the Pantheon. Getting a Roma Pass might save you money on transportation and entry fees.

Florence: The heart of the Renaissance, Florence is rich in art and history. Don’t miss the Uffizi Gallery, the Duomo, and Michelangelo’s David at the Accademia.

Pisa: Famous for its Leaning Tower, Pisa is perfect for a half-day visit. Early morning or late afternoon are the best times to beat the crowds at the Tower.

Naples: A vibrant city with a lot to offer, including the best pizza. Also, use Naples as your base to explore nearby Pompeii and the stunning Amalfi Coast.

Remember to book major attractions in advance where possible, especially in Rome and Florence, to avoid long lines. Enjoy your trip, and let me know if there’s anything specific you need more details about!

Shunji
Well, I’d like to know more about the exact route from Naples to Amalfi. For example, what kind of transportation I should use, etc.
ChatGPT
Traveling from Naples to the Amalfi Coast can be a beautiful journey! Here are the main transportation options:

By Bus: This is one of the most economical ways to get to the Amalfi Coast. You can take a bus from Naples directly to Amalfi town. The ride offers scenic views but can be a bit winding, so it’s good to be prepared if you’re prone to motion sickness.

By Ferry: During the tourist season, there are ferries from the port of Naples to Amalfi. This route is very scenic, offering beautiful views of the coast from the sea. It’s a bit more expensive than the bus but is a quicker and more pleasant way to travel.

By Train and Bus: You can take a train from Naples to Sorrento and then continue on a bus from Sorrento to Amalfi. This is a popular route because you can enjoy both train and bus views.

Private Car or Taxi: Hiring a private car or taking a taxi is the most comfortable but also the most expensive option. It offers the convenience of traveling on your schedule and making stops along the way.

Rental Car: Renting a car gives you flexibility to explore at your own pace. However, be aware that the roads are narrow and parking can be scarce and expensive in the Amalfi towns.

Each of these options has its own advantages, depending on your budget, comfort preference, and how much you want to see along the way.

Shunji
Oh, thank you very much. It was very helpful. I will follow your advice.
ChatGPT
You’re very welcome, Shinji! I’m glad I could help. Have a fantastic trip to Italy, and if you have any more questions as you prepare, feel free to reach out. Safe travels!

スペルチェックなどの校正

生成AIは、ユーザーの作った外国語の文章を校正してくれます。深津式プロンプトで書くのが効果的です。例えば、次のようなプロンプトです。

#命令書:

あなたは、{高校の英語教師}です。

以下の制約条件と入力文をもとに、 最高の結果を出力してください。

#制約条件:
・文字数は{500語以内}
・修正した部分、修正後の文章、修正した理由を日本語で箇条書きで説明してください。

#入力文: {以下の英文を校正してください}

The Internet was first introduced in Japan in 1984. A network called JUNET was connected computers at three universities in Tokyo. In 1986, it was linked to the CS Net in the U, giving Japan its first international connection through the Internet. Commercial service of the Internet was first offered in 1992 to the general public.
Until the mid-1990s, Internet connection was limited to only computers. In 1997, it became possible to exchange e-mails with @address between mobile phone users and PC Internet users. In February 1999, NTT Docomo launched the first wide platform for mobile Internet services called “i-mode”, providing e-mail, browsing, downloading and other services on the Internet for the first time in the world. Mobile phone has since helped expand Internet access rapidly. According to a survey by the Ministry of Internal Affairs and Communications (MIC), the number of lntelnet users through mobile phones and other handheld devices surpassed the number of users from desktop or laptop computers in 2007.

