長谷寺のアジサイ路から由比ヶ浜を望む 撮影:三上俊治

名所旧跡 寺社 アジサイ

花の鎌倉:長谷寺のアジサイ(2024年6月11日)

散歩の記録

日時:2024年6月11日(火)
天候: 晴れ
距離:2.82km
歩数:3,839 steps
カロリー:255 kcal
所要時間:2時間50分

行程:
9:00 渋谷から湘南ラインで北鎌倉へ
10:00 明月院でアジサイ鑑賞
11:00 鎌倉から江ノ電で長谷駅下車
11:30 - 15:00 長谷寺でアジサイ鑑賞

ウォーキングマップ

アジサイについて

アジサイの属名 Hydrangea は、ギリシャ語のhydro(水)とangeion(容器)からなり、水を多く吸い上げる性質から付けられたそうです。

日本語の「アジサイ」は、青い花が群れて咲くという説があり、「万葉集」では、「味狭藍」という表記で登場します。

アジサイは、日本原産の花です。1775年には医師カール・ツンベルグがスウェーデンに紹介され、50年後には医師のシーボルトがドイツに持ち帰り、1789年には日本原産のアジサイが、イギリスの王立キュー植物園に持ち込まれるなどして、世界的にも知られるようになりました。キュー植物園に送られたアジサイは、その美しさから、「東洋のバラ」として人気を博しました。

アジサイの漢字表記では、「紫陽花」と書きますが、これは源順が初めて用いたと言われています。白楽天の詩には、「何の年にか植えて仙壇のほとりに向う、早晩移し植えて梵家に到る、人間に在りと誰も人知らず、君がために名づけて紫陽花となす」という美しい一節があります。

けれども、江戸時代の頃までは、アジサイは一般にはあまり人気がなく、アジサイに関する書籍も皆無だったそうです。アジサイが人気の花になったのは、ようやく第二次世界大戦後になってからでした。(以上、『日本のアジサイ図鑑』柏書房より)

アジサイは、今では世界中で品種改良が行われていて、2000種以上にも上っています。大きく分けると「ホンアジサイ(てまり咲)」「ガクアジサイ」「西洋アジサイ(品種改良)」の3つのタイプに分けられます。

ホンアジサイ

ホンアジサイ 長谷寺にて

「アジサイ」というと、一般的にはホンアジサイを指すことが多いです。手まりのように丸く、ボリュームのあるシェイプが特徴的で、ヨーロッパで改良された園芸品種のセイヨウアジサイと区別するために「ホンアジサイ」と名付けられました。日本の公園や施設の植栽で植えられているアジサイの多くは、このホンアジサイです。

ガクアジサイ

ガクアジサイ 長谷寺にて

ホンアジサイと並んでアジサイの代表種とされるのがガクアジサイです。ガクアジサイは雄しべと雌しべを持つ両性花で、花の中心に蕾のような花が集合しており、その外側にはガク(葉っぱが変化した花を守る部分)が大きな花びらのようについています。その姿が額縁のように見えることから「ガクアジサイ」と呼ばれるようになりました。このガクアジサイだけでも70種類以上あるといわれています。

西洋アジサイ

 

スノーフレーク(カシワバアジサイ)白山神社にて

西洋アジサイは、もともと日本で栽培されていたホンアジサイが西洋へ渡り、品種改良されたのちに日本へ戻ってきた品種です。通称、「ハイドランジア」とも呼ばれています。ハイドランジアはフランス産ですが、もとは日本のモモイロアジサイを品種改良してつくられたもの。現在、鉢植えで売られている西洋アジサイは、このハイドランジアがほとんどです。そのほか、アジサイ・アナベルなども有名です。

明月院ブルー

ヒメアジサイ(明月院ブルー) 明月院にて

明月院のあじさいの見所は、何といっても幻想的なブルーのヒメアジサイです。その鮮やかな青の美しさから「明月院ブルー」と呼ばれるようになりました。境内には約2500株のあじさいが植えられていて、約95%が「ヒメアジサイ」と呼ばれる日本の古くからある品種です。