#出力文:

これをChatGPT-4に入力してみると、次のような校正結果がえられました。

以下は、提供されたテキストの校正とその理由を日本語での説明です。

修正した部分と理由:

1. 元の文: “A network called JUNET was connected computers at three universities in Tokyo.”
修正後:”A network called JUNET connected computers at three universities in Tokyo.”
理由: 「was connected」は不適切な受動態です。この文脈では能動態「connected」が正しいです。

2. 元の文: “it was linked to the CS Net in the U,”
修正後: “it was linked to CS Net in the U.S.,”
理由: 「the U」は不完全な表現で、正しくは「the U.S.」(アメリカ合衆国)とすべきです。

3. 元の文: “Internet connection was limited to only computers.”
修正後: “Internet connections were limited only to computers.”
理由:「connection」を複数形の「connections」に修正し、修正後の表現の方が文の流れに自然です。「only」の位置も変更しています。

4. 元の文: “exchange e-mails with @address between mobile phone users and PC Internet users.”
修正後: “exchange emails with @ addresses between mobile phone and PC Internet users.”
理由:現代英語では「e-mails」よりも「emails」と表記することが一般的です。「@address」を「@ addresses」とすることで、複数形を明確にしました。

5. 元の文:”Mobile phone has since helped expand Internet access rapidly.”
修正後: “Mobile phones have since helped to rapidly expand Internet access.”
理由: 「phone」を複数形の「phones」に修正し、動詞の形も適切なものに変更しました。また、「rapidly」の位置を動詞の前に移動して強調しました。

6. 元の文: “the number of lntelnet users through mobile phones”
修正後: “the number of Internet users through mobile phones”
理由: 「Internet」のスペルミスを修正しました。

修正後の文:

The Internet was first introduced in Japan in 1984. A network called JUNET connected computers at three universities in Tokyo. In 1986, it was linked to CS Net in the U.S., giving Japan its first international connection through the Internet. Commercial service of the Internet was first offered in 1992 to the general public. Until the mid-1990s, Internet connections were limited only to computers. In 1997, it became possible to exchange emails with @ addresses between mobile phone and PC Internet users. In February 1999, NTT Docomo launched the world’s first extensive platform for mobile Internet services, called “i-mode,” providing email, browsing, downloading, and other services on the Internet for the first time. Mobile phones have since helped to rapidly expand Internet access. According to a survey by the Ministry of Internal Affairs and Communications (MIC), the number of Internet users through mobile phones and other handheld devices surpassed the number of users from desktop or laptop computers in 2007.

練習問題、模擬テストの作成

多くの外国語教師にとって、練習問題や模擬テストを作成するのは大変な仕事ではないでしょうか。練習問題は、語学の学習効果を高める上で非常に効果的なツールですから、教師の側でも多くのエネルギーを費やしていると思います。

ところが、生成AIの登場によって、練習問題や模擬テストの作成の負担が大幅に軽減されることになりました。プロンプトを工夫すれば、教師側で原文や問題を準備することもなく、生成AIがオリジナルの文章、問題文、選択肢、解答、解説を作ってくれるのです。これについては、第5章でフランス語の文法問題を例に生成AIに作成してもらうという例を紹介しましたので、ここでは、TOEICとTOEFLという人気の英語検定試験について、その模擬テストを生成AIに作ってもらおうと思います。

TOEICの模擬試験問題の作成

TOEIC Part5では、短文の穴埋め問題を出しています。これと同じ形式の問題を生成AIに作成してもらいました。使ったプロンプトは、次のようなものです。

#命令書:

あなたは {TOEIC の専門家}です。

以下の制約条件をもとに、TOEIC Part 5 で出題されるような短文穴埋め問題を 3 個作ってください。

#制約条件:

・TOEIC 600 点を目指している人向け。

・穴埋めは 1 つ。

・選択肢は (A) , (B) , (C) , (D) の 4 つとし、選択肢は派生語とする

・選択肢は改行を行う。 ・正解をつける ・日本語で解説をつける

#出力文:

Geminiの回答は次のとおりです。

問題1

文脈: 新しいマーケティング戦略について議論するチーム会議

問題文:

The marketing team is brainstorming ideas to ( ) their new campaign.