長谷寺のアジサイについて

長谷寺

神奈川県鎌倉市にある長谷寺(はせでら)は、浄土宗の寺院で、特に美しい庭園と十一面観音像で有名です。

- 創建: 長谷寺は、奈良時代の736年に創建されました。開基は藤原鎌足の子孫である藤原不比等とされています。
- 本尊: 本堂には高さ9.18メートルの木造の十一面観音菩薩像が祀られています。この像は、日本最大級の木造観音像として知られています。

- 観音堂(本堂): 長谷寺の本堂には、前述の十一面観音菩薩像が安置されています。観音堂からは鎌倉の美しい景色を一望することができ、特に春の桜や秋の紅葉の時期には多くの参拝者で賑わいます。
- 阿弥陀堂: 鎌倉の大仏と同じく、阿弥陀如来像が安置されている堂です。
- 庭園 :長谷寺の庭園は、四季折々の花々が楽しめることで有名です。**特にアジサイの季節には「アジサイ寺」として多くの観光客が訪れます**。庭園には池や石庭もあり、静かで美しい風景が広がっています。
- 眺望散策路: 境内の高台からは鎌倉市街や由比ヶ浜を望むことができ、散策しながら美しい景色を楽しむことができます。
- 弁天窟: 弁財天を祀る洞窟で、内部には小さな仏像や絵馬が奉納されています。

長谷寺のアジサイ

長谷寺は、アジサイの名所としても有名です。経蔵裏の眺望散策路(通称「あじさい路」)には、約40種類、2500株のアジサイが植えられており、毎年多くの観光客が訪れます。アジサイは見頃を迎えると、青、紫、ピンクなど様々な色に咲き誇り、美しい景観を創り出します。

2024年の長谷寺アジサイの見頃は、6月中旬から下旬にかけてです。今年は、6月12日(水)から拝観とあじさい鑑賞の「日時指定券」の販売が開始されました。混雑が予想されますので、事前にオンラインで購入しておくことをおすすめします。

長谷寺「日時指定鑑賞券」オンライン予約サイト

https://webket.jp/pc/ticket/index?fc=71118&ac=9000

長谷寺アジサイの見どころ

  • 経蔵裏の眺望散策路(あじさい路):約40種類、2500株のアジサイが植えられており、海の見える上段から徐々に下段へと見頃を迎えます。
  • 境内の各所に置かれている鉢植えのアジサイ:様々な種類のアジサイを楽しむことができます。
  • 十一面観音菩薩:長谷寺の御本尊です。国宝に指定されています。
  • しろひげ不動尊:縁結びにご利益があるとされています。
  • 五重塔:重要文化財に指定されています。

長谷寺へのアクセス

  • 電車:江ノ島電鉄長谷駅から徒歩約5分
  • バス:鎌倉駅から江ノ電バス「長谷」下車、徒歩約5分

拝観時間

  • 8:30~17:00(受付は16:30まで)

拝観料

  • 大人:400円
  • 中学生:200円
  • 小学生:100円

注意事項

  • あじさい路は、混雑状況により入場制限を行う場合があります。
  • 境内は滑りやすい箇所があるので、足元にご注意ください。
  • ペットの入園はできません。

(以上、生成AI「Gemini」で作成)

エッセイ

昨日、鎌倉の長谷寺でアジサイをたっぷりと鑑賞しました。今年は、白山神社のアジサイ祭り、北鎌倉の明月院(アジサイ寺)のアジサイも鑑賞しましたが、やはり長谷寺のアジサイは圧巻でした。以前と違って、アジサイ路は時間別に入場数が制限されているので、中ではゆったりと鑑賞できます。これはありがたい計らいですね。しかも、長谷寺の公式サイトでオンライン鑑賞券を購入しておくと、指定された日時に行けば、待つこともなくすぐにアジサイ路に入れるので、これも便利ですね。

フォト・アルバム

撮影データ

カメラ:SONY α7IV
レンズ:フォクトレンダー APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical (E), SONY FE 2.8 / 50mm Macro
写真現像・編集: Adobe Lightroom

スライダー

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写真集

花の鎌倉〜水森かおりさんの歌

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