(A) promote (B) promotion (C) promoted (D) promoter

解答:

(A) promote

解説:

  • promote は「促進する、宣伝する」という意味の動詞です。
  • この文脈では、新しいマーケティングキャンペーンをどのように促進するかについて議論しているので、動詞の原形である promote が適切です。
  • 選択肢 (B) promotion は名詞、「促進、宣伝」の意味です。
  • 選択肢 (C) promoted は動詞 promote の過去分詞形、「促進された」の意味です。
  • 選択肢 (D) promoter は名詞、「促進者、宣伝者」の意味です。

他の生成AIの回答もこれと似たり寄ったりで、どれも練習問題として使えるレベルです。

TOEFL iBT Testの模_擬試験問題を作ってもらう:

次に、練習問題を作るのが難しいと言われる、TOEFL iBTテストの問題を生成AIに作ってもらいました。プロンプトは次のとおりです・

以下の#制約条件に基づいて、{ TOEFL iBTテストと同じレベル }の練習問題、解答例、解説を作ってください。

#制約条件

・最初に、日本語の指示文を表示する
・練習問題、解答例ともに{英語で}作成する
・Passageの文章は、1000字程度とする
・解答例は最後にまとめて表示する
・解説は解答例の後に、日本語で各問ごとにできるだけ詳しく記述する。

4種類の生成AIに回答を作ってもらいましたが、その中でもっと出来が良かったのは、Claude Opusでした。

指示文: 以下の英文を読んで、設問に答えなさい。

Passage: In recent years, the concept of emotional intelligence has gained significant attention in various fields, including psychology, education, and business. Emotional intelligence refers to the ability to recognize, understand, and manage one’s own emotions, as well as the emotions of others. It encompasses a range of skills, such as self-awareness, empathy, adaptability, and effective communication.

Research has shown that individuals with high levels of emotional intelligence tend to have better mental health, stronger relationships, and greater success in their personal and professional lives. They are better equipped to navigate complex social situations, resolve conflicts, and build positive connections with others. Moreover, emotional intelligence has been linked to improved leadership abilities, as emotionally intelligent leaders are more attuned to the needs and emotions of their team members, fostering a more collaborative and productive work environment.

One of the key components of emotional intelligence is self-awareness. This involves the ability to accurately recognize and understand one’s own emotions, strengths, weaknesses, and triggers. Self-aware individuals are better able to regulate their emotions, respond appropriately to challenging situations, and make well-informed decisions. They are also more likely to engage in self-reflection and personal growth, continuously seeking to improve themselves and their relationships with others.

Empathy, another crucial aspect of emotional intelligence, is the ability to understand and share the feelings of others. Empathetic individuals are skilled at reading nonverbal cues, listening actively, and putting themselves in others’ shoes. They are able to build strong, trusting relationships and create a supportive and inclusive environment. In the workplace, empathy is essential for effective teamwork, as it allows individuals to understand and respond to the needs and concerns of their colleagues.

Adaptability, the capacity to adjust one’s thoughts, emotions, and behaviors in response to changing circumstances, is another hallmark of emotional intelligence. Emotionally intelligent individuals are flexible and resilient, able to navigate uncertainty and embrace change. They are open to new ideas and perspectives, and they can quickly adapt their approach when faced with obstacles or setbacks. In an ever-evolving world, adaptability is a critical skill for success in both personal and professional contexts.

Effective communication is also closely tied to emotional intelligence. Emotionally intelligent individuals are skilled at expressing their thoughts and feelings clearly and assertively, while also being receptive to the input of others. They are able to engage in active listening, provide constructive feedback, and navigate difficult conversations with tact and sensitivity. By fostering open and honest communication, emotionally intelligent individuals can build stronger, more collaborative relationships and resolve conflicts more effectively.

While some people may be naturally more emotionally intelligent than others, the good news is that emotional intelligence can be developed and strengthened over time. Through self-reflection, mindfulness practices, and targeted skill-building exercises, individuals can enhance their emotional intelligence and reap the benefits in their personal and professional lives.

In conclusion, emotional intelligence is a vital set of skills that enable individuals to recognize, understand, and manage their own emotions, as well as the emotions of others. By cultivating self-awareness, empathy, adaptability, and effective communication, individuals can improve their mental health, build stronger relationships, and achieve greater success in all aspects of their lives. As the importance of emotional intelligence continues to be recognized, it is essential for individuals and organizations alike to prioritize the development of these critical skills.

Question:
According to the passage, which of the following is NOT mentioned as a benefit of high emotional intelligence?

(A) Better mental health
(B) Stronger relationships
(C) Greater success in personal and professional lives
(D) Increased physical fitness

Answer: (D) Increased physical fitness

Explanation: この問題は、本文中で高い感情知性がもたらす利点として言及されていないものを選ぶ問題です。

選択肢(A)の「Better mental health(良好な精神健康)」は、本文の第2段落で「Research has shown that individuals with high levels of emotional intelligence tend to have better mental health, …」と言及されています。

選択肢(B)の「Stronger relationships(より強固な関係)」も、同じく第2段落で「…, stronger relationships, …」と言及されています。

選択肢(C)の「Greater success in personal and professional lives(個人的および職業的生活におけるより大きな成功)」も、第2段落で「…, and greater success in their personal and professional lives.」と言及されています。

一方、選択肢(D)の「Increased physical fitness(向上した身体的健康)」については、本文中のどこにも言及がありません。

したがって、正解は選択肢(D)となります。本文では感情知性の利点として精神的健康、人間関係、個人的・職業的成功については触れられていますが、身体的健康への言及はないため、選択肢(D)が本文中で感情知性の利点として言及されていない項目だと判断できます。

このように、かなり高度の練習問題であっても、適切な指示を与えれば、生成AIは実用に耐える問題を作成してくれることがわかりました。

 

「私の東京散歩マップ」HPの制作

はじめに

しばしば指摘されるように、生成AIは、目次だけ与えれば、立派な文章を作ってくれます。ホームページやブログの作成は生成AIの手にかかれば、あっという間にできてしまいます。

けれども、生成AIが作ったテキストや文章からは、作者の個性や面白さ、読み手を引き込む文章表現の魅力、芸術的なセンスは感じられないことがほとんどです。それは、生身の人間が作ったものではないからです。そこには、文章を生み出す背景にある人生とか体験とか人間的魅力いったものが欠落しているからでしょう。

けれども、一方では、生成AIの持つ知識量は人間をはるかに凌ぐものであり、これを活用すれば、文章はより中身の濃い、充実したものになることでしょう。

そこで、生成AI時代の文章作成の技術とは、文章の中で、生成AIの得意な部分と人間の得意な部分に切り分け、目次を作る段階で、両者の執筆分担を決めておくということにあります。これは、比較的短時間に制作を行うブログやホームページの制作では効果的な方法になります。例として、私が日頃製作している「私の東京散歩マップ」というブログを取り上げ、実際に一から制作する中で、生成AIを目一杯活用するための手順をご紹介したいと思います。

独自コンテンツの作成

「私の東京散歩マップ」は、私自身が歩いた都内の散策ルートについて、地図と写真を交えて日記風に書き下ろしたフォトエッセイですこの。散歩ルートの説明、GPSで記録した散歩ルート入りの地図、写真、散歩した際の感想などはオリジナルの情報で、このブログの最大の特徴になっています。

これまで、散歩したルート上にある名所、旧跡などの観光スポットについての解説は最小限しか載せていませんでした。

そこで、コンテンツを充実させるために、観光スポットや撮影した写真に関する解説を生成AIに作成してもらい、これをブログに追加掲載することにしました。

今回作成するブログは、「神代植物公園」で開催中の「春のバラフェスタ」の散歩記録です。定番の「散歩記録」「地図」「写真」(一部)は、次のとおりです。

散歩の記録

日時:2024年5月10日(金)
天候: 晴れ
距離:2.47km
歩数:3,839 steps
カロリー:255 kcal

行程:
10:30 (京王バス)神代植物公園前 出発点
10:40〜12:30 神代植物公園
12:40深大寺 終着点

ウォーキングマップ

フォトアルバム

(写真は、以下省略)

生成AIによるバラの説明文の作成

今までは、撮った写真にちょこちょことコメントを加えながら、フォトエッセイを書いていました。今回は、せっかく大量のバラの写真を撮ったので、一つ一つのバラについての解説を生成AIに表形式で作成してもらい、その下に筆者のコメント、感想をつけるというやり方でブログを作成してみたいと思います。そのために、バラ園では、バラの花を撮る前に、必ずそのバラの名前を表示した説明板を同時に撮影しておきました。撮ったバラの名前を後で確認するためです。全部で約30種類のバラの写真を説明板付きで撮ることができました。

それぞれのバラの解説を生成するために使ったプロンプトは、次のとおりです。

次のバラの品種について、#制約条件をもとに、1品種ずつ、別々の縦長の表形式で説明してください。

ワイルド・ファイアー, フロリック, ムーンスプライト, 聖火,マウント・シャスタ, サン・フレーア, レッド・デビル ,ピース,ルビー・リップス, レディ・ヒリンドン, スカーレット・オベーション, デスティニィ, フラワー・ガール, 天津乙女, ゴールド・クローネ, ローズうらら, レッド・ピノキオ,ジャルダン・ド・フランス, つるゴールド・バニー, つるリトル・アーティスト, スペクトラ, 星光, マチルダ, ファルツァー・ゴールド ,サリー・ホームズ, アイスバーグ

#制約条件 品種名

作出年

作出国

作出者

花の色

花の大きさ

花の解説

このプロンプトで、リクエストに正確に答えてくれたのは、Geminiだけでした。次のような表形式でそれぞれのバラについての説明文を作ってくれました。

バラ品種詳細(ワイルド・ファイアー)

項目 内容
品種名 ワイルド・ファイアー
作出年 1978年
作出国 アメリカ
作出者 ウィリアム・ウォーカー
花の色 オレンジレッド
花の大きさ 大輪 (約12cm)
花の解説 鮮やかなオレンジレッド色の花弁が特徴的なバラです。花弁は厚く、波打つように咲き、強い香りを放ちます。房咲きで、1つの茎に数個の花が咲きます。病害虫に強く、育てやすい品種です。

ただし、「作出年」「作出者」の情報は必ずしも正確ではないようです。とりあえず、Geminiの作成した説明の表を採用し、後で正誤をチェックして修正したいと思います。ブログでの説明は、品種名、写真、説明文(表)、フォトエッセイ、という順番にしたいと思います。そのサンプルは、次のとおりです。

ブログのサンプル

マチルダ

Photo by Shunji Mikami

項目 内容
品種名 マチルダ
作出年 1995年
作出国 フランス
作出者 メイアン
花の色 淡桃色
花の大きさ 中輪 (約8cm)
花の解説 淡桃色の花弁がロゼット状に咲くバラです。花弁は薄く、微香を持っています。房咲きで、1つの茎に数個の花が咲きます。耐病性と耐寒性に強く、育てやすい品種です。

マチルダは、フランスのバラ育種家メイアン社によって1995年に作出されたバラです。淡桃色の花弁がロゼット状に咲き、微香を放つのが特徴です。花弁は薄く、花持ちが良いのが特徴です。房咲きで、1つの茎に数個の花が咲きます。

マチルダは、耐病性と耐寒性に強く、初心者でも育てやすい品種です。日当たりと風通しの良い場所で育てると、よく花を咲かせます。剪定は、春と秋に行うのがおすすめです。

マチルダは、優しい雰囲気の花なので、プレゼントにもおすすめです。また、花持ちが良いので、切り花としても楽しめます。

【エッセイ】

マチルダは、今回のバラフェスタで見たバラの中で、一番印象に残りました。淡いピンクの花びらが何とも美しく、魅力的でした。

このように、写真に撮っただけのバラの花でしたが、生成AIによって解説文を加えることによって、バラ図鑑のようなコンテンツとすることができました。

